詩篇 第78篇
関根訳 | 選び |
アサフの | |
口語訳 | アサフのマスキールの歌 |
イスラエルの歴史を回顧し、その溢るゝ恩恵にも関らず、イスラエルの民がしばしばエホバに叛けることを指摘してその不信を反省せしめ、これをその民の教訓とせる歌である。イスラエルの歴史をダビデの時まで録し、かつシオンを神の聖所となし、ダビデをイスラエルの王となせる点、またエジプトにおける災害の記事(44−51節)は古きエホバ典の資料によれるものの如くである点等よりこの詩は相当に旧くダビデの時代を距る遠からざるものと想像することができる。ただし「イスラエルの聖者」なる名称を用いしはイザヤ以後なるが故この詩もイザヤ時代以後のものと見るを適当とす。1−8節にこの詩を作れる目的を序言として掲ぐ。
〔1〕序言(1−8)
78篇1節わが
文語訳 | 78篇1節 わが |
口語訳 | 78篇1節 わが民よ、わが教を聞き、わが口の言葉に耳を傾けよ。 |
関根訳 | 78篇1節 アサフのマスキールの歌。わが民よ、わが教えに聴き、わが口の |
新共同 | 78篇1節 【マスキール。アサフの詩。】わたしの民よ、わたしの教えを聞き わたしの口の言葉に耳を傾けよ。 |
78篇2節われ
文語訳 | 78篇2節 われ |
口語訳 | 78篇2節 わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞを語ろう。 |
関根訳 | 78篇2節 わたしは口を開いて |
新共同 | 78篇2節 わたしは口を開いて箴言を いにしえからの言い伝えを告げよう |
78篇3節。
文語訳 | 78篇3節 |
口語訳 | 78篇3節 これはわれらがさきに聞いて知ったこと、またわれらの先祖たちがわれらに語り伝えたことである。 |
関根訳 | 78篇3節 われらが聞いて知りえたところ、先祖たちが語ったものを |
新共同 | 78篇3節 わたしたちが聞いて悟ったこと 先祖がわたしたちに語り伝えたことを。 |
78篇4節われら
文語訳 | 78篇4節 われら |
口語訳 | 78篇4節 われらはこれを子孫に隠さず、主の光栄あるみわざと、その力と、主のなされたくすしきみわざとをきたるべき代に告げるであろう。 |
関根訳 | 78篇4節 われらは子孫にかくさずに後の代のために語りつげる、ヤハヴェの光輝あるみ業と力、なし給うた奇跡の数々を。 |
新共同 | 78篇4節 子孫に隠さず、後の世代に語り継ごう 主への賛美、主の御力を 主が成し遂げられた驚くべき御業を。 |
78篇5節〔そは〕エホバは特別の
文語訳 | 78篇5節 そはヱホバ |
口語訳 | 78篇5節 主はあかしをヤコブのうちにたて、おきてをイスラエルのうちに定めて、その子孫に教うべきことをわれらの先祖たちに命じられた。 |
関根訳 | 78篇5節 彼は |
新共同 | 78篇5節 主はヤコブの中に定めを与え イスラエルの中に教えを置き それを子孫に示すように わたしたちの先祖に命じられた。 |
78篇6節これ
文語訳 | 78篇6節 これ |
口語訳 | 78篇6節 これは次の代に生れる子孫がこれを知り、みずから起って、そのまた子孫にこれを伝え、 |
関根訳 | 78篇6節 後の代に生まれでる子らがそれらを知り立って彼らの子らに伝え、 |
新共同 | 78篇6節 子らが生まれ、後の世代が興るとき 彼らもそれを知り その子らに語り継がなければならない。 |
78篇7節かれらをして
文語訳 | 78篇7節 かれらをして |
口語訳 | 78篇7節 彼らをして神に望みをおき、神のみわざを忘れず、その戒めを守らせるためである。 |
関根訳 | 78篇7節 みながヤハヴェに信頼し神のみわざを忘れずにその |
新共同 | 78篇7節 子らが神に信頼をおき 神の御業を決して忘れず その戒めを守るために |
78篇8節またその
文語訳 | 78篇8節 またその |
口語訳 | 78篇8節 またその先祖たちのようにかたくなで、そむく者のやからとなり、その心が定まりなく、その魂が神に忠実でないやからとならないためである。 |
関根訳 | 78篇8節 またその先祖たちのように背きかつ逆らう |
新共同 | 78篇8節 先祖のように 頑な反抗の世代とならないように 心が確かに定まらない世代 神に不忠実な霊の世代とならないように。 |
〔2〕イスラエルの不信仰(9−64)
*78篇9節エフライムの
文語訳 | 78篇9節 エフライムのこらは |
口語訳 | 78篇9節 エフライムの人々は武装し、弓を携えたが、戦いの日に引き返した。 |
関根訳 | 78篇9節 エフライムの子らは、弓矢で武装していたのに戦いの日に逃げねばならなかった。 |
新共同 | 78篇9節 エフライムの子らは武装し 弓を射る者であったが 闘いの日に、裏切った。 |
78篇10節かれらイスラエルの民は
文語訳 | 78篇10節 かれら |
口語訳 | 78篇10節 彼らは神の契約を守らず、そのおきてにしたがって歩むことを拒み、 |
関根訳 | 78篇10節 彼らはヤハヴェの契約を守らず、 その律法に従って歩むことを拒んだ。 |
新共同 | 78篇10節 彼らは神との契約を守らず その教えに従って歩むことを拒み |
78篇11節エホバはかれらの列祖に種々の驚くべき御業を示し給えるにもかかわらず、《その
文語訳 | 78篇11節 ヱホバのなしたまへることとかれらに |
口語訳 | 78篇11節 神がなされた事と、彼らに示されたくすしきみわざとを忘れた。 |
関根訳 | 78篇11節 彼らはそのみわざを忘れ、示された奇蹟を忘れた。 |
新共同 | 78篇11節 その御業をことごとく忘れた 彼らに示された驚くべき御業を。 |
78篇12節
文語訳 | 78篇12節 |
口語訳 | 78篇12節 神はエジプトの地と、ゾアンの野でくすしきみわざを彼らの先祖たちの前に行われた。 |
関根訳 | 78篇12節 彼はエジプトの地、ツォアンの野でその先祖らの前に不思議を行ない、 |
新共同 | 78篇12節 エジプトの地、ツォアンの野で 神は先祖に対して不思議な御業を行い |
78篇13節〔すなわち〕かれは紅海の
文語訳 | 78篇13節 すなはち |
口語訳 | 78篇13節 神は海を分けて彼らを通らせ、水を立たせて山のようにされた。 |
関根訳 | 78篇13節 海を分けて彼らを越えゆかせ水を垣のように |
新共同 | 78篇13節 海を開いて彼らを渡らせる間 水をせきとめておかれた。 |
78篇14節イスラエルの旅路においてひるは
文語訳 | 78篇14節 ひるは |
口語訳 | 78篇14節 昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。 |
関根訳 | 78篇14節 昼は雲をもって彼らを導き |
新共同 | 78篇14節 昼は雲をもって 夜は燃え続ける火の光をもって彼らを導かれた。 |
78篇15節またイスラエルがレピデムにおいて水無きに苦しめる時、モーセ磐を撲つや否や
文語訳 | 78篇15節 |
口語訳 | 78篇15節 神は荒野で岩を裂き、淵から飲むように豊かに彼らに飲ませ、 |
関根訳 | 78篇15節 彼は荒野で岩を裂き大いなる淵のようにして彼らに飲ませた。 |
新共同 | 78篇15節 荒れ野では岩を開き 深淵のように豊かな水を飲ませてくださった。 |
78篇16節またカデシにおいてもモーセをして磐を打たしめ
文語訳 | 78篇16節 また |
口語訳 | 78篇16節 また岩から流れを引いて、川のように水を流れさせられた。 |
関根訳 | 78篇16節 岩蔭から小川を流れさせ、水を川のようにほとばしらせた。 |
新共同 | 78篇16節 岩から流れを引き出されたので 水は大河のように流れ下った。 |
78篇17節
文語訳 | 78篇17節 |
口語訳 | 78篇17節 ところが彼らはなお神にむかって罪をかさね、荒野でいと高き者にそむき、 |
関根訳 | 78篇17節 しかし彼らは重ねて彼に罪を犯し、乾いた地でいと高き者に逆らった。 |
新共同 | 78篇17節 彼らは重ねて罪を犯し 砂漠でいと高き方に反抗した。 |
78篇18節また食なくして飢えし時エホバに信頼することをせず、おのが
文語訳 | 78篇18節 またおのが |
口語訳 | 78篇18節 おのが欲のために食物を求めて、その心のうちに神を試みた。 |
関根訳 | 78篇18節 彼らは心のうちで神を試み、欲にかられて食物を求めた。 |
新共同 | 78篇18節 心のうちに神を試み 欲望のままに食べ物を得ようとし |
78篇19節〔
文語訳 | 78篇19節 |
口語訳 | 78篇19節 また彼らは神に逆らって言った、「神は荒野に宴を設けることができるだろうか。 |
関根訳 | 78篇19節 彼らは言った、「はたして神は荒野で食卓をそなえることが出来ようか。 |
新共同 | 78篇19節 神に対してつぶやいて言った。「荒れ野で食卓を整えることが 神にできるのだろうか。 |
78篇20節
文語訳 | 78篇20節 みよ |
口語訳 | 78篇20節 見よ、神が岩を打たれると、水はほとばしりいで、流れがあふれた。神はまたパンを与えることができるだろうか。民のために肉を備えることができるだろうか」と。 |
関根訳 | 78篇20節 見よ、彼が岩を打つと水が流れ出て、川となって |
新共同 | 78篇20節 神が岩を打てば水がほとばしり出て 川となり、溢れ流れるが 民にパンを与えることができるだろうか 肉を用意することができるだろうか。」 |
78篇21節この
文語訳 | 78篇21節 この |
口語訳 | 78篇21節 それゆえ、主は聞いて憤られた。火はヤコブにむかって燃えあがり、怒りはイスラエルにむかって立ちのぼった。 |
関根訳 | 78篇21節 ヤハヴェはこれを聞いて |
新共同 | 78篇21節 主はこれを聞いて憤られた。火はヤコブの中に燃え上がり 怒りはイスラエルの中に燃えさかった。 |
78篇22節こはかれら
文語訳 | 78篇22節 こはかれら |
口語訳 | 78篇22節 これは彼らが神を信ぜず、その救の力を信用しなかったからである。 |
関根訳 | 78篇22節 彼らがヤハヴェを信じなかったからであり、その救いに信頼しなかったからである。 |
新共同 | 78篇22節 彼らは神を信じようとせず 御救いに依り頼まなかった。 |
78篇23節かく神は彼らの不信を責め給いたれど、されどなほ
文語訳 | 78篇23節 されどなほ |
口語訳 | 78篇23節 しかし神は上なる大空に命じて天の戸を開き、 |
関根訳 | 78篇23節 そこで彼は上なる雲に命じ天のとびらを開かれた。 |
新共同 | 78篇23節 それでもなお、神は上から雲に命じ 天の扉を開き |
78篇24節
文語訳 | 78篇24節 |
口語訳 | 78篇24節 彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を彼らに与えられた。 |
関根訳 | 78篇24節 彼らの上に、マナを降らせ天なる穀物を彼らに与えた。 |
新共同 | 78篇24節 彼らの上にマナを降らせ、食べさせてくださった。神は天からの穀物をお与えになり |
78篇25節かくして
文語訳 | 78篇25節 |
口語訳 | 78篇25節 人は天使のパンを食べた。神は彼らに食物をおくって飽き足らせられた。 |
関根訳 | 78篇25節 天使のパンをみなが食べ、豊かな食糧が与えられた。 |
新共同 | 78篇25節 人は力ある方のパンを食べた。神は食べ飽きるほどの糧を送られた。 |
78篇26節
文語訳 | 78篇26節 |
口語訳 | 78篇26節 神は天に東風を吹かせ、み力をもって南風を導かれた。 |
関根訳 | 78篇26節 彼は東風を天から吹かせ南風をみ力をもって送った。 |
新共同 | 78篇26節 神は東風を天から送り 御力をもって南風を起こし |
78篇27節
文語訳 | 78篇27節 |
口語訳 | 78篇27節 神は彼らの上に肉をちりのように降らせ、翼ある鳥を海の砂のように降らせて、 |
関根訳 | 78篇27節 彼は |
新共同 | 78篇27節 彼らの上に肉を塵のように降らせ 翼ある鳥を海辺の砂のように降らせ |
78篇28節その
文語訳 | 78篇28節 その |
口語訳 | 78篇28節 その宿営のなか、そのすまいのまわりに落された。 |
関根訳 | 78篇28節 それらの鳥を営のうち、彼らの住む所のまわりに下した。 |
新共同 | 78篇28節 彼らの陣営の中に 宿る所の周りに落としてくださった。 |
78篇29節
文語訳 | 78篇29節 |
口語訳 | 78篇29節 こうして彼らは食べて、飽き足ることができた。神が彼らにその望んだものを与えられたからである。 |
関根訳 | 78篇29節 彼らは食べて、飽き足り、彼は彼らの欲望を満ち足らわせた。 |
新共同 | 78篇29節 彼らは食べて飽き足りた。神は彼らの欲望を満たしてくださった。 |
78篇30節かれらが
文語訳 | 78篇30節 かれらが |
口語訳 | 78篇30節 ところが彼らがまだその欲を離れず、食物がなお口の中にあるうちに、 |
関根訳 | 78篇30節 その食物がまだその口にあるのに彼らはまたもその欲にとらえられた。 |
新共同 | 78篇30節 彼らが欲望から離れず 食べ物が口の中にあるうちに |
78篇31節
文語訳 | 78篇31節 |
口語訳 | 78篇31節 神の怒りが彼らにむかって立ちのぼり、彼らのうちの最も強い者を殺し、イスラエルのうちのえり抜きの者を打ち倒された。 |
関根訳 | 78篇31節 そこでヤハヴェの怒りは彼らに向かって発し、そのうちの指導者たちを殺し、イスラエルの若者たちを打ち倒した。 |
新共同 | 78篇31節 神の怒りが彼らの中に燃えさかり その肥え太った者を殺し イスラエルの若者たちを倒した。 |
78篇32節これらのことありしかど
文語訳 | 78篇32節 これらの |
口語訳 | 78篇32節 すべてこれらの事があったにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し、そのくすしきみわざを信じなかった。 |
関根訳 | 78篇32節 にもかかわらず彼らはなお罪を犯し彼の奇蹟の数々を信じなかった。 |
新共同 | 78篇32節 それにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し 驚くべき御業を信じなかったので |
78篇33節
文語訳 | 78篇33節 |
口語訳 | 78篇33節 それゆえ神は彼らの日を息のように消えさせ、彼らの年を恐れをもって過ごさせられた。 |
関根訳 | 78篇33節 そこで彼は彼らの日々を |
新共同 | 78篇33節 神は彼らの生涯をひと息のうちに 彼らの年月を恐怖のうちに断とうとされた。 |
78篇34節
文語訳 | 78篇34節 |
口語訳 | 78篇34節 神が彼らを殺されたとき、彼らは神をたずね、悔いて神を熱心に求めた。 |
関根訳 | 78篇34節 彼が彼らを殺した時、彼らは彼を求め、悔い改めて、神を尋ね求めた。 |
新共同 | 78篇34節 神が彼らを殺そうとされると 彼らは神を求め、立ち帰って、神を捜し求めた。 |
78篇35節かくて
文語訳 | 78篇35節 かくて |
口語訳 | 78篇35節 こうして彼らは、神は彼らの岩、いと高き神は彼らのあがないぬしであることを思い出した。 |
関根訳 | 78篇35節 ヤハヴェが彼らの岩でありいと高き神が |
新共同 | 78篇35節 「神は岩、いと高き神は贖い主」と唱えながらも |
78篇36節
文語訳 | 78篇36節 |
口語訳 | 78篇36節 しかし彼らはその口をもって神にへつらい、その舌をもって神に偽りを言った。 |
関根訳 | 78篇36節 そこで彼らはその口で彼にへつらい、その舌で彼をあざむいた。 |
新共同 | 78篇36節 その口をもって神を侮り 舌をもって欺いた。 |
78篇37節〔そは〕かれらの
文語訳 | 78篇37節 そはかれらのこゝろは |
口語訳 | 78篇37節 彼らの心は神にむかって堅実でなく、神の契約に真実でなかった。 |
関根訳 | 78篇37節 その心は彼に向って定まらず、その契約を信じなかった。 |
新共同 | 78篇37節 彼らの心は神に対して確かに定まらず その契約に忠実ではなかった。 |
78篇38節されど
文語訳 | 78篇38節 されど |
口語訳 | 78篇38節 しかし神はあわれみに富まれるので、彼らの不義をゆるして滅ぼさず、しばしばその怒りをおさえて、その憤りをことごとくふり起されなかった。 |
関根訳 | 78篇38節 しかし彼は |
新共同 | 78篇38節 しかし、神は憐れみ深く、罪を贖われる。彼らを滅ぼすことなく、繰り返し怒りを静め 憤りを尽くされることはなかった。 |
78篇39節
文語訳 | 78篇39節 |
口語訳 | 78篇39節 また神は、彼らがただ肉であって、過ぎ去れば再び帰りこぬ風であることを思い出された。 |
関根訳 | 78篇39節 彼らが肉なることを想い、過ぎ去って帰らぬ息なることを想い起こされた。 |
新共同 | 78篇39節 神は御心に留められた 人間は肉にすぎず 過ぎて再び帰らない風であることを。 |
78篇40節それにもかかわらずかれらはエジプトを出でてカナンに赴くとき
文語訳 | 78篇40節 かれらは |
口語訳 | 78篇40節 幾たび彼らは野で神にそむき、荒野で神を悲しませたことであろうか。 |
関根訳 | 78篇40節 いかにしばしば彼らは荒野で逆らい乾ける地でみ心を悲しませたであろう。 |
新共同 | 78篇40節 どれほど彼らは荒れ野で神に反抗し 砂漠で御心を痛めたことか。 |
78篇41節かれら《たちかへりて》【かへすがへす】神に反抗し
文語訳 | 78篇41節 かれらかへすがへす |
口語訳 | 78篇41節 彼らはかさねがさね神を試み、イスラエルの聖者を怒らせた。 |
関根訳 | 78篇41節 くり返し神を試みイスラエルの聖者を傷つけた。 |
新共同 | 78篇41節 繰り返し神を試み イスラエルの聖なる方を傷つけ |
78篇42節かれらは彼らを導き給える
文語訳 | 78篇42節 かれらは |
口語訳 | 78篇42節 彼らは神の力をも、神が彼らをあだからあがなわれた日をも思い出さなかった。 |
関根訳 | 78篇42節 彼のみ手と、その敵から彼らが贖われた日のことを忘れたのだ。 |
新共同 | 78篇42節 御手の力を思わず 敵の手から贖われた日を思い起こさなかった。 |
78篇43節彼らエジプトにおいて奴隷として苦しみに逢わされしとき
文語訳 | 78篇43節 |
口語訳 | 78篇43節 神はエジプトでもろもろのしるしをおこない、ゾアンの野でもろもろの奇跡をおこない、 |
関根訳 | 78篇43節 彼がエジプトでそのしるしを与えツォアンの野でその不思議を示されたのに。 |
新共同 | 78篇43節 神はエジプトで多くのしるしを与え ツォアンの野で奇跡を示された。 |
*78篇44節即ちかれらの
文語訳 | 78篇44節 かれらの |
口語訳 | 78篇44節 彼らの川を血に変らせて、その流れを飲むことができないようにされた。 |
関根訳 | 78篇44節 彼はエジプトの川々を血に変え彼らはその流れを飲むことが出来なかった。 |
新共同 | 78篇44節 川の水を血に変えられたので その流れは飲めなくなった。 |
78篇45節また*
文語訳 | 78篇45節 また |
口語訳 | 78篇45節 神ははえの群れを彼らのうちに送って彼らを食わせ、かえるを送って彼らを滅ぼされた。 |
関根訳 | 78篇45節 彼はあぶを送って彼らを噛ませ、蛙を送って彼らを滅ぼさせた。 |
新共同 | 78篇45節 あぶを送って彼らに食いつかせ 蛙を送って荒廃させられた。 |
78篇46節
文語訳 | 78篇46節 |
口語訳 | 78篇46節 また神は彼らの作物を青虫にわたし、彼らの勤労の実をいなごにわたされた。 |
関根訳 | 78篇46節 彼らの作物を若いなごに渡し、農作物を大いなごに渡した。 |
新共同 | 78篇46節 作物をいなごの群れに与え 労して得たものをいなごに与えられた。 |
78篇47節
文語訳 | 78篇47節 |
口語訳 | 78篇47節 神はひょうをもって彼らのぶどうの木を枯らし、霜をもって彼らのいちじく桑の木を枯らされた。 |
関根訳 | 78篇47節 彼らの |
新共同 | 78篇47節 神はぶどうの木を雹で打ち いちじく桑を霜で枯らし |
78篇48節その
文語訳 | 78篇48節 その |
口語訳 | 78篇48節 神は彼らの家畜をひょうにわたし、彼らの群れを燃えるいなずまにわたされた。 |
関根訳 | 78篇48節 彼らの家畜をひょうにゆだね、群を稲妻に渡した。 |
新共同 | 78篇48節 家畜を雹に渡し その群れを稲妻に渡された。 |
78篇49節かれらのうへにはげしき
文語訳 | 78篇49節 かれらの |
口語訳 | 78篇49節 神は彼らの上に激しい怒りと、憤りと、恨みと、悩みと、滅ぼす天使の群れとを放たれた。 |
関根訳 | 78篇49節 彼らに向かって烈しい怒りを送り、燃ゆる憤りを洩らしつくし災いの天使の群を送った。 |
新共同 | 78篇49節 神は燃える怒りと憤りを 激しい怒りと苦しみを 災いの使いとして彼らの中に送られた。 |
78篇50節
文語訳 | 78篇50節 |
口語訳 | 78篇50節 神はその怒りのために道を設け、彼らの魂を死から免れさせず、そのいのちを疫病にわたされた。 |
関根訳 | 78篇50節 その怒りをとどめることをせず、彼らの魂を惜しみなく死に渡し、彼らの生命を疫病にゆだねた。 |
新共同 | 78篇50節 神は御怒りを現す道を備え 彼らの魂を死に渡して惜しまず 彼らの命を疫病に渡し |
78篇51節エジプトにてすべての
文語訳 | 78篇51節 エジプトにてすべての |
口語訳 | 78篇51節 神はエジプトですべてのういごを撃ち、ハムの天幕で彼らの力の初めの子を撃たれた。 |
関根訳 | 78篇51節 彼はエジプトですべての |
新共同 | 78篇51節 エジプトのすべての初子を ハムの天幕において 力の最初の実りを打たれた。 |
78篇52節されど神はおのれの
文語訳 | 78篇52節 されどおのれの |
口語訳 | 78篇52節 こうして神はおのれの民を羊のように引き出し、彼らを荒野で羊の群れのように導き、 |
関根訳 | 78篇52節 彼はおのれの民を羊のように移し群れのように荒野で彼らを導いた。 |
新共同 | 78篇52節 神は御自分の民を羊のように導き出し 荒れ野で家畜の群れのように導かれた。 |
78篇53節かれらを(
文語訳 | 78篇53節 かれらをともなひておそれなく |
口語訳 | 78篇53節 彼らを安らかに導かれたので彼らは恐れることがなかった。しかし海は彼らの敵をのみつくした。 |
関根訳 | 78篇53節 彼らを安らかに率い、彼らは恐れず、海は彼らの敵どもを |
新共同 | 78篇53節 彼らは信頼して導かれ、恐れることはなかった。海が彼らの敵を覆った。 |
78篇54節かく
文語訳 | 78篇54節 |
口語訳 | 78篇54節 神は彼らをその聖地に伴い、その右の手をもって獲たこの山に伴いこられた。 |
関根訳 | 78篇54節 彼らをその聖なる山に入れ右のみ手が買い取った山地へと導いた。 |
新共同 | 78篇54節 神は彼らを御自分の聖地の境にまで導かれた。右の御手をもって得られたその山に。 |
78篇55節
文語訳 | 78篇55節 |
口語訳 | 78篇55節 神は彼らの前からもろもろの国民を追い出し、その地を分けて嗣業とし、イスラエルの諸族を彼らの天幕に住まわせられた。 |
関根訳 | 78篇55節 彼は諸国の民を彼らの前から追いはらいくじを引いてその地を彼らの嗣業としイスラエルの諸族をその天幕に住まわせた。 |
新共同 | 78篇55節 彼らの前から諸国の民を追い払い 彼らの嗣業を測り縄で定め イスラエルの諸部族を それぞれの天幕に住まわせられた。 |
78篇56節〔
文語訳 | 78篇56節 |
口語訳 | 78篇56節 しかし彼らはいと高き神を試み、これにそむいて、そのもろもろのあかしを守らず、 |
関根訳 | 78篇56節 しかるに彼らはいと高きヤハヴェを試み、これに逆らいその証しを守ろうとはしなかった。 |
新共同 | 78篇56節 彼らはいと高き神を試み 反抗し、その定めを守らず |
78篇57節
文語訳 | 78篇57節 |
口語訳 | 78篇57節 そむき去って、先祖たちのように真実を失い、狂った弓のようにねじれた。 |
関根訳 | 78篇57節 彼らはその先祖のように退いて裏切りを重ね、たるんだ弓のように役立たぬものになった。 |
新共同 | 78篇57節 先祖と同じように背き、裏切り 欺く弓で射た矢のようにそれて行き |
78篇58節偶像をまつるための
文語訳 | 78篇58節 |
口語訳 | 78篇58節 彼らは高き所を設けて神を怒らせ、刻んだ像をもって神のねたみを起した。 |
関根訳 | 78篇58節 彼らは高き所を築いて彼を怒らせ、偶像をもって彼の憤りを |
新共同 | 78篇58節 異教の祭壇に仕えて神を怒らせ 偶像を拝んで神の激情を引き起こした。 |
78篇59節
文語訳 | 78篇59節 |
口語訳 | 78篇59節 神は聞いて大いに怒り、イスラエルを全くしりぞけられた。 |
関根訳 | 78篇59節 ヤハヴェは聞いて怒りを発し、イスラエルを全く |
新共同 | 78篇59節 神は聞いて憤り イスラエルを全く拒み |
78篇60節
文語訳 | 78篇60節 |
口語訳 | 78篇60節 神は人々のなかに設けた幕屋なるシロのすまいを捨て、 |
関根訳 | 78篇60節 彼はシロの居住を |
新共同 | 78篇60節 シロの聖所、人によって張られた幕屋を捨て |
78篇61節その
文語訳 | 78篇61節 その |
口語訳 | 78篇61節 その力をとりことならせ、その栄光をあだの手にわたされた。 |
関根訳 | 78篇61節 その砦を分捕られるままにし光輝ある箱を敵の手に渡した。 |
新共同 | 78篇61節 御力の箱がとりこになるにまかせ 栄光の輝きを敵の手に渡された。 |
78篇62節その
文語訳 | 78篇62節 その |
口語訳 | 78篇62節 神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。 |
関根訳 | 78篇62節 その民を剣にゆだね、おのが嗣業に怒りを注いだ。 |
新共同 | 78篇62節 神は御自分の民を剣に渡し 御自分の嗣業に怒りを注がれた。 |
78篇63節戦乱の
文語訳 | 78篇63節 |
口語訳 | 78篇63節 火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、 |
関根訳 | 78篇63節 若者たちが火を食いつくし、処女たちはけがされ |
新共同 | 78篇63節 火は若者をなめ尽くし おとめは喜びを奪われ |
78篇64節かれらの
文語訳 | 78篇64節 かれらの |
口語訳 | 78篇64節 彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。 |
関根訳 | 78篇64節 祭司たちは剣に倒れやもめらは |
新共同 | 78篇64節 祭司は剣に倒れ やもめは嘆くことすらしなかった。 |
〔3〕神の救(65−72)
78篇65節〔
文語訳 | 78篇65節 |
口語訳 | 78篇65節 そのとき主は眠った者のさめたように、勇士が酒によって叫ぶように目をさまして、 |
関根訳 | 78篇65節 主は眠れる者のように目を覚まし酒によいしれた勇士のように立ち上がり、 |
新共同 | 78篇65節 主は、眠りから覚めた人のように 酔いから覚めた勇士のように奮い立ち |
78篇66節その
文語訳 | 78篇66節 その |
口語訳 | 78篇66節 そのあだを撃ち退け、とこしえの恥を彼らに負わせられた。 |
関根訳 | 78篇66節 その敵を後に打ちしりぞけ、永遠の恥を彼らに負わせた。 |
新共同 | 78篇66節 敵を撃って退かせ とこしえに嘲られるものとされた。 |
78篇67節またヨセフの
文語訳 | 78篇67節 またヨセフの |
口語訳 | 78篇67節 神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、 |
関根訳 | 78篇67節 彼はヨセフの幕屋をしりぞけエフライムの部族を選ばず、 |
新共同 | 78篇67節 主はヨセフの天幕を拒み エフライム族を選ばず |
78篇68節ユダの
文語訳 | 78篇68節 ユダの |
口語訳 | 78篇68節 ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。 |
関根訳 | 78篇68節 ユダの部族を選び、シオンの山を愛された。 |
新共同 | 78篇68節 ユダ族と、愛するシオンの山を選び |
78篇69節かくしてその
文語訳 | 78篇69節 その |
口語訳 | 78篇69節 神はその聖所を高い天のように建て、とこしえに基を定められた地のように建てられた。 |
関根訳 | 78篇69節 彼はその聖所を天のように建て、永遠に築いた地のように建てた。 |
新共同 | 78篇69節 御自分の聖所を高い天のように建て とこしえの基を据えた地のように建てられた。 |
78篇70節またその
文語訳 | 78篇70節 またその |
口語訳 | 78篇70節 神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、 |
関根訳 | 78篇70節 彼はその |
新共同 | 78篇70節 僕ダビデを選び、羊のおりから彼を取り |
78篇71節
文語訳 | 78篇71節 |
口語訳 | 78篇71節 乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。 |
関根訳 | 78篇71節 乳をやる母羊のそばから連れ去り、その民ヤコブを牧う者とし、その嗣業イスラエルを牧う者とした。 |
新共同 | 78篇71節 乳を飲ませている羊の後ろから取って 御自分の民ヤコブを 御自分の嗣業イスラエルを養う者とされた。 |
78篇72節
文語訳 | 78篇72節 |
口語訳 | 78篇72節 こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。 |
関根訳 | 78篇72節 ダビデは全き心をもって彼らを牧し、賢い手をもって彼らを導いたのであった。 |
新共同 | 78篇72節 彼は無垢な心をもって彼らを養い 英知に満ちた手をもって導いた。 |