黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇





詩篇 第45篇

関根訳王の結婚式の歌

文語訳( )百合花(ゆりのはな)のしらべにあはせて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるコラの()のをしへのうた(あい)のうた
口語訳聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたコラの子のマスキールの歌、愛の歌
関根訳45篇1節聖歌隊の指揮者に、「ゆり」式に、コラの子のために、マスキールの歌。愛のうた。
新共同45篇1節【指揮者によって。「ゆり」に合わせて。コラの子の詩。マスキール。愛の歌。】

ある王とある王女との結婚をたたえし歌である。2−9節において王を主題としてその美、栄、力、徳、位をたたへ、10−15節において妃の美と幸福と子孫の繁栄をたたえている。東洋的の修辞法を用いて極力王とその妃とをたたえている結果、事実上人間の理想し得べき最上の王者の姿がこの詩に描き出されており、従ってこの詩は王たるメシヤの預言詩として取扱われている。しかしながらこの詩は預言を録さんがために作られたものではなく実際の王の婚筵に対して謳われたものである。ただしこの王が誰なるかにつきては諸説あり、アハブ、エロボアム、外国の王、エホラム、ソロモン等種々の説あり、4−6より武力に優れし王たること、不信仰が宮廷を支配せざること(6節)、ツロと何らかの関係があること(12節)等は本篇の王の誰たるかを推測する材料であるけれども未だ確定的結論を得ることができない。


〔1〕序言(1)
45篇1節わが(こころ)この王の婚姻につき(うる)はしきことにて《()(かへ)る、》【あふる】抑え切れぬ喜悦わが衷にあればなり、われはこのよろこびにつき(わう)のために(よみ)たるものをいひいでん、これが即ちこの詩の一篇である。わが(した)は《*達文(たつぶん)なる記者(きしや)》【すみやけく寫字人(ものかく人)】の(ふで)の如く豊かなる想いにまかせて速に動くなり。

文語訳45篇1節 わが(こころ)はうるはしき(こと)にてあふる われは(わう)のために()みたるものをいひいでん わが(した)はすみやけく寫字人(ものかくひと)(ふで)なり
口語訳45篇1節 わたしの心はうるわしい言葉であふれる。わたしは王についてよんだわたしの詩を語る。わたしの舌はすみやかに物書く人の筆のようだ。
関根訳45篇2節 わが心はよきことばにあふれわが想念(おもい)は王のためのわが歌を述べよう。わが舌は速やかに物書く人の筆である。
新共同45篇2節 心に湧き出る美しい言葉 わたしの作る詩を、王の前で歌おう。わたしの舌を速やかに物書く人の筆として。


補註
「達文なる記者」エズラ7:6参照。なお現行訳の如く「速記者」を意味すと解する学者もある。


〔2〕王への讃美(2−9)
45篇2節なんぢは(ひと)()らにまさりて、(うるは)しく文雅(みやび)その口唇(くちびる)にそそがる、民は汝の美しさを仰ぎ見、その口唇を出づる文雅たる言に潤さる、*この(ゆゑ)(かみ)はとこしへに(なんぢ)をさいはひしたまへり。

文語訳45篇2節 なんぢは(ひと)子輩(こら)にまさりで(うるは)しく 文雅(みやび)そのくちびるにそそがる このゆゑに(かみ)はとこしへに(なんぢ)をさいはひしたまへり
口語訳45篇2節 あなたは人の子らにまさって麗しく、気品がそのくちびるに注がれている。このゆえに神はとこしえにあなたを祝福された。
関根訳45篇3節 あなたは人の子らにまさって美わしく恵みがあなたの唇から()き流れる。それ故ヤヴェは永久にあなたを祝福された。
新共同45篇3節 あなたは人の子らのだれよりも美しく あなたの唇は優雅に語る。あなたはとこしえに神の祝福を受ける方。


補註
「この故に」はまた「何となれば・・・・・・故に」または「由りて知る・・・・・・ことを」等種々の解が主張せられている。最後の訳が最も適当ならん。


45篇3節英雄(ますらを)よ、なんぢその(つるぎ)その(さかえ)その()(こし)()ぶべし。かくして汝の身辺よりあらゆる稜威が輝き出でん。

文語訳45篇3節 英雄(ますらを)よなんぢその(つるぎ)その(さかえ)その()をこしに()ぶべし
口語訳45篇3節 ますらおよ、光栄と威厳とをもって、つるぎを腰に帯びよ。
関根訳45篇4節 丈夫(ますらお)よ、あなたの剣を腰に帯びよ、あなたの威光と栄えをもって
新共同45篇4節 勇士よ、腰に剣を帯びよ。それはあなたの栄えと輝き。


*45篇4節(しか)して(なんぢ)天下を治むる為の稜威(みいつ)(さか)えしめ、眞理(まこと)(ただ)しき柔和(にうわ)とに()(すす)め、》【なんぢ眞理と柔和とただしきとのために威をたく ましくし勝を得て乗りすすめ】真理をはなれず、 正義に基ける柔和を以て天下の公道を乗り進むことは最も王者に相応しきことである。かくするならばなんぢの*右手(みぎのて)なんぢに(おそ)るべきことををしへん。汝は汝の右の手の力によりて神の為し給うことのごとき偉大なる事業を為すことを得ん。

文語訳45篇4節 なんぢ眞理(まこと)柔和(にうわ)とたゞしきとのために()をたくましくし(かち)をえて()りすすめ なんぢの右手(みぎのて)なんぢに(おそ)るべきことををしへん
口語訳45篇4節 真理のため、また正義を守るために威厳をもって、勝利を得て乗り進め。あなたの右の手はあなたに恐るべきわざを教えるであろう。
関根訳45篇5節 勝ちを得て乗り進め、真実(まこと)のゆえ、また正義のために。あなたの右の手は恐るべきことをあなたに教えよう。
新共同45篇5節 輝きを帯びて進め 真実と謙虚と正義を駆って。右の手があなたに恐るべき力をもたらすように。


補註
難解の一節、なお「右手なんぢに畏るべき事を教へん」の「畏るべき事を為す」ことは神につきて用いらるる語(申命10:21。サムエル後7:23)。


45篇5節なんぢの()研がれて()く〔して〕これにて射られて(たみ)らはなんぢの(もと)にたふれ、(わう)(あだ)(むね)に〔あたる。〕》【王のあたりの胸をつらぬき、もろもろの民はなんぢの下にたふる】王の軍勢の向う処勝たざるはなし。

文語訳45篇5節 なんぢの()()くして(わう)のあたの(むね)をつらぬき もろもろの(たみ)はなんぢの(もと)にたふる
口語訳45篇5節 あなたの矢は鋭くて、王の敵の胸をつらぬき、もろもろの民はあなたのもとに倒れる。
関根訳45篇6節 あなたの矢は鋭く、多くの民はあなたに服し王の敵の心はくじける。
新共同45篇6節 あなたの矢は鋭く、王の敵のただ中に飛び 諸国の民はあなたの足もとに倒れる。


45篇6節*(かみ)ともいうべき王よ、なんぢの寳庫(みくら)はいやとほ(なが)栄えに栄えゆきなんぢの(くに)を治めこれを指揮する支配(つゑ)公平(こうへい)のつゑなり。王の政治にとって公平はその最も重要なる点なり。

文語訳45篇6節 (かみ)よなんぢの寶座(みくら)はいやとほ(なが)く なんぢの(くに)のつゑは公平(こうへい)のつゑなり
口語訳45篇6節 神から賜わったあなたの位は永遠にかぎりなく続き、あなたの王のつえは公平のつえである。
関根訳45篇7節 神の如き者よ、あなたの御座はとことわに続く。あなたの王国の(つえ)は正しき杖である。
新共同45篇7節 神よ、あなたの王座は世々限りなく あなたの王権の笏は公平の笏。


補註
「王」を「神よ」と呼ぶことは唯一神教の思想と矛盾する如くに見ゆる故、種々の訳または改訂が考えられているけれども、旧約聖書には神の代表者を神と呼んでいることはしばしばある故、王を神と呼んでも不思議はない。たとえば士師(さばきびと)(出エジプト21:6。〔法官〕22:8、9。〔神〕サムエル前2:25)、王の座位(歴代上28:5。29:23)、ダビデの位(ゼカリヤ12:8)等が神と呼ばれている。なおヘブル書1:8、9に本節および次節が引用せられているのは「神よ」が一層適切にキリスト・イエスに適合するからである。


45篇7節なんぢは王者たるに相応しく()をいつくしみ(あく)をにくむ、このゆゑに(かみ)なんぢの(かみ)汝の婚筵を祝しよろこびの(あぶら)をなんぢの(とも)たる他の王等よりまさりて(なんぢ)にそそぎたまへり。

文語訳45篇7節 なんぢは()をいつくしみ(あく)をにくむこのゆゑに(かみ)なんぢの(かみ)はよろこびの(あぶら)をなんぢの(とも)よりまさりて(なんぢ)にそそぎたまへり
口語訳45篇7節 あなたは義を愛し、悪を憎む。このゆえに神、あなたの神は喜びの油をあなたのともがらにまさって、あなたに注がれた。
関根訳45篇8節 あなたは義を愛し、不義を憎む。それ故あなたの神ヤヴェはあなたに油を注いだ、あなたに親しき者の前で喜びの油を。
新共同45篇8節 神に従うことを愛し、逆らうことを憎むあなたに 神、あなたの神は油を注がれた 喜びの油を、あなたに結ばれた人々の前で。


45篇8節今や汝は婚筵の為に礼服を着てあらわる、このなんぢの(ころも)はみなアラビヤ産の沒薬(もつやく)印度産の蘆薈(ろくわい)肉桂(にくけい)等高価なる香料のかをりあり、祝宴の音楽はかなでられて琴瑟(をごと)()ざうげを以て鏤(ちりば)められし美わし殿々(とのどの)よりいでて(なんぢ)をよろこばしめたり。

文語訳45篇8節 なんぢの(ころも)はみ沒薬(もつやく) 蘆薈(ろくわい) 肉桂(にくけい)のかをりあり、琴瑟(をごと)()ざうげの諸殿(とのどの)よりいでて(なんぢ)をよろこばしめたり
口語訳45篇8節 あなたの衣はみな没薬、芦薈、肉桂で、よいかおりを放っている。琴の音は象牙の殿から出て、あなたを喜ばせる。
関根訳45篇9節 没薬(もつやく)沈香(じんこう)の香りはあなたの衣にみちた。あなたの象牙の殿から琴の音があなたを(よろこ)ばせた。
新共同45篇9節 あなたの衣はすべて ミルラ、アロエ、シナモンの香りを放ち 象牙の宮殿に響く弦の調べはあなたを祝う。


*45篇9節なんぢ《の》【が】後宮にある多くのたふとき(をんな)のなかにはもろもろの(わう)のむすめあり、かくして後宮が一般国民の驚異の 的となり居るのみならず、多くの夫人の中の一人は特に皇后(きさき)に選ばれ、この女世界一と称せらるるオフルの(こがね)をかざりてなんぢの(みぎ)即ち最高の地位 ()つ。まことに壮美なる姿である。

文語訳45篇9節 なんぢがたふとき(をんな)のなかにはもろもろの(わう)のむすめあり 皇后(きさき)はオフルの(こがね)をかざりてなんぢの(みぎ)にたつ
口語訳45篇9節 あなたの愛する女たちのうちには王の娘たちがあり、王妃はオフルの金を飾って、あなたの右に立つ。
関根訳45篇10節 王の娘たち、貴女たちにかこまれて今やオフィルの金に飾られて王妃はあなたの右に立つ。
新共同45篇10節 諸国の王女、あなたがめでる女たちの中から オフィルの金で身を飾った王妃が あなたの右に立てられる。


補註
後宮に貴女の多きことは当時の王室の誇であった。かかる事柄を讃美する言が聖詩中に存することは許し難く思われるけれども、作者は当時の社会道徳の水準に従って考えかつ語っているのであって、止むを得ない。


〔3〕后への讃美(10−15)
*45篇10節(むすめ)よきけ、()をそそげ、なんぢの(みみ)をかたぶけよ、これより新生活に入る場合ゆえ充分に注意して汝の進むべき道を学べ、第一に心得べきことはなんぢの(たみ)となんぢが(ちち)(いへ)とをわすれよ。今より汝は新しき民の中に入り、新しき父の家の子となりたるなり。何時までも故国とその民々に恋々たるなかれ。

文語訳45篇10節 (むすめ)よきけ()をそそげ なんぢの(みみ)をかたぶけよ なんぢの(たみ)となんぢが(ちち)(いへ)とをわすれよ
口語訳45篇10節 娘よ、聞け、かえりみて耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家とを忘れよ。
関根訳45篇11節 「娘よ、聞け、心を用いて、あなたの耳を傾けよ。あなたの民とあなたの父の家を忘れよ。
新共同45篇11節 「娘よ、聞け。耳を傾けて聞き、そしてよく見よ。あなたの民とあなたの父の家を忘れよ。


補註
本節以下詩人の態度は一変して教訓者の態度となる。


*45篇11節さらば(わう)はなんぢの美麗(うるは)しきをしたはん、かくして王との間に美しき和合が実現するに至らん。(わう)はなんぢの(しゆ)(なれば)なり、これに服従し、これを敬い(これ)《に(むか)ひて*ひれふせ。》【を伏拝め】

文語訳45篇11節 さらば(わう)はなんぢの美麗(うるはしき)をしたはん 王はなんぢの(しゆ)なりこれを伏拜(ふしをが)
口語訳45篇11節 王はあなたのうるわしさを慕うであろう。彼はあなたの主であるから、彼を伏しおがめ。
関根訳45篇12節 王はあなたの美わしさを慕うであろう。まことに彼はあなたの主である!」
新共同45篇12節 王はあなたの美しさを慕う。王はあなたの主。彼の前にひれ伏すがよい。


補註
本節は女子の男子に対する服従の東洋的美しさを示す。「伏拝め」を「ひれふせ」と訳した所以は必ずしも神に対する礼拝のみに用いられない言だからである。


45篇12節ツロの(むすめ)即ちツロの邑の民汝の婚姻を祝せんとて贈物(おくりもの)をもて〔きたり〕《(たみ)》【民間】のとめるもの即ち諸々の民の中にて富める民(また)なんぢの《好意(かうい)》【惠】をこひもとめかくして汝はもろもろの邑や民にあがめられん。

文語訳45篇12節 ツロの(むすめお)贈物(おくりもの)をもてきたり民間(たみのなか)のとめるものも(また)なんぢの(めぐみ)をこひもとめん
口語訳45篇12節 ツロの民は贈り物をもちきたり、民のうちの富める者もあなたの好意を請い求める。
関根訳45篇13節 ツロの娘は今や贈り物をもたらしてあなたの前に平伏(ひれふ)す。民の貴き者はあなたの恩顧を願い求める。
新共同45篇13節 ティルスの娘よ、民の豪族は贈り物を携え あなたが顔を向けるの を待っている。」



45篇13節(わう)のむすめはその導かれし殿(との)の〕うちにていとど(さか)えかがやきてまばゆきばかりに美しくその(ころも)(こがね)をもて()りなせる絢爛たる衣裳なり。

文語訳45篇13節 (わう)のむすめは殿(との)のうちにていとど(さか)えかがやき そのころもは(こがね)をもて()りなせり
口語訳45篇13節 王の娘は殿のうちで栄えをきわめ、こがねを織り込んだ衣を着飾っている。
関根訳45篇14節 王の娘の最上の飾りは黄金にちりばめたさんごである。
新共同45篇14節 王妃は栄光に輝き、進み入る。晴れ着は金糸の織り


45篇14節かれは刺繍(ぬひもの)せる(ころも)をきて(わう)のもとにいざなはる。その侍女としてこれに(ともな)へる處女(をとめ)も、花やかなる姿をもてそのあとにしたがひて(なんぢ)のもとにみちびかれゆかん。婚筵のこの華やかなる光景を見よ。

文語訳45篇14節 かれは鍼繍(ぬひもの)せる(ころも)をきて(わう)のもとにいざなはる (これ)にともなへる處女(をとめ)もそのあとにしたがひて(なんぢ)のもとにみちびかれゆかん
口語訳45篇14節 彼女は縫い取りした衣を着て王のもとに導かれ、その供びとなるおとめらは彼女に従ってその行列にある。
関根訳45篇15節 綾織りの衣を身にまとい、彼女は王に近づく。処女らはその後に従い、侍女らは来り
新共同45篇15節 色糸の縫い取り。彼女は王のもとに導かれて行く おとめらを伴い、多くの侍女を従えて。


45篇15節かれらは婚筵に伴う歌舞音曲につれて歓喜(よろこび)快樂(たのしみ)とをもて王の許に至らんが為にいざなはれ、()くして(わう)殿(との)にいらん。かくして婚姻の式は終る。

文語訳45篇15節 かれらは歡喜(よろこび)快樂(たのしみ)とをもていざなはれ(かく)して(わう)殿(との)にいらん
口語訳45篇15節 彼らは喜びと楽しみとをもって導かれ行き、王の宮殿にはいる。
関根訳45篇16節 人々は彼女を喜びと歓呼のうちに王宮に入れる。
新共同45篇16節 彼女らは喜び躍りながら導かれて行き 王の宮殿に進み入る。


〔4〕王位に対する讃美(16−17)
45篇16節なんぢの()らは代々末永に列祖(おやたち)にかはりてたちて王位を継承し、なんぢはこれを全地(ぜんち)(きみ)し全世界に支配者となさん。

文語訳45篇16節 なんぢの()らは列祖(おやたち)にかはりてたちなんぢこれを全地(ぜんち)(きみ)となさん
口語訳45篇16節 あなたの子らは父祖に代って立ち、あなたは彼らを全地に君とするであろう。
関根訳45篇17節 あなたの子らはあなたの祖先たちに代わりあなたは彼らを全地の君侯(きみ)にすえる。
新共同45篇17節 あなたには父祖を継ぐ子らが生まれ あなたは彼らを立ててこの地の君とする。


45篇17節(われ)なんぢの()をよろづ()にしらしめ汝を代々思い起さしめん。汝は万代までも忘れらるることあらじ、この(ゆゑ)全世界のもろもろの(たみ)汝の王位の恩恵の下にありていやとほ(なが)くなんぢに感謝(かんしや)すべし。(注意)本篇の諸節中王と妃との関係を神とイスラエル、キリストと教会の関係にあて、王及び妃の讃美をキリスト及びその民の讃美として解することができる。これ本篇が王及びその后に対して最高の讃美をささげしが為であって、人間の思考し得る最高のものが即ちメシヤであることを示す。

文語訳45篇17節 (われ)なんぢの()をようつ()にしらしめん この(ゆゑ)にもろもろの(たみ)はいやとほ(なが)くなんぢに感謝(かんしや)すべし
口語訳45篇17節 わたしはあなたの名をよろず代におぼえさせる。このゆえにもろもろの民は世々かぎりなくあなたをほめたたえるであろう。
関根訳45篇18節 わたしはあなたの名を後の代々のために語りそれ故に諸国の民らはあなたをたたえる、常世(とこよ)にわたって。
新共同 45篇18節 わたしはあなたの名を代々に語り伝えよう。諸国の民は世々限りなく あなたに感謝をささげるであろう。