黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳箴言第9章

◆知恵の勧め

9章1節 知恵は家を建て、七本の柱を刻んで立てた。

9章2節 獣を屠り、酒を調合し、食卓を整え

9章3節 はしためを町の高い所に遣わして/呼びかけさせた。

9章4節 「浅はかな者はだれでも立ち寄るがよい。」意志の弱い者にはこう言った。

9章5節 「わたしのパンを食べ/わたしが調合した酒を飲むがよい

9章6節 浅はかさを捨て、命を得るために/分別の道を進むために。」

◆格言集

9章7節 不遜な者を諭しても侮られるだけだ。神に逆らう者を戒めても自分が傷を負うだけだ。

9章8節 不遜な者を叱るな、彼はあなたを憎むであろう。知恵ある人を叱れ、彼はあなたを愛するであろう。

9章9節 知恵ある人に与えれば、彼は知恵を増す。神に従う人に知恵を与えれば、彼は説得力を増す。

9章10節 主を畏れることは知恵の初め/聖なる方を知ることは分別の初め。

9章11節 わたしによって、あなたの命の日々も/その年月も増す。

9章12節 あなたに知恵があるなら、それはあなたのもの。不遜であるなら、その咎は独りで負うのだ。

◆愚かな女

9章13節 愚かさという女がいる。騒々しい女だ。浅はかさともいう。何ひとつ知らない。

9章14節 自分の家の門口に座り込んだり/町の高い所に席を構えたりして

9章15節 道行く人に呼びかける/自分の道をまっすぐ急ぐ人々に。

9章16節 「浅はかな者はだれでも立ち寄るがよい。」意志の弱い者にはこう言う。

9章17節 「盗んだ水は甘く/隠れて食べるパンはうまいものだ。」

9章18節 そこに死霊がいることを知る者はない。彼女に招かれた者は深い陰府に落ちる。


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