黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇
詩篇 第35篇
本篇はダビデの作らしさを最も多分に所有している詩の一つである。サムエル前19−26章の間にダビデがサウルのために如何に執拗に迫害せられていたか、またダビデを嫉み、恩を仇で返す同僚が如何に多かったかが記されており、本篇はダビデのその心境を詩に表顕したものと見て、甚だ適切である。エレミヤをもって本篇の作者と見んとする節あれども1−3節はこれに相応しからず、やはりダビデの作と見ることが最も適切である。国民全体を詩の主体と見ることも同様に不適当である。なお本篇および7、69、109等の諸篇には敵に対する激しき詛が叫ばれており、敵のために救を祈る新約の思想より見て読むにたえざるがごとき場合無きにあらざれど、これは作者の私情を歌ったのではなく、エホバの選の器を迫害する者をエホバに適する者と見、これに対するエホバの怒を自己の身に燃やし、これをエホバに訴えてその援を叫び求めたものである。純粋に私心を超越する者は自己の敵を神の敵と見る。本篇はこれを三部分に分つことができる(1−10。11−18。19−28)。各部は感謝をもって結ばれている。
〔1〕エホバよわがために戦いたまえ(1−10)
*35篇1節エホバよ、ねがはくは我に対し反抗しあらそふ者に向ってわが正しき故を以て之とあらそひ、我を攻め之とたたかふものにむかいて我が援軍となりて之とたたかひたまへ。
文語訳 | 35篇1節 ヱホバよねがはくは我にあらそふ者とあらそひ 我とたゝかふものと戰ひたまへ
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口語訳 | 35篇1節 主よ、わたしと争う者とあらそい、わたしと戦う者と戦ってください。
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関根訳 | 35篇1節 ダビデの歌。ヤハヴェよ、わたしと争う者と争いわたしと戦う者と戦って下さい。
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新共同 | 35篇1節 【ダビデの詩。】主よ、わたしと争う者と争い わたしと戦う者と戦ってください。
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補註
1−3節はエホバを軍人に見立てる擬人法。
35篇2節願わくは汝軍人となり干と大盾とをとりてわが援にたちいでわれに手むかうものを防ぎたまへ。
文語訳 | 35篇2節 干と大盾とをとりてわが援にたちいでたまへ
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口語訳 | 35篇2節 盾と大盾とを執って、わたしを助けるために立ちあがってください。
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関根訳 | 35篇2節 盾と円盾をとって立ってわたしを助けて下さい。
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新共同 | 35篇2節 大盾と盾を取り 立ち上がってわたしを助けてください。
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*35篇3節《我に追ひせまる者に向ひて戟と斧刀とをぬき》【戟をぬきいだしたまひて我におひせまるものの途をふさぎ】彼らをして我に近寄らしめず、且わがなやみ苦しむ霊魂に『われは汝の救なり』といひて我が心を安らかしめたまへ。
文語訳 | 35篇3節 戟をぬきいだしたまひて我におひせまるものの途をふさぎ且わが靈魂にわれはなんぢの救なりといひたまへ
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口語訳 | 35篇3節 やりと投げやりとを抜いて、わたしに追い迫る者に立ちむかい、「わたしはおまえの救である」と、わたしに言ってください。
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関根訳 | 35篇3節 槍と斧を備えてわたしを追う者に立ち向かい、わが魂に向かって「わたしはお前の救いだ」と言って下さい。
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新共同 | 35篇3節 わたしに追い迫る者の前に 槍を構えて立ちふさがってください。どうか、わたしの魂に言ってください 「お前を救おう」と。
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補註
3節aの現行訳「ふさぎ」は本文になし。「ふさぎ」なる文字はおそらく誤訳で、斧の如き形の武器の一種(おそらく青龍刀の如きものか)の名称ならんとのこと、然りとすれば「途を」なる文字を補充する必要なく3節aは「我に追い迫る者に向ひて戟と斧刀とを抜き」となる。私訳は之による。
35篇4節願はくは、わが霊魂をたづぬるものわが生命を奪わんと求むるもののその企てに失敗することによりて恥をえて*いやしめられ、われ《に對し、悪しき事を企つる》【をそこなはんと謀る】ものの、退けられてその計画は空しきに帰し、惶てふためかんことを。エホバよ、我に敵する者は汝に敵するものなり、願わくは彼らの凡ての企図を画餅に帰せしめ給え。
文語訳 | 35篇4節 願はくはわが靈魂をたづぬるものの恥をえていやしめられ 我をそこなはんと謀るものの退けられて惶てふためかんことを
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口語訳
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35篇4節 どうか、わたしの命を求める者をはずかしめ、いやしめ、わたしにむかって悪をたくらむ者を退け、あわてふためかせてください。
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関根訳 | 35篇4節 わが生命を求める者が恥じあわてわが災いをはかる者が恥じて後に退かんことを。
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新共同 | 35篇4節 わたしの命を奪おうとする者は 恥に落とされ、嘲りを受けますように。わたしに災いを謀る者は 辱めを受けて退きますように。
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補註
「いやしめられ」も恥をかかされて当惑すること。
35篇5節ねがはくはかれらがその為さんとする凡ての事柄において失敗すること風の前なる粃糠のごとくなり、風に吹き飛ばされエホバの使者におひやられて跡形もなきに至らんことを。
文語訳 | 35篇5節 ねがはくはかれらが風のまへなる粃糠のごとくなりヱホバの使者におひやられんことを
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口語訳 | 35篇5節 彼らを風の前のもみがらのようにし、主の使に彼らを追いやらせてください。
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関根訳 | 35篇5節 彼らが風の前のもみがらのようにならんことを。ヤハヴェの使いが彼らを打ち倒さんことを。
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新共同 | 35篇5節 風に飛ぶもみ殻となった彼らが 主の使いに追い払われますように。
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35篇6節願はくはエホバよ、悪を行うかれらの途をくらくして歩むに困難ならしめ、滑らかにして彼らを辷らしめ、エホバの使者にかれらを追ひゆかしめたまはんことを。彼らはかくして暗黒と滑路とにまろびつつ追いまくられるであおう。
文語訳 | 35篇6節 願はくはかれらの途をくらくし滑らかにしヱホバの使者にかれらを追ひゆかしめたまはんことを
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口語訳 | 35篇6節 彼らの道を暗く、なめらかにし、主の使に彼らを追い行かせてください。
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関根訳 | 35篇6節 彼らの道は暗く危うき道となりヤハヴェの使いが彼らを追跡するように。
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新共同 | 35篇6節 道を暗闇に閉ざされ、足を滑らせる彼らに 主の使いが追い迫りますように。
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35篇7節かれらは故なく我《に對して》【をとらへんとて】*網を《ふせ、》【あなにふせ】我をこの網の中に捕えんとし、故なくわが霊魂《に對して》【をそこなはんとて】阱をうがちたればなり。悪むべきかな彼らの奸計、詛わるべきかな彼らの態度、
文語訳 | 35篇7節 かれらは故なく我をとらへんとて網をあなにふせ 故なくわが靈魂をそこなはんとて阱をうがちたればなり
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口語訳 | 35篇7節 彼らはゆえなくわたしのために網を隠し、ゆえなくわたしのために穴を掘ったからです。
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関根訳 | 35篇7節 彼らは故なくわたしに向かって網をもうけ故なくわたしのために落し穴を掘ったからだ。
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新共同 | 35篇7節 彼らは無実なわたしを滅ぼそうと網を張り わたしの魂を滅ぼそうと落とし穴を掘りました。
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補註
「網をあなにふせ」の「あなに」は本節後半に移さるべきものならんとの説は有力なり、私訳は之による。
35篇8節願はくは*彼〔ら〕がただ我をのみ迫害せんと熱中し、己が滅亡につきて思ひよらぬ間に却って彼の上にほろび來り、我を陥れんとて己がふせたる網が却って逆に《かれを捕へ》【にとらへられ】てその罪に対する罰が明かにせられ自らその滅におちいらんことを。かくしてかれの奸計は我を捕えずして却って彼自身をとらうるに至らん、これエホバが彼に与え給う罰である。
文語訳 | 35篇8節 願はくはかれらが思ひよらぬ間にほろびきたり己がふせたる網にとらへられ自らその滅におちいらんことを
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口語訳 | 35篇8節 不意に滅びを彼らに臨ませ、みずから隠した網にとらえられ、彼らを滅びに陥らせてください。
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関根訳 | 35篇8節 わなが不意に彼をつかまえそのもうけた網が彼を捕え彼がわなにかからんことを。
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新共同 | 35篇8節 どうか、思わぬ時に破滅が臨み 彼らが自ら張った網に掛かり 破滅に落ちますように。
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補註
「彼ら」は原文「彼」であるが敵の多くをまとめて一人格として考えたのであろう。またサウルの如き特定の一人を指したものと解する学者もある。
35篇9節然るときはわが切なる祈は聴かれ、わが霊魂は
エホバの為し給ふ奇しき御業を見て
エホバによりてよろこび、その凡ての敵の悪計より救い出し給う救をもて樂しまん。救のよろこびはかくして我が心に充つるに至らん。
文語訳 | 35篇9節 然るときわが靈魂はヱホバによりてよろこび その救をもて樂しまん
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口語訳 | 35篇9節 そのときわが魂は主によって喜び、その救をもって楽しむでしょう。
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関根訳 | 35篇9節 しかしわが魂はヤハヴェにあって喜び彼の救いを喜び楽しもう。
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新共同 | 35篇9節 わたしの魂は主によって喜び躍り 御救いを喜び楽しみます。
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35篇10節わがすべての骨はよろこびにわななき、わが全身の骨髄までも感謝に充たされていはん、エホバよ、《誰か汝に比ふべきものあらん、誰か汝に打勝ち得るものあらん、汝はくるしむもの憐むべきものを力強き者の圧迫の下よりたすけいだし、又くるしむ者、貧しきものを略奪者の搾取の手より〔たすけいだしたまふ。〕》【汝はくるしむものを之にまさりて力つよきものより、また、くるしむもの貧しきものを掠めうばふ者よりたすけいだし給ふ、誰かなんぢに比ふべき者あらんと】かくてエホバに依り頼む者は凡ての苦難の中より援け出さる。
文語訳 | 35篇10節 わがすべての骨はいはん ヱホバよ汝はくるしむものを之にまさりて力つよきものより 並くるしむもの貧しきものを掠めうばふ者よりたすけいだし給ふ 誰かなんぢに比ふべき者あらんと
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口語訳 | 35篇10節 わたしの骨はことごとく言うでしょう、「主よ、だれかあなたにたぐうべき者がありましょう。あなたは弱い者を強い者から助け出し、弱い者と貧しい者を、かすめ奪う者から助け出される方です」と。
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関根訳 | 35篇10節 わがすべての骨は言うであろう、「ヤハヴェよ、誰か貴神の如き者があろう、弱き者をより強き者から救い弱き者、貧しき者を強奪者から救う者」。
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新共同 | 35篇10節 わたしの骨はことごとく叫びます。「主よ、あなたに並ぶものはありません。貧しい人を強い者から 貧しく乏しい人を搾取する者から 助け出してくださいます。」
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〔2〕忘恩者より受くる理由なき迫害(11−18)
*35篇11節《暴虐なる》【こころあしき】證人おこりて全然無実の罪を我に衣せわが全く与り知ざることを我が為したるものとして之に対し弁解せよと詰りとふ。
文語訳 | 35篇11節 こゝろあしき證人おこりてわが知らざることを詰りとふ
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口語訳 | 35篇11節 悪意のある証人が起って、わたしの知らない事をわたしに尋ねる。
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関根訳 | 35篇11節 悪意ある証人は立ってわたしの知らぬことをわたしに尋ねる。
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新共同 | 35篇11節 不法の証人が数多く立ち、わたしを追及しますが わたしの知らないことばかりです。
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補註
サムエル前24:9。
*35篇12節かれらは惡をもて〔わが〕善にむくい恩を返すに仇を以てし我がたましひわが生命を依仗なき淋しき孤独なるものとせり。我が周囲の凡ての人は我を陥れんとし、また我を害することに熱中する、かくして我独りそのただ中にありて之と戦う。
文語訳 | 35篇12節 かれらは惡をもてわが善にむくい我がたましひを依仗なきものとせり
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口語訳 | 35篇12節 彼らは悪をもってわたしの善に報い、わが魂を寄るべなき者とした。
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関根訳 | 35篇12節 彼らはわたしに善を報いるに悪をもってしわが生命をすら取ろうとする。
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新共同 | 35篇12節 彼らはわたしの善意に悪意をもってこたえます。わたしの魂を滅ぼそうとして、子供を奪いました。
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補註
サムエル前24:17以下。
35篇13節然れどわれは彼らに対して凡ての愛を以て振舞いかれらが病しときには我が悲しみを表わすために麁服をつけて彼らと苦しみを共にし祈祷に身を委ねんために《斷食を以て》【糧をたちて】わが*霊魂を《なやまし》【くるしめ】たり。彼らの為にする*わが祈は幾度祈りても心を去らず、常に再びわがふところにかへりきたれり。
文語訳 |
35篇13節
然どわれかれらが病みしときには麁服をつけ糧をたちてわが靈魂をくるしめたり わが祈はふところにかへれり
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口語訳 | 35篇13節 しかし、わたしは彼らが病んだとき、荒布をまとい、断食してわが身を苦しめた。わたしは胸にこうべをたれて祈った、
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関根訳 | 35篇13節 しかしわたしは彼らの病気の時、荒布をまとい断食してわが身を苦しめたものだ、----わが祈りがわが胸に帰らんことを----
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新共同 | 35篇13節 彼らが病にかかっていたとき わたしは粗布をまとって断食し、魂を苦しめ 胸の内に祈りを繰り返し
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補註
「霊魂をなやます」(現−くるしめ)は断食を指す術語。レビ16:29、31。23:27、32。民数29:7参照。「わが祈はふところにかへれり」は苦痛を以て顔を胸にあてて祈る時の貌を指すと解する説もあり。
*35篇14節彼らのなやめる時、あたかも《わが友、わが兄弟に對するごとく全力を尽くして愛を以てわれは振舞ひ》【わがかれに作せることはわが友わが兄弟にことならず】母の喪にありてなげくがごとく哀愁の極《喪服をまとひ》【哀しみ】うなたれたり。
文語訳 | 35篇14節 わがかれに作せることはわが友わが兄弟にことならず母の喪にありて痛哭がごとく哀しみうなたれたり
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口語訳 | 35篇14節 ちょうど、わが友、わが兄弟のために悲しんだかのように。わたしは母をいたむ者のように悲しみうなだれて歩きまわった。
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関根訳 | 35篇14節 丁度友や兄弟に対するように、わたしは母のために喪に服する者のように悲しみうなだれて歩んだのだった。
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新共同 | 35篇14節 彼らの友、彼らの兄弟となり 母の死を悼む子のように嘆きの衣をまとい うなだれて行き来したのに
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補註
原文難解、文字の順序に狂いあるならん。
*35篇15節かくの如く我は最も親しき肉身にもまさりて彼らのためになげき苦しみたり然どかれらは、この恩を忘れ果て却って我を悪み嫌い、わがよろめき倒れんとせし時、喜びつどひ来りて我を取囲み、わが《知らざるもの、*浮浪のもの》【知ざりしとき匪類】までも何処よりとなくあつまりきたりて我をせめ、われを裂きてやめざりき。
文語訳 | 35篇15節 然どかれらはわが倒れんとせしとき喜びつどひ わが知らざりしとき匪類あつまりきたりて我をせめ われを裂きてやめざりき
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口語訳 | 35篇15節 しかし彼らはわたしのつまずくとき、喜びつどい、ともに集まってわたしを責めた。わたしの知らない他国の者はわたしをののしってやめなかった。
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関根訳 | 35篇15節 ところがわたしが躓いた時、彼らは喜んで集まって来、一緒になってわたしを打ちわたしの知らない者たちはわたしをかき裂きわたしを中傷してはばからなかった。
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新共同 | 35篇15節 わたしが倒れれば彼らは喜び、押し寄せます。わたしに向かって押し寄せ わたしの知らないことについてわたしを打ち とめどもなく引き裂きます。
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補註
難解の一節。「浮浪のもの」はまた「誹謗するもの」「跛者」等とも訳さる。
35篇16節かれらは《野鄙なる*諧謔屋》【洒宴にて穢きことをのぶる嘲笑者】のごとく何ら我を怨むる理由だになきに関らず我にむかひて歯をかみならせり。我が愛せし者のみならず、我が知らざる者までも我を敵とし我をあざける、我如何にしてこの苦痛にたえ得んや。
文語訳 | 35篇16節 かれらは酒宴にて穢きことをのぶる嘲笑者のごとく我にむかひて齒をかみならせり
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口語訳 | 35篇16節 彼らはますます、けがす言葉をもってあざけり、わたしにむかって歯をかみならした。
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関根訳 | 35篇16節 わたしをあざける者たちはわたしを囲みわたしに向かって歯をかみならした。
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新共同 | 35篇16節 神を無視する者がわたしを囲んで嘲笑い わたしに向かって歯をむき出します。
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補註
「諧謔屋」と私訳せる原語は「菓子の嘲笑者」で菓子を貰って嘲笑諧謔をなすを職とする者の意、殊更に嘲笑を為して衣食する徒輩。
35篇17節主よ、助けの御手を下し給わずして《何時まで空しく眺めたまふや、》【いたづらに見るのみにして幾何時をへたまふや】、願はくはわが霊魂のかれらにほろぼさるるを脱れしめ、わがかけがえ無き生命をわかき獅の餌食となることより〔まぬかれしめたまへ。〕
文語訳 | 35篇17節 主よいたづらに見るのみにして幾何時をへたまふや 願はくはわがたましひの彼等にほろぼさるゝを脱れしめ わが生命をわかき獅よりまぬかれしめたまへ
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口語訳 | 35篇17節
主よ、いつまであなたはなが
めておられますか、わたしを彼らの破壊から、わたしのいのちを若きししから救い出してください。
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関根訳 | 35篇17節 主よ、いつまで眺めていたもうのか。吠えたける者からわが生命を救い獅子の前からわが魂を救って下さい。
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新共同 | 35篇17節 主よ、いつまで見ておられるのですか。彼らの謀る破滅から わたしの魂を取り返してください。多くの若い獅子からわたしの身を救ってください。
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35篇18節汝この願をきき給うが故にわれ啻に一個人としてのみならず大なる會にありてその救につきてなんぢに感謝し、イスラエルのみならず多くの民のなかにて汝をほめたたへん。
文語訳 | 35篇18節 われ大なる會にありてなんぢに感謝し おほくの民のなかにて汝をほめたゝへん
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口語訳 | 35篇18節 わたしは大いなるつどいの中で、あなたに感謝し、多くの民の中で、あなたをほめたたえるでしょう。
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関根訳 | 35篇18節 大いなる集いの中でわたしはあなたをほめ、強き民とともにわたしはあなたをほめ讃えたい。
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新共同 | 35篇18節 優れた会衆の中であなたに感謝をささげ 偉大な民の中であなたを賛美できますように。
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〔3〕祈願と感謝(19−28)
35篇19節*虚偽をもて理由なきに我に仇するものの我が神の救を得ざるを見てわが故によろこぶ如きことを容したまふなかれ、かかることはエホバに相応しからぬことなり、また故なくして我をにくむ者の〔たがひに〕我らの苦悩をよろこびて意地悪き目くばせする如きことなからしめたまへ。
文語訳 | 35篇19節 虚僞をもてわれに仇するもののわが故によろこぶことを容したまふなかれ故なくして我をにくむ者のたがひに眴することなからしめたまへ
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口語訳 | 35篇19節 偽ってわたしの敵となった者どものわたしについて喜ぶことを許さないでください。ゆえなく、わたしを憎む者どものたがいに目くばせすることを許さないでください。
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関根訳 | 35篇19節 偽りを言うわが敵がわたしの故に喜ぶことなく故なくわたしを憎む者が目くばせし合って喜ぶことのないように。
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新共同 | 35篇19節 敵が不当に喜ぶことがありませんように。無実なわたしを憎む者が 侮りの目で見ることがありませんように。
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補註
「虚偽をもて我に仇するもの」はまた「虚偽の仇人」とも訳す。19節bを主イエスは一の預言と見給うた。
35篇20節(そは)かれらは常に悪意と争闘とを好みて平安を語らず、《*地のおだやかなる者に對してあざむきの言を工み、》【あざむきの言をつくりまうけて國内におだやかにすまふ者をそこなはんと謀る】この世に安穏なる生活を営む者を殊更に陥れ、彼らに苦難を与うることを喜び、
文語訳 | 35篇20節 かれらは平安をかたらず あざむきの言をつくりまうけて國内におだやかにすまふ者をそこなはんと謀る
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口語訳 | 35篇20節 彼らは平和を語らず、国のうちに穏やかに住む者にむかって欺きの言葉をたくらむからです。
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関根訳 | 35篇20節 彼らは平和のことを語らず、この地につつましく生きる者たちに向かい悪い計画をめぐらすから。
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新共同 | 35篇20節 彼らは平和を語ることなく この地の穏やかな人々を欺こうとしています。
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補註
「地のおだやかなる者」はこの地上において静かなる平穏の生活を送る人。
35篇21節〔然のみならず〕我にむかひて口をあけひろげ、我を嘲りて『ああ、*視よや、視よや、われらの眼これを視たり何たる憐むべき姿ぞや』といへ(ばな)り。かく云いて彼らは我に向ってその凶悪なる心を表わすことをば
文語訳 | 35篇21節 然のみならず我にむかひて口をあけひろげ あゝ視よや視よやわれらの眼これをみたりといへり
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口語訳 | 35篇21節 彼らはわたしにむかって口をあけひろげ、「あはぁ、あはぁ、われらの目はそれを見た」と言います。
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関根訳 | 35篇21節 彼らはわたしに向かってその口をひろげて言う、ヒヤ、ヒヤ、われらの眼はそれを見た、と。
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新共同 | 35篇21節 わたしに向かえば、大口を開けて嘲笑い 「この目で見た」と言います。
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補註
「視よや視よや」は「ヘアハヘアハ」なる間投詞。
*35篇22節
エホバよ、汝すでにこれを觀たまへり、彼らの悪は汝の目にかくるることなし、ねがはくは默したまふなかれ、言を出して彼らを審き給え、主よ、われに遠ざかりたまふなかれ。来りて我を彼らの手より救い給え。
文語訳 | 35篇22節 ヱホバよ汝すでにこれを觀たまへり ねがはくは默したまふなかれ主よわれに遠ざかりたまふなかれ
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口語訳 | 35篇22節 主よ、あなたはこれを見られました。もださないでください。主よ、わたしに遠ざからないでください。
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関根訳 | 35篇22節 ヤハヴェよ、見て下さい、黙し給うな。主よ、わたしから遠ざからないで下さい。
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新共同 | 35篇22節 主よ、あなたは御覧になっています。沈黙なさらないでください。わたしの主よ、遠く離れないでください。
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補註
22−24節にエホバの御名が種々に云いあらわされている。
35篇23節わが神よ、わが主よ、おきたまへ、醒めたまへ、《わが審きのために、又わが訴のために。》【ねがはくはわがために審判をなし、わが訟ををさめたまへ】何時までも眠りて臥したまうなかれ。
文語訳 | 35篇23節 わが神よわが主よ おきたまへ醒めたまへ ねがはくはわがために審判をなし わが訟ををさめたまへ
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口語訳 | 35篇23節 わが神、わが主よ、わがさばきのため、わが訴えのために奮いたち、目をさましてください。
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関根訳 | 35篇23節 わが義のために、わが神、わが主よ、わが争いのために、起きて目覚めて下さい。
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新共同 | 35篇23節 わたしの神、わたしの主よ、目を覚まし 起き上がり、わたしのために裁きに臨み わたしに代わって争ってください。
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35篇24節わが神エホバよ、なんぢの義にしたがひて我をさばきたまへ、我は汝に対して不義をいだくことなければなり、もし汝之を為し給わずばわが事によりて彼らは神に勝ちたりと思惟して喜ばん。かくしてかれらに歓喜をえしめたまふなかれ。
文語訳 | 35篇24節 わが神ヱホバよ なんぢの義にしたがひて我をさばきたまへ わが事によりてかれらに歡喜をえしめたまふなかれ
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口語訳 | 35篇24節 わが神、主よ、あなたの義にしたがってわたしをさばき、わたしの事について彼らを喜ばせないでください。
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関根訳 | 35篇24節 ヤハヴェよ、あなたの義に従ってわたしを審き、わが神よ、わが故に彼らを喜ばせないで下さい。
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新共同 | 35篇24節 主よ、わたしの神よ あなたの正しさによって裁いてください。敵が喜んで
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35篇25節かれらに其の心の裏にて《視よ、願ひの如くなれり、》【ああここちよきかな視よこれわが願ひしところなり】といはしめ給ふなかれ、又われらかれを呑みつくせりといはしめ彼らを誇らしめたまふなかれ。彼らをして我を呑み尽さんとするその凡ての願を虚しからしめたまえ。
文語訳 | 35篇25節 かれらにその心裡にて あゝこゝちよきかな視よこれわが願ひしところなりといはしめたまふなかれ 又われらかれを呑みつくせりといはしめたまふなかれ
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口語訳 | 35篇25節 彼らにその心のうちで、「あはぁ、われらの願ったことが達せられた」と言わせないでください。また彼らに「われらは彼を滅ぼしつくした」と言わせないでください。
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関根訳 | 35篇25節 彼らがその心の中で言うことがないように、ヒヤ、ヒヤ、いい気味だ、と。彼らが言うことがないように、やっつけてやった、と。
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新共同 | 35篇25節 「うまく行った」と心の中で言いませんように。「ひと呑みにした」と言いませんように。
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35篇26節願はくはわが《不幸》【害はるる】を喜ぶものの却って汝の罰を被って《ともに恥じ赦らみ》【皆はぢて惶てふためき】我にむかひて〔ほこらかに〕高ぶるものの汝によりて打ち砕かるることによりて却って愧とはづかしめとを衣んことを。
文語訳 | 35篇26節 願はくはわが害なはるゝを喜ぶもの皆はぢて惶てふためき 我にむかひてほこりかに高ぶるものの愧とはづかしめとを衣んことを
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口語訳 | 35篇26節 わたしの災を喜ぶ者どもをともに恥じ、あわてふためかせてください。わたしにむかって誇りたかぶる者どもに恥と、はずかしめとを着せてください。
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関根訳 | 35篇26節 わたしの不幸を喜ぶ者がみな恥じあわてるように、わたしに向かって大言壮語する者が恥と恥辱におおわれるように。
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新共同 |
35篇26節
苦難の中にいるわたしを嘲笑う者が 共に恥と嘲りを受け わたしに対して尊大にふるまう者が 恥と辱めを衣としますように。
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35篇27節之に反しわが義を知りてこれを《悦ぶ》【よみする】者をば、歡び《叫ばしめ》【謳はしめ】大なるかなエホバ、その僕の*さいはひを悦びたまふと恒にいはしめたまへ。その為にはわが凡ての敵を打ち滅ぼし、我が義をしてとこしえに勝を得しめたまえ。
文語訳 | 35篇27節 わが義をよみする者をばよろこび謳はしめ大なるかなヱホバその僕のさいはひを悦びたまふと恆にいはしめたまへ
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口語訳 | 35篇27節 わたしの義を喜ぶ者をば喜びの声をあげて喜ばせ、「そのしもべの幸福を喜ばれる主は大いなるかな」とつねに言わせてください。
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関根訳 | 35篇27節 わたしが義とされるのを喜ぶ者が歓呼し、いつもヤハヴェは大いなるかなと言いうるように、その僕の平安を喜ぶ者が。
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新共同 | 35篇27節 わたしが正しいとされることを望む人々が 喜び歌い、喜び祝い 絶えることなく唱えますように 「主をあがめよ 御自分の僕の平和を望む方を」と。
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補註
「さいはひ」はまた「平安」を意味す。
35篇28節かくしてわが舌は終日なんぢの義となんぢの譽とを*かたらん。ひねもす語りつづくるともとこしえにたゆることあらじ。
文語訳 | 35篇28節 わが舌は終日なんぢの義となんぢの譽とをかたらん
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口語訳 | 35篇28節 わたしの舌はひねもすあなたの義と、あなたの誉とを語るでしょう。
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関根訳 | 35篇28節 そうすればわが舌はあなたの義を語り、日毎にあなたのほまれを語り告げるでしょう。
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新共同 | 35篇28節 わたしの舌があなたの正しさを歌い 絶えることなくあなたを賛美しますように。
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補註
「かたる」は原語「黙想する」の意味あり、心に黙想しつつ独語的に語ること、「念ず」と訳すべし。