新共同訳箴言第1章
1章2節 これは知恵と諭しをわきまえ/分別ある言葉を理解するため
1章3節 諭しを受け入れて/正義と裁きと公平に目覚めるため。
1章4節 未熟な者に熟慮を教え/若者に知識と慎重さを与えるため。
1章5節 これに聞き従えば、賢人もなお説得力を加え/聡明な人も指導力を増すであろう。
1章6節 また、格言、寓話/賢人らの言葉と謎を理解するため。
1章7節 主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。
1章8節 わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな。
1章10節 わが子よ/ならず者があなたを誘惑しても/くみしてはならない。
1章11節 彼らはこう言うだろう。「一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち
1章12節 陰府のように、生きながらひと呑みにし/丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。
1章13節 金目の物は何ひとつ見落とさず/奪った物で家をいっぱいにしよう。
1章14節 我々と運命を共にせよ。財布もひとつにしようではないか。」
1章15節 わが子よ/彼らの道を共に歩いてはならない。その道に足を踏み入れるな。
1章16節 彼らの足は悪事に向かって走り/流血をたくらんで急ぐ。
1章18節 待ち伏せて流すのは自分の血。隠れて待っても、落とすのは自分の命。
1章19節 これが不当な利益を求める者の末路。奪われるのは自分の命だ。
1章21節 雑踏の街角で呼びかけ/城門の脇の通路で語りかける。
1章22節 「いつまで/浅はかな者は浅はかであることに愛着をもち/不遜な者は不遜であることを好み/愚か者は知ることをいとうのか。
1章23節 立ち帰って、わたしの懲らしめを受け入れるなら/見よ、わたしの霊をあなたたちに注ぎ/わたしの言葉を示そう。
1章24節 しかし、わたしが呼びかけても拒み/手を伸べても意に介せず
1章25節 わたしの勧めをことごとくなおざりにし/懲らしめを受け入れないなら
1章26節 あなたたちが災いに遭うとき、わたしは笑い/恐怖に襲われるとき、嘲笑うであろう。
1章27節 恐怖が嵐のように襲い/災いがつむじ風のように起こり/苦難と苦悩があなたたちを襲うとき。」
1章28節 そのときになって/彼らがわたしを呼んでもわたしは答えず/捜し求めても/わたしを見いだすことはできない。
1章30節 わたしの勧めに従わず/懲らしめをすべてないがしろにした。
1章31節 だから、自分たちの道が結んだ実を食べ/自分たちの意見に飽き足りるがよい。
1章32節 浅はかな者は座して死に至り/愚か者は無為の内に滅びる。
1章33節 わたしに聞き従う人は確かな住まいを得/災難を恐れることなく平穏に暮らす。