黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇





詩篇 第71篇

関根訳(あがな)われた魂


本篇は他の古き詩よりの引用を繋ぎ合わせたる部分ありまた全体の思想においても、独特の味は無いけれども、単なる機械的の模倣や引用ではなく、古詩がこの作者に取とりて血となり肉となり、而して後作者の経験を通して再製せられし如き姿を呈している。これをエレミヤの作にあらずやと考うる説には相当の理由が挙げられているけれども、反対説も多い。唯もし聖書中の人物の中より最もこの詩の作者に相応しき者を挙ぐるならばそれはエレミヤであろう。なおこの詩の作者を個人ではなく苦難の中にあるイスラエルと見る説あれど不適当なり、全篇に明瞭なる区分なし、全篇祈願と讃美の美わしき流れである。


71篇1節エホバよ、(われ)汝を我が避所として(なんぢ)依ョ(よりたの)む、ねがはくはこの信頼が空しくせらるることなく(いづ)れの()までも(はぢ)をうくることなからしめ(たま)へ。

文語訳71篇1節 ヱホバよ(われ)なんぢに依ョ(よりたの)む ねがはくは(いづ)れの()までも(はぢ)うくることなからしめ(たま)
口語訳71篇1節 主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。
関根訳71篇1節 ヴェよ、あなたをわたしは避け所としています。永遠(とこしえ)にわたしに恥をおわせないで下さい。
新共同71篇1節 主よ、御もとに身を寄せます。とこしえに恥に落とすことなく


71篇2節なんぢの()をもて我が義しきを認め、(われ)をたすけ、(われ)彼らの手より救助(きうじよ)し》【まぬかれしめ】たまへ、なんぢの(みみ)をわれに(かたぶ)けて我が祈りを聴き(われ)をすくひたまへ。

文語訳71篇2節 なんぢの()をもて(われ)をたすけ(われ)をまぬかれしめたまへ なんぢの(みみ)をわれに(かたぶ)けて(われ)をすくひたまへ
口語訳71篇2節 あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。
関根訳71篇2節 あなたの義をもってわたしを救い、助けて下さい。あなたの耳をわたしに傾け、わたしを救い出し
新共同71篇2節 恵みの御業によって助け、逃れさせてください。あなたの耳をわたしに傾け、お救いください。


71篇3節ねがはくは(なんぢ)、わが((つね)()くべき)*住居(すまゐ)(いは)となりたまへ、〔われ(つね)にそのところに()くことを()ん、〕その中に在りて我平安を得ん。なんぢその恵みをもて(われ)をすくはんとて勅命(みことのり)をいだしたまへり、そは(なんぢ)はわが(いは)、わが(しろ)(なれば)なり。

文語訳71篇3節 ねがはくは(なんぢ)わがすまひの(いは)となりたまへ われ(つね)にそのところに()くことを()ん なんぢ(われ)をすくはんとて勅命(みことのり)をいだしたまへり そは(なんぢ)はわが(いは)わが(しろ)なり
口語訳71篇3節 わたしのためにのがれの岩となり、わたしを救う堅固な城となってください。あなたはわが岩、わが城だからです。
関根訳71篇3節 わたしのために(まも)りの岩となりわたしを(たす)ける固き砦となって下さい。げにあなたはわが岩、わが砦です。
新共同71篇3節 常に身を避けるための住まい、岩となり わたしを救おうと定めてください。あなたはわたしの大岩、わたしの砦。


補註
「住居の磐」は「とりでの磐」(30:2)と子音一字の差あるのみ、この子音ヌーンとザイン相類似す。


71篇4節わが(かみ)よ、われを不当にも苦しむる()しきものの()より、不義(ふぎ)殘忍(ざんにん)なる《ものの(たなごころ)より》【人の手より】(われ)を《救助(きうじよ)(たま)へ。》【まぬかれしめたまへ】

文語訳71篇4節 わが(かみ)よあしきものの()より不義殘忽(ふぎざんにん)なる(ひと)のてより (われ)をまぬかれしめたまへ
口語訳71篇4節 わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、わたしを救い出してください。
関根訳71篇4節 わが神よ、わたしを救って下さい、悪しき者の手と不虔(ふけん)な者、圧制する者の手中から。
新共同71篇4節 わたしの神よ、あなたに逆らう者の手から 悪事を働く者、不法を働く者の手から わたしを逃れさせてください。


71篇5節(しゆ)エホバよ、なんぢはわが(のぞみ)なり、わが幼少(をさなき)よりの(たの)みなり。汝に依り頼みて我は如何なる時も失望を経験することなし。

文語訳71篇5節 (しゆ)ヱホバよ なんぢはわが(のぞみ)なり わが幼少(をさなき)よりの(たのみ)なり
口語訳71篇5節 主なる神よ、あなたはわたしの若い時からのわたしの望み、わたしの頼みです。
関根訳71篇5節 げに主よ、あなたはわが望み、ヤヴェよ、わたしが若い時から依り頼む者。
新共同71篇5節 主よ、あなたはわたしの希望。主よ、わたしは若いときからあなたに依り頼み


71篇6節われ(たい)をはなるるより(なんぢ)にまもられ、(はは)(はら)にありしときより(なんぢ)にめぐまれたり、生るる前も生れて後も我は汝の守護の下にあらざりしためしなし、それ故にわれつねに(なんぢ)をほめたたへん。

文語訳71篇6節 われ(たい)をはなるゝより(なんぢ)にまもられ(はは)(はら)にありしときより(なんぢ)にめぐまれたり (われ)つねに(なんぢ)をほめたたへん
口語訳71篇6節 わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。
関根訳71篇6節 わたしは母の胎以来あなたによって支えられ母の腹を出た時からあなたはわが力。わが讃美はいつもあなたに向けられています。
新共同71篇6節 母の胎にあるときから あなたに依りすがって来ました。あなたは母の腹から わたしを取り上げてくださいました。わたしは常にあなたを賛美します。


71篇7節(われ)はエホバに依頼みたる為に一般の人と異る態度を取らざるを得ざるに至り、おほくの(ひと)にあやしまるるごとき(もの)となれり、その為に多くの誤解、迫害が身に迫り来れりされどなんぢはわが堅固(けんご)なる避所(さけどころ)なり。汝の中にありて我は危害より免るることを得。

文語訳71篇7節 (われ)おほくの(ひと)にあやしまるゝごとき(もの)となれり (され)どなんぢはわが堅固(けんご)なる避所(さけどころ)なり
口語訳71篇7節 わたしは多くの人に怪しまれるような者となりました。しかしあなたはわたしの堅固な避け所です。
関根訳71篇7節 わたしは射る者の的のようになりました。しかしあなたはわたしにとって力強い避け所です。
新共同71篇7節 多くの人はわたしに驚きます。あなたはわたしの避けどころ、わたしの砦。


71篇8節されば(なんぢ)(たたへ)(ごと)となんぢの頌美(ほまれ)とは終日(ひねもす)わが(くち)にみちん。

文語訳71篇8節 なんぢの頌辭(たたへごと)となんぢの頌美(ほまれ)とは終日(ひねもす)わが(くち)にみちん
口語訳71篇8節 わたしの口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄とをもって満たされています。
関根訳71篇8節 わが口はあなたの讃美で満たされ終日あなたの栄光で満たされています。
新共同71篇8節 わたしの口は賛美に満ち 絶えることなくあなたの輝きをたたえます。


71篇9節かく神よ、汝は始より我を恵み給いたれば、わが(とし)()いぬるとき(われ)をすてたまふなかれ、わが(ちから)おとろふる(とき)(われ)を《()()て》【はなれ】たまふなかれ。かかる時こそ我は最も多く汝を要するが故なり。

文語訳71篇9節 わが年老(としお)いぬるとき(われ)をすてたまふなかれ わが(ちから)おとうふるとき(われ)をはなれたまふなかれ
口語訳71篇9節 わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。
関根訳71篇9節 老年になってもわたしを()てないで下さい、わが力の衰える時にわたしを見棄てないで下さい。
新共同71篇9節 老いの日にも見放さず わたしに力が尽きても捨て去らないでください。


71篇10節(そは)わが(あた)はわがことを(あげつら)て我を誹謗しわが霊魂(たましひ)をうかがふ(もの)はたがひに(はか)りていふ。

文語訳71篇10節 わが(あた)はわがことを(あげつら)ひわが霊魂(たましひ) をうかがふ(もの)はたがひに(はか)りていふ
口語訳71篇10節 わたしの敵はわたしについて語り、わたしのいのちをうかがう者は共にはかって、
関根訳71篇10節 げにわが敵はわたしに目をとめわが生命をねらう者はともにはかり
新共同71篇10節 敵がわたしのことを話し合い わたしの命をうかがう者が共に謀り


71篇11節彼はかかる苦難の下にある以上(かみ)かれを《()()て》【はなれ】たり、(かれ)をたすくる(もの)《なき(ゆゑ)》【なし】かれを()ひてとらへよ』と。

文語訳71篇11節 (かみ)かれを(はな)れたり(かれ)をたすくる(もの)なし かれを()ひてとらへよと
口語訳71篇11節 「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから彼を追って捕えよ」と言います。
関根訳71篇11節 「ヤヴェが彼を見棄てた時に彼を追え、彼をつかまえよ、彼を救う者はない」と言います。
新共同71篇11節 言っています 「神が彼を捨て去ったら、追い詰めて捕えよう。彼を助ける者はもういない」と。


71篇12節かかる様なれば(かみ)よ、われに(とほ)ざかりたまふなかれ、わが(かみ)よ、とく(きた)りて(われ)をたすけたまへ。

文語訳71篇12節 (かみ)よわれに(とほ)ざかりたまふなかれ わが(かみ)よとく(きた)りて(われ)をたすけたまへ
口語訳71篇12節 神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。
関根訳71篇12節 ヴェよ、わたしから遠ざからないで下さい。わが神よ、急いでわたしを助けて下さい。
新共同71篇12節 神よ、わたしを遠く離れないでください。わたしの神よ、今すぐわたしをお助けください。


71篇13節汝の助けによりてわがたましひの(てき)ははぢ(かつ)おとろへ、(われ)をそこなはんとするものは(そしり)(はぢ)とにおほはれよ。これ神に敵するものの当然の審きなり。

文語訳71篇13節 わがたましひの(てき)ははぢ(かつ)おとろへ(われ)をそこなはんとするものは(そしり)(はぢ)とにおほはれよ
口語訳71篇13節 わたしにあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。わたしをそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。
関根訳71篇13節 わが生命を憎む者が恥じあわてわが災いを求める者が恥辱(ちじょく)(おお)われるように。
新共同71篇13節 わたしの魂に敵対する者が 恥に落とされ、滅ぼされますように。わたしが災いに遭うことを求める者が 嘲りと辱めに包まれますように。


71篇14節されど(われ)如何なる苦難の中においてもたえず(のぞみ)をいだきていやますます(なんぢ)をほめたたへん。

文語訳71篇14節 されど(われ)はたえず(のぞみ)をいだきていやますます(なんぢ)をほめたたへん
口語訳71篇14節 しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。
関根訳71篇14節 しかしわたしはいつも待ち望みあなたへの讃美をいよいよ増し加えよう。
新共同71篇14節 わたしは常に待ち望み 繰り返し、あなたを賛美します。


71篇15節わが(くち)終日(ひねもす)(なんぢ)()となんぢの(すくひ)とをかたらん、終日かたりつづけても尽くることあらじ、(そは)汝の義と救の数は夥多しくわれその*(かず)()らざればなり。

文語訳71篇15節 わが(くち)はひねもす(なんぢ)()となんぢの(すくひ)とをかたらん われその(かず)をしらざればなり
口語訳71篇15節 わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。
関根訳71篇15節 わが口はあなたの義を語り終日あなたの救いを語るでしょう。わたしはその数をしらないのです。
新共同71篇15節 わたしの口は恵みの御業を 御救いを絶えることなく語り なお、決して語り尽くすことはできません。


補註
「數」は「物語」とも訳す。


71篇16節 われは(しゆ)エホバの大能(たいのう)御業(みわざ)をたづさへこれを以て主を讃むるために何処なりとも出でゆかん、われは(ただ)なんぢの()(なんぢ)のみの()》【のみ】をかたらん。我が心は汝より以外に向き得ざるなり。

文語訳71篇16節 われは(しゆ)ヱホバの大能(たいのう)事跡(みわざ)をたづさへゆかん われは(ただ)なんぢの()のみをかたらん
口語訳71篇16節 わたしは主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。
関根訳71篇16節 わたしは主の力にあふれてみ前に入りひとりあなたの義を告げるでしょう。
新共同71篇16節 しかし主よ、わたしの主よ わたしは力を奮い起こして進みいで ひたすら恵みの御業を唱えましょう。


71篇17節(かみ)よ、なんぢわれを幼少(おさなき)より或は聖書により或は苦難によりて(をし)へたまへり、われ(いま)(いた)るまで或は我につき、又はイスラエルの歴史上の事実につきて(なんぢ)のくすしき御業(みわざ)をのべつたへたり。

文語訳71篇17節 (かみ)よなんぢわれを幼少(をさなき)より(をし)へたまへり われ(いま)にいたるまで(なんぢ)のくすしき事跡(みわざ)をのべつたへたり
口語訳71篇17節 神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。
関根訳71篇17節 ヴェよ、あなたは若い時からわたしを教え今にいたるまでわたしはあなたの奇蹟を述べてきました。
新共同71篇17節 神よ、わたしの若いときから あなた御自身が常に教えてくださるので 今に至るまでわたしは 驚くべき御業を語り伝えて来ました。


71篇18節(されば)(かみ)よ、ねがはくは、われ()いて頭髮(かみげ)(しろ)くなるとも、()がなんぢの*(ちから)(つぎ)()にのべつたへ、なんぢの大能(たいのう)やがて今後()(うま)れいづる(すべ)てのものに(のべ)(つた)ふるまで(われ)を《()()て》【はなれ】たまふなかれ。我は汝の御業、汝の力を宣伝えずしてやむ能わず、願わくは汝の恩恵と守護とによりてこの願を全うしたまえ。

文語訳71篇18節 (かみ)よねがはぐばわれ()いてい頭髪(かみげ)しろくなるとも()がなんぢの(ちから)次代(つぎのよ)にのべつたへ なんぢの大能(たいのう)()にうまれいづる(すべ)てのものに宣傳(のべつた)ふるまで(われ)をはなれ(たま)ふなかれ
口語訳71篇18節 神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。
関根訳71篇18節 わたしが年老いて白髪になるときもヤヴェよ、わたしを棄てないで下さい。わたしがあなたのみ腕の力を来るべき世代()に述べ終わるまで。
新共同71篇18節 わたしが老いて白髪になっても 神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を 来るべき世代に語り伝えさせてください。


補註
「力」は原語「腕」で「指導、保護、支持、支配、叱責、争闘、勝利」等を暗示する文字。


71篇19節(かみ)よ、(なんぢ)()《は》【もまた】いと(たか)し、(なんぢ)(おほい)なることをなしたまへり、(かみ)よ、たれか(なんぢ)にひとしきものあらんや。その義の高さもその御業の大きさも、エホバに比すべきものはなし。

文語訳71篇19節 (かみ)よなんぢの()もまた(いと)たかし なんぢは(おほい)なることをなしたまへり (かみ)よたれか(なんぢ)にひとしき(もの)あらんや
口語訳71篇19節 神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。
関根訳71篇19節 ヴェよ、あなたの義は高き所に及ぶ、あなたは大いなることをなさいました。ヤヴェよ、誰かあなたに如く者がありましょう。
新共同71篇19節 神よ、恵みの御業は高い天に広がっています。あなたはすぐれた御業を行われました。神よ、誰があなたに並びえましょう。


71篇20節(なんぢ)われらを(おほ)くのおもき苦難(なやみ)にあはせたまへり、されどなんぢ(ふたた)びわれらを(いか)し、われらを()(ふか)(ところ)よりあげたまはん。

文語訳71篇20節 (なんぢ)われらを(おほ)くのおもき苦難(なやみ)にあはせたまへり なんぢ(ふたた)びわれらを()かしわれらを()深所(ふかきところ)よりあげたまはん
口語訳 71篇20節 あなたはわたしを多くの重い悩みにあわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。
関根訳71篇20節 あなたはわたしを多くのひどい悩みにあわせたが再びわたしを生かし給う、陰府(よみ)の深き所から再びわたしを上げ給う。
新共同71篇20節 あなたは多くの災いと苦しみを わたしに思い知らせられましたが 再び命を得させてくださるでしょう。地の深い淵から 再び引き上げてくださるでしょう。


71篇21節ねがはくは汝の助けにより(われ)をいよいよ(おほい)ならしめ、(かへ)(きた)りて(われ)をなぐさめ(たま)へ。わが苦しめるは汝の故なればなり。

文語訳71篇21節 ねがはくは(われ)をいよいよ(おほい)ならしめ(かへ)りきたりて(われ)をなぐさめ(たま)
口語訳71篇21節 あなたはわたしの誉を増し、再びわたしを慰められるでしょう。
関根訳71篇21節 わが誉れをまし加えわたしを顧み、慰めて下さい。
新共同71篇21節 ひるがえって、わたしを力づけ すぐれて大いなるものとしてくださるでしょう。


71篇22節わが(かみ)よ、もし汝われを助け給わばさらば(われ)(さう)をもて(なんぢ)をほめ、なんぢのわれらを守り給う眞實(まこと)をほめたたへん。イスラエルの聖者(せいじや)なるエホバの神よ、われ(こと)をもてなんぢを()めうたはん。

文語訳71篇22節 わが(かみ)よさらばわれ(さう)をもて(なんぢ)をほめ なんぢの眞實(まこと)をほめたたへん イスラエルの聖者(せいじや)よわれ(こと)をもてなんぢを()めうたはん
口語訳71篇22節 わが神よ、わたしはまた立琴をもってあなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。
関根訳71篇22節 わたしは琴をもってあなたをたたえわが神よ、あなたの真実をたたえましょう。イスラエルの聖者よ、竪琴をもってあなたに向かってほめうたいます。
新共同71篇22節 わたしもまた、わたしの神よ 琴に合わせてあなたのまことに感謝をささげます。イスラエルの聖なる方よ わたしは竪琴に合わせてほめ歌をうたいます。


71篇23節われ《(なんぢ)(むか)ひて》【聖前に】このよろこびの歌をうたふときわが口唇(くちびる)よろこび(うたひ)、(なんぢ)(あがな)ひたまへるわが霊魂(たましひ)《も(また)〔よろこびうたはん〕。》【おほいに喜ばん】

文語訳71篇23節 われ聖前(みまへ)にうたふときわが口唇(くちびる)よろこびなんぢの(あがな)ひたまへるわが靈魂(たましひ)おほいに(よろこ)ばん
口語訳71篇23節 わたしがあなたにむかってほめ歌うとき、わがくちびるは喜び呼ばわり、あなたがあがなわれたわが魂もまた喜び呼ばわるでしょう。
関根訳71篇23節 わが唇とあなたの(あがな)われたわが魂はあなたに叫び、あなたをほめうたいます。
新共同71篇23節 わたしの唇は喜びの声をあげ あなたが贖ってくださったこの魂は あなたにほめ歌をうたいます。


71篇24節わが(した)(また)終日(ひねもす)なんぢの()をかたらん、われを(そこな)はんとするもの(はぢ)(あわ)つればなり。

文語訳71篇24節 わが(した)もまた終日(ひねもす)なんぢの()をかたらん われを(そこな)はんとするもの愧惶(はぢあわ)つればなり
口語訳71篇24節 わたしの舌もまたひねもすあなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が恥じあわてたからです。
関根訳71篇24節 わが舌もまた終日あなたの義を数えましょう。わが災いを求める者はいたく恥じるでしょう。
新共同71篇24節 わたしの舌は絶えることなく 恵みの御業を歌います。わたしが災いに遭うことを望む者が どうか、恥と辱めに落とされますように。