黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳申命記第27章

◆石に掟を書き記せ

27章1節 モーセは、イスラエルの長老たちと共に民にこう命じた。今日、わたしが命じるすべての戒めを守りなさい。

27章2節 ヨルダン川を渡り、あなたの神、主が与えられる土地に入る日には、大きな石を幾つか立て、しっくいを塗り、

27章3節 あなたが川を渡ったとき、その上にこの律法の言葉をすべて書き記しなさい。こうしてあなたは、あなたの先祖の神、主が約束されたとおり、あなたの神、主が与えられる乳と蜜の流れる土地に入ることができる。

27章4節 あなたたちがヨルダン川を渡ったならば、わたしが今日命じるこれらの石をエバル山に立て、しっくいを塗り、

27章5節 またそこに、あなたの神、主のために祭壇を築きなさい。それは石の祭壇で、鉄の道具を当ててはならない。

27章6節 自然のままの石であなたの神、主の祭壇を築き、その上であなたの神、主に焼き尽くす献げ物をささげなさい。

27章7節 また、和解の献げ物を屠ってそれにあずかり、あなたの神、主の御前で喜び祝いなさい。

27章8節 あなたは石の上にこの律法の言葉をすべてはっきりと書き記しなさい。

◆呪いの掟

27章9節 モーセは、レビ人である祭司と共に全イスラエルに向かって告げた。イスラエルよ、静かにして聞きなさい。あなたは今日、あなたの神、主の民とされた。

27章10節 あなたの神、主の御声に聞き従い、今日わたしが命じる戒めと掟を行わねばならない。

27章11節 その日、モーセは民にこう命じた。

27章12節 あなたたちがヨルダン川を渡ったならば、民を祝福するために、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ヨセフ、ベニヤミンはゲリジム山に立ち、

27章13節 また呪うために、ルベン、ガド、アシェル、ゼブルン、ダン、ナフタリはエバル山に立ちなさい。

27章14節 レビ人は、大声でイスラエルの人すべてに向かって宣言しなければならない。

27章15節 「職人の手の業にすぎぬ彫像や鋳像は主のいとわれるものであり、これを造り、ひそかに安置する者は呪われる。」それに答えて、民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章16節 「父母を軽んずる者は、呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章17節 「隣人との地境を動かす者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章18節 「盲人を道に迷わせる者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章19節 「寄留者、孤児、寡婦の権利をゆがめる者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章20節 「父の妻と寝る者は呪われる。父の衣の裾をあらわにするからである。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章21節 「どんな獣とも寝る者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章22節 「異母姉妹であれ、異父姉妹であれ、自分の姉妹と寝る者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章23節 「妻の母と寝る者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章24節 「隣人をひそかに打ち殺す者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章25節 「賄賂を取って、人を打ち殺して罪のない人の血を流す者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。

27章26節 「この律法の言葉を守り行わない者は呪われる。」民は皆、「アーメン」と言わねばならない。


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