黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳民数記第8章

◆燭台のともし火皿

8章1節 主はモーセに仰せになった。

8章2節 アロンに告げてこう言いなさい。あなたがともし火皿を載せるとき、七つのともし火皿が燭台の前方を照らすようにしなさい。

8章3節 アロンは、主がモーセに命じられたように、燭台の前方を照らすようにともし火皿を載せた。

8章4節 燭台は金の打ち出し作りで、その台座から花弁まで同じ打ち出し作りであった。これは、主がモーセに示された雛型に従って作られた燭台である。

◆レビ人の清めの儀式

8章5節 主はモーセに仰せになった。

8章6節 イスラエルの人々の中からレビ人を取って、彼らを清めなさい。

8章7節 彼らを清めるにはこうする。彼らに罪の清めの水を振りかけ、体全体の毛をそらせ、衣服を水洗いさせると、彼らは清められる。

8章8節 次に、彼らに若い雄牛一頭、その穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉、贖罪の献げ物としてもう一頭の若い雄牛を用意させ、

8章9節 レビ人を臨在の幕屋の前に進ませ、次いで、イスラエルの人々の共同体全体を呼び集める。

8章10節 そして、レビ人を主の御前に進ませ、イスラエルの人々はレビ人の上に手を置く。

8章11節 次に、アロンはイスラエルの人々の奉納物として、レビ人を主の御前に差し出して主に仕える者とする。

8章12節 レビ人は雄牛の頭に手を置く。アロンは、一頭を贖罪の献げ物として、他の一頭を焼き尽くす献げ物として主にささげて、レビ人のために罪を贖う儀式を行う。

8章13節 あなたは、レビ人をアロンとその子らの前に立たせ、彼らを奉納物として主に差し出し、

8章14節 レビ人をイスラエルの人々から区別すると、レビ人はわたしのものとなる。

8章15節 その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入って、作業に従事する。あなたは彼らを清め、奉納物としなさい。

8章16節 彼らはイスラエルの人々の中からわたしに属する者とされている。彼らは、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての者、すなわちすべての長子の身代わりとして、わたしが受け取った者である。

8章17節 イスラエルの人々のうちに生まれた初子は、人間であれ、家畜であれ、すべてわたしのものである。エジプトの国ですべての初子を打ったとき、わたしは彼らを聖別して、わたしのものとした。

8章18節 わたしはレビ人を、イスラエルの人々のすべての長子の身代わりとして受け取った。

8章19節 わたしはこのレビ人をイスラエルの人々の中から、アロンとその子らに属する者とした。それは、レビ人が臨在の幕屋でイスラエルの人々のために作業に従事し、彼らのために贖いの儀式を行い、イスラエルの人々が聖所に近づいても、災いが彼らにふりかからないためである。

8章20節 モーセとアロンとイスラエルの人々の共同体全体は、主がレビ人についてモーセに命じられたとおり、レビ人に対して行った。イスラエルの人々はそのように彼らに行った。

8章21節 レビ人は汚れを清め、衣服を水洗いした。アロンは彼らを奉納物として主の御前に差し出し、清めのために罪を贖う儀式を行った。

8章22節 その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入り、アロンとその子らのもとで、主がレビ人についてモーセに命じられたとおりに、イスラエルの人々のために作業に従事した。レビ人は彼らのためにそのようにした。

◆レビ人の任期

8章23節 主はモーセに仰せになった。

8章24節 以下はレビ人に関することである。二十五歳以上の者は、臨在の幕屋に入って務めに就き、作業をすることができる。

8章25節 五十歳に達した者は務めから身をひかねばならない。二度とそれに従事してはならない。

8章26節 ただし、臨在の幕屋で同族の者が警護の任に当たるのを助けることはできるが、自分で作業をしてはならない。あなたはレビ人の務めについて、以上のように指示しなければならない。


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