黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳出エジプト記第19章

◆シナイ山に着く

19章1節 イスラエルの人々は、エジプトの国を出て三月目のその日に、シナイの荒れ野に到着した。

19章2節 彼らはレフィディムを出発して、シナイの荒れ野に着き、荒れ野に天幕を張った。イスラエルは、そこで、山に向かって宿営した。

19章3節 モーセが神のもとに登って行くと、山から主は彼に語りかけて言われた。「ヤコブの家にこのように語り/イスラエルの人々に告げなさい。

19章4節 あなたたちは見た/わたしがエジプト人にしたこと/また、あなたたちを鷲の翼に乗せて/わたしのもとに連れて来たことを。

19章5節 今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。

19章6節 あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である。」

19章7節 モーセは戻って、民の長老たちを呼び集め、主が命じられた言葉をすべて彼らの前で語った。

19章8節 民は皆、一斉に答えて、「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と言った。モーセが民の言葉を主に取り次ぐと、

19章9節 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」モーセは民の言葉を主に告げた。

19章10節 主はモーセに言われた。「民のところに行き、今日と明日、彼らを聖別し、衣服を洗わせ、

19章11節 三日目のために準備させなさい。三日目に、民全員の見ている前で、主はシナイ山に降られるからである。

19章12節 民のために周囲に境を設けて、命じなさい。『山に登らぬよう、また、その境界に触れぬよう注意せよ。山に触れる者は必ず死刑に処せられる。

19章13節 その人に手を触れずに、石で打ち殺すか、矢で射殺さねばならない。獣であれ、人であれ、生かしておいてはならない。角笛が長く吹き鳴らされるとき、ある人々は山に登ることができる。』」

19章14節 モーセは山から民のところに下って行き、民を聖別し、衣服を洗わせ、

19章15節 民に命じて、「三日目のために準備をしなさい。女に近づいてはならない」と言った。

19章16節 三日目の朝になると、雷鳴と稲妻と厚い雲が山に臨み、角笛の音が鋭く鳴り響いたので、宿営にいた民は皆、震えた。

19章17節 しかし、モーセが民を神に会わせるために宿営から連れ出したので、彼らは山のふもとに立った。

19章18節 シナイ山は全山煙に包まれた。主が火の中を山の上に降られたからである。煙は炉の煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。

19章19節 角笛の音がますます鋭く鳴り響いたとき、モーセが語りかけると、神は雷鳴をもって答えられた。

19章20節 主はシナイ山の頂に降り、モーセを山の頂に呼び寄せられたので、モーセは登って行った。

19章21節 主はモーセに言われた。「あなたは下って行き、民が主を見ようとして越境し、多くの者が命を失うことのないように警告しなさい。

19章22節 また主に近づく祭司たちも身を清め、主が彼らを撃たれることがないようにしなさい。」

19章23節 モーセは主に言った。「民がシナイ山に登ることはできません。山に境を設けて、それを聖別せよとあなたがわたしたちに警告されたからです。」

19章24節 主は彼に言われた。「さあ、下って行き、あなたはアロンと共に登って来なさい。ただし、祭司たちと民とは越境して主のもとに登って来てはならない。主が彼らを撃つことがないためである。」

19章25節 モーセは民のもとに下って行き、彼らに告げた。


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