黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇





詩篇 第136篇

関根訳絶えざる恵み


各節後半に「その憐憫はとこしへに絶ゆることなければなり」(キ、ルオーラーム、ハスドー)を繰返し祭司と会衆との間に交替に唱和する如き形式を取っている。エズラ3:11に云う所もこの種の歌であった。本篇は内容において前篇に類似し、また第106篇と相関連す、ほとんど註解を要せざるほど解し易き詩篇なり。


〔1〕感謝せよ(1−3)
136篇1節エホバに感謝(かんしや)せよ、エホバはめぐみ(ふか)し、その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり。

文語訳136篇1節 ヱホバに感謝(かんしや)せよヱホバはめぐみふかし その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇1節 主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇1節 感謝せよ、ヤヴェに、げに彼は恵み深くそのいつくしみは永遠(とこしえ)に続く。
新共同136篇1節 恵み深い主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇2節もろもろの(かみ)(かみ)多くの国々にて拝する種々の神々の中にありて唯一のまことの神にかんしやせよ、その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり。

文語訳136篇2節 もろもろの(かみ)(かみ)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇2節 もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇2節 感謝せよ、神々の神に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇2節 神の中の神に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇3節もろもろの(しゆ)(しゆ)主とよばるゝ多くのものの上に在りてまことの主に在し給う神(しゆ)にかんしやせよ、その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり。

文語訳136篇3節 もろもろの(しゆ)(しゆ)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇3節 もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇3節 感謝せよ、主の主に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇3節 主の中の主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


〔2〕創造の神に感謝せよ(4−9)
136篇4節たゞ(ひと)にて何人の助をも要せずしておほいなる(くし)(わざ)なしたまふものに〔*感謝(かんしや)せよ〕、その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり。

文語訳136篇4節 たゞ(ひと)りおほいなる奇跡(くしわざ)なしたまふものに感謝(かんしや)せよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇4節 ただひとり大いなるくすしきみわざをなされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇4節 大いなる不思議を独り為し給う方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇4節 ただひとり 驚くべき大きな御業を行う方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


補註
4以下に「感謝せよ」を〔 〕に包んだのは原文に省略されている分である。


136篇5節聰明(さとり)》【智慧】をもて〔もろもろの〕(てん)をつくりたまへるものに〔感謝(かんしや)せよ〕(創世1:1)、そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇5節 智慧(ちゑ)をもてもろもろの(てん)をつくりたまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇5節 知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇5節 知恵をもて天を造られた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇5節 英知をもって天を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇6節()(みづ)(うへ)()きたまへるものに〔感謝(かんしや)せよ〕(創世1:9)、そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇6節 ()(みづ)のうへに()きたまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇6節 地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇6節 地を水の上にかたくされた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇6節 大地を水の上に広げた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇7節巨大(おほい)なる(ひかり)をつくりたまへる(もの)に〔感謝(かんしや)せよ〕(創世1:3)、その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり。

文語訳136篇7節 亘大(おほい)なる(ひかり)をつくりたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇7節 大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇7節 造られた方に、大いなる光を、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇7節 大きな光を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇8節(ひる)をつかさどらするために()をつくりたまへる(もの)に〔感謝(かんしや)せよ〕(創世1:16)、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇8節 (ひる)をつかさどらするために()をつくりたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇8節 昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇8節 昼をつかさどるために太陽を、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇8節 昼をつかさどる太陽を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇9節(よる)をつかさどらするために(つき)と〔もろもろの〕(ほし)とをつくりたまへる(もの)にかんしやせよ、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇9節 (よる)をつかさどらするために(つき)ともろもろの(ほし)とをつくりたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇9節 夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇9節 夜をつかさどるために月と星を、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇9節 夜をつかさどる月と星を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


〔3〕出エジプトよりカナンの領有まで(10−22)
136篇10節〔もろもろの〕首生(うひご)をうちてエジプトを()(たま)へるものに〔感謝(かんしや)せよ〕(出エジプト12:29)、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇10節 もろもろの首出(うひご)をうちてエジプトを()めたまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇10節 エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇10節 エジプトの初子を打たれた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇10節 エジプトの初子を討った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


*136篇11節(かれ)は)イスラエルを(ひき)ゐてエジプト(びと)のなかより(いだ)し《たまへり、》【たまへる者に感謝せよ】(出エジプト12:51。13:3、17)、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)(たゆ)ることなければなり。

文語訳136篇11節 イスラエルを(ひき)ゐてエジプト(びと)のなかより(いだ)したまへる(もの)にかんしやせよ そのあはれみはとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇11節 イスラエルをエジプトびとの中から導き出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇11節 彼はイスラエルをその中から引き出された、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇11節 イスラエルをそこから導き出した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


補註
11以下に「感謝せよ」の私訳において除いた場合があるのは原文の構成上かくすべきであると考えたからである。


136篇12節《かれは(つよ)()(のば)したる(かひな)とをもて(これ)をなしたまへり、》【臂をのばしつよき手をもて之をひきいだしたまへるものに感謝せよ】(出エジプト6:6)その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり。

文語訳136篇12節 (かひな)をのばしつよき(みて)をもて(これ)をひきいだしたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇12節 強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇12節 強いみ手と伸ばされたみ腕で、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇12節 力強い手と腕を伸ばして導き出した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇13節(こう)(かい)をふたつに()けたまへるものに〔感謝(かんしや)せよ〕(出エジプト14:21、22)、その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり。

文語訳136篇13節 紅海(こうかい)をふたつに()けたまへる(もの)にかんしやせ よその憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇13節 紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇13節 葦の海を二つに分けられた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇13節 葦の海を二つに分けた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇14節(かれは)イスラエルをしてその(なか)をわたらしめ《(たま)へり、》【給へるものに感謝せよ】その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇14節 イスラエルをしてその(なか)をわたらしめ(たま)へるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇14節 イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇14節 彼はイスラエルにその中を通らせ、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇14節 イスラエルにその中を通らせた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇15節(かれは)パロとその軍兵(つはもの)とを(こう)(かい)のうちに(たふ)し《たまへり、》【たまへるものに感謝せよ】(出エジプト14:27)その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇15節 パロとその軍兵(つはもの)とを紅海(こうかい)のうちに(たふ)したまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇15節 パロとその軍勢とを紅海で打ち敗られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇15節 パロとその軍勢を葦の海に投げ込まれた、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇15節 ファラオとその軍勢を 葦の海に投げ込んだ方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇16節その(たみ)を《して》【みちびきて】((あら)()をすぎしめたまへる(もの)に〔感謝(かんしや)せよ〕(出エジプト13:18.15:22)、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇16節 その(たみ)をみちびきて()をすぎしめたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇16節 その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇16節 その民に荒野を歩ませた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇16節 イスラエルの民に荒れ野を行かせた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇17節(おほい)なる(わう)たちを(うち)たまへるものに〔感謝(かんしや)せよ〕(詩篇135:10、11)、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇17節 (おほい)なる(わう)たちを()ちたまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇17節 大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇17節 大いなる王たちを打たれた方に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇17節 強大な王たちを討った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇18節(かれは)()ある王等(わうたち)をころし《たまへり、》【たまへるものに感謝せよ】(申命29:7)その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇18節 ()ある王等(わうたち)をころしたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇18節 名ある王たちを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇18節 彼は殺された、勢い盛んな王たちを、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇18節 力ある王たちを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


*136篇19節(かれは)アモリ(びと)(わう)シホンをころし《たまへり、》【たまへる者に感謝せよ】その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆること()ければなり(民数21:21-24)

文語訳136篇19節 アモリ(びと)のわうシホンをころしたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければな
口語訳136篇19節 アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇19節 エモリ人の王シホンを、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇19節 アモリ人の王シホンを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


補註
19、20は原文の関係不明なり。135:10よりそのまゝ引用せるが故なり。


*136篇20節(かれは)バシヤンの(わう)オグを(ころ)し《たまへり、》【たまへるものに感謝せよ】(民数21:33-35)その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり。

文語訳136篇20節 バシヤンのわうオグを(ころ)したまへるものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇20節 バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇20節 バシャンの王オグを、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇20節 バシャンの王オグを滅ぼした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇21節(かれ)は)かれらの()嗣業(ゆづり)としてあたへ《たまへり、》【たまへるものに感謝せよ】その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり。

文語訳136篇21節 かれらの()嗣業(ゆづり)としてあたへたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへにたゆることなければなり
口語訳136篇21節 彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇21節 彼は彼らの地を嗣業として与えた、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇21節 彼らの土地を嗣業として与えた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇22節その(しもべ)イスラエルに嗣業(ゆづり)として〔(これ)をあたへ〕《たまへり、》【たまへる者に感謝せよ】その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇22節 その(しもべ)イスラエルにゆづりとして(これ)をあたへたまへる(もの)感謝(かんしや)せよ そのあはれみは永遠(とこしへ)にたゆることなければなり
口語訳136篇22節 そのしもべイスラエルに嗣業としてこれを与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇22節 その(しもべ)イスラエルの嗣業にと、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇22節 僕イスラエルの嗣業とした方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


〔4〕一般的恩恵への感謝(*23−26)
136篇23節(エホバは)われらが《微々(びゞ)たりし》【微賤(いやし)かりし】ときに我らを忘れずに記念(きねん)し《たまへり、》【たまへる者にかんしやせよ】その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)にたゆることなければなり。

文語訳136篇23節 われらが微賤(いやし)かりしときに記念(きねん)したまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇23節 われらが卑しかった時にわれらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇23節 われらが低くされた時われらを忘れなかった、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇23節 低くされたわたしたちを 御心に留めた方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


補註
23以下は後よりの挿入らしく文体及び連絡上からも前との関係を異にす。


136篇24節《かれはわれらをその(くる)しみより》【わが敵よりわれらを】(たす)けいだし《たまへり、》【たまへるもの感謝せよ】その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇24節 わが(てき)よりわれらを(たす)けいだしたまへる(もの)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇24節 われらのあだからわれらを助け出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇24節 彼はわれらを敵から解き放された、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇24節 敵からわたしたちを奪い返した方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇25節(かれは)すべての(いけ)るものに食物(パン)をあたへ《たまふ、》【たまふものに感謝せよ】その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり。

文語訳136篇25節 すべての()けるものに食物(くひもの)をあたへたまふものに感謝(かんしや)せよ そのあはれみはとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇25節 すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇25節 すべての肉なる者にパンを給う、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇25節 すべて肉なるものに糧を与える方に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


136篇26節*(てん)(かみ)感謝(かんしや)せよ、その憐憫(あはれみ)永遠(とこしへ)()ゆることなければなり。

文語訳136篇26節 (てん)(かみ)にかんしやせよ その憐憫(あはれみ)はとこしへに()ゆることなければなり
口語訳136篇26節 天の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
関根訳136篇26節 感謝せよ、諸天の神に、そのいつくしみは永遠に続く。
新共同136篇26節 天にいます神に感謝せよ。慈しみはとこしえに。


補註
「天の神」は余程後の時代の用語である。