黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳ヨナ書第3章

◆ニネベの悔い改め

3章1節 主の言葉が再びヨナに臨んだ。

3章2節 「さあ、大いなる都ニネベに行って、わたしがお前に語る言葉を告げよ。」

3章3節 ヨナは主の命令どおり、直ちにニネベに行った。ニネベは非常に大きな都で、一回りするのに三日かかった。

3章4節 ヨナはまず都に入り、一日分の距離を歩きながら叫び、そして言った。「あと四十日すれば、ニネベの都は滅びる。」

3章5節 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者も身に粗布をまとった。

3章6節 このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

3章7節 王と大臣たちの名によって布告を出し、ニネベに断食を命じた。「人も家畜も、牛、羊に至るまで、何一つ食物を口にしてはならない。食べることも、水を飲むことも禁ずる。

3章8節 人も家畜も粗布をまとい、ひたすら神に祈願せよ。おのおの悪の道を離れ、その手から不法を捨てよ。

3章9節 そうすれば神が思い直されて激しい怒りを静め、我々は滅びを免れるかもしれない。」

3章10節 神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。


[前 章][次 章]