黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳ゼカリヤ書第5章

◆第六の幻

5章1節 わたしが再び目を留めて見ると、一つの巻物が飛んでいた。

5章2節 御使いがわたしに、「何を見ているのか」と尋ねたので、わたしは答えた。「巻物が飛んでいるのが見えます。その長さは二十アンマ、幅は十アンマです。」

5章3節 彼はわたしに言った。「これは全地に向かって出て行く呪いである。すべての盗人はその一方の面に記されている呪いに従って一掃される。また偽って誓う者も、他の面の呪いに従って一掃される。」

5章4節 わたしがこれを送り出す、と万軍の主は言われる。それは盗人の家に/わが名によって偽りの誓いをする者の家に入り/その家の中に宿り/梁も石ももろともに滅ぼし尽くす。

◆第七の幻

5章5節 わたしに語りかけた御使いが現れ、わたしに言った。「目を留めて、そこに出て来るものが何であるか、よく見るがよい。」

5章6節 わたしが、「それは何ですか」と尋ねると、彼は、「そこに出て来たのはエファ升である」と答え、「それは全地を見る彼らの目である」と言った。

5章7節 鉛の円盤が取り除かれると、エファ升の中に一人の女が座っていた。

5章8節 彼は、「それは邪悪そのものである」と言って、かの女をエファ升の中に投げ返し、エファ升の口に鉛の重しを置いた。

5章9節 わたしが目を留めて見ると、二人の女が翼に風を受けて出て来た。かの女たちはこうのとりの翼のような翼を持ち、地と天の間でエファ升を運び去ろうとしていた。

5章10節 わたしに語りかけた御使いに、「かの女たちはどこにエファ升を持って行こうとしているのですか」と尋ねると、

5章11節 彼はわたしに答えた。「かの女のため、シンアルの地に神殿を築こうとしているのだ。神殿が整えられると、その地に備えられた場所に置かれるはずだ。」


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