黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳創世記第36章

◆エサウの子孫

36章1節 エサウ、すなわちエドムの系図は次のとおりである。

36章2節 エサウは、カナンの娘たちの中から妻を迎えた。ヘト人エロンの娘アダ、ヒビ人ツィブオンの孫娘でアナの娘オホリバマ、

36章3節 それに、ネバヨトの姉妹でイシュマエルの娘バセマトである。

36章4節 アダは、エサウとの間にエリファズを産み、バセマトはレウエルを産んだ。

36章5節 オホリバマは、エウシュ、ヤラム、コラを産んだ。これらは、カナン地方で生まれたエサウの息子たちである。

36章6節 エサウは、妻、息子、娘、家で働くすべての人々、家畜の群れ、すべての動物を連れ、カナンの土地で手に入れた全財産を携え、弟ヤコブのところから離れてほかの土地へ出て行った。

36章7節 彼らの所有物は一緒に住むにはあまりにも多く、滞在していた土地は彼らの家畜を養うには狭すぎたからである。

36章8節 エサウはこうして、セイルの山地に住むようになった。エサウとはエドムのことである。

36章9節 セイルの山地に住む、エドム人の先祖エサウの系図は次のとおりである。

36章10節 まず、エサウの息子たちの名前を挙げると、エリファズはエサウの妻アダの子で、レウエルはエサウの妻バセマトの子である。

36章11節 エリファズの息子たちは、テマン、オマル、ツェフォ、ガタム、ケナズである。

36章12節 エサウの息子エリファズの側女ティムナは、エリファズとの間にアマレクを産んだ。以上が、エサウの妻アダの子孫である。

36章13節 レウエルの息子たちは、ナハト、ゼラ、シャンマ、ミザである。以上が、エサウの妻バセマトの子孫である。

36章14節 ツィブオンの孫娘で、アナの娘であるエサウの妻オホリバマの息子たちは、次のとおりである。彼女は、エサウとの間にエウシュ、ヤラム、コラを産んだ。

36章15節 エサウの子孫である首長は次のとおりである。まず、エサウの長男エリファズの息子たちについていえば、首長テマン、首長オマル、首長ツェフォ、首長ケナズ、

36章16節 首長コラ、首長ガタム、首長アマレクである。これらは、エドム地方に住むエリファズ系の首長で、アダの子孫である。

36章17節 次に、エサウの子レウエルの息子たちについていえば、首長ナハト、首長ゼラ、首長シャンマ、首長ミザである。これらは、エドム地方に住むレウエル系の首長で、エサウの妻バセマトの子孫である。

36章18節 エサウの妻オホリバマの息子たちについていえば、首長エウシュ、首長ヤラム、首長コラである。これらは、アナの娘であるエサウの妻オホリバマから生まれた首長である。

36章19節 以上が、エサウ、すなわちエドムの子孫である首長たちである。

◆セイルの子孫

36章20節 この土地に住むフリ人セイルの息子たちは、ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、

36章21節 ディション、エツェル、ディシャンである。これらは、エドム地方に住むセイルの息子で、フリ人の首長たちである。

36章22節 ロタンの息子たちは、ホリとヘマムであり、ロタンの妹がティムナである。

36章23節 ショバルの息子たちは、アルワン、マナハト、エバル、シェフォ、オナムである。

36章24節 ツィブオンの息子たちは、アヤとアナである。アナは父ツィブオンのろばを飼っていたとき、荒れ野で泉を発見した人である。

36章25節 アナの子供たちは、ディションとアナの娘オホリバマである。

36章26節 ディションの息子たちは、ヘムダン、エシュバン、イトラン、ケランである。

36章27節 エツェルの息子たちは、ビルハン、ザアワン、アカンである。

36章28節 ディシャンの息子たちは、ウツとアランである。

36章29節 フリ人の首長は次のとおりである。首長ロタン、首長ショバル、首長ツィブオン、首長アナ、

36章30節 首長ディション、首長エツェル、首長ディシャン。以上がフリ人の首長であり、セイル地方に住むそれぞれの首長であった。

◆エドムの王国

36章31節 イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に、エドム地方を治めていた王たちは次のとおりである。

36章32節 エドムで治めていたのは、ベオルの息子ベラであり、その町の名はディンハバといった。

36章33節 ベラが死んで、代わりに王となったのは、ボツラ出身でゼラの息子ヨバブである。

36章34節 ヨバブが死んで、代わりに王となったのは、テマン人の土地から出たフシャムである。

36章35節 フシャムが死んで代わりに王となったのは、ベダドの息子ハダドであり、モアブの野でミディアン人を撃退した人である。その町の名はアビトといった。

36章36節 ハダドが死んで代わりに王となったのは、マスレカ出身のサムラである。

36章37節 サムラが死んで代わりに王となったのは、ユーフラテス川のレホボト出身のシャウルである。

36章38節 シャウルが死んで、代わりに王となったのは、アクボルの息子バアル・ハナンである。

36章39節 アクボルの息子バアル・ハナンが死んで代わりに王となったのは、ハダドである。その町の名はパウといい、その妻の名はメヘタブエルといった。彼女はマトレドの娘で、メ・ザハブの孫娘である。

36章40節 エサウ系の首長たちの名前を氏族と場所の名に従って挙げれば、首長ティムナ、首長アルワ、首長エテト、

36章41節 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、

36章42節 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、

36章43節 首長マグディエル、首長イラムである。以上がエドムの首長であって、彼らが所有した領地に従って挙げたものである。エサウは、エドム人の先祖である。


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