黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇
詩篇 第89篇
文語訳 | エズラ人エタンのをしへの歌 |
口語訳 | エズラびとエタンのマスキールの歌 |
関根訳89篇1節 | エズラハ人エタンのマスキールの歌。 |
新共同89篇1節 | 【マスキール。エズラ人エタンの詩。】 |
本篇はおそらくイスラエルがバビロンに囚われし後その帰還前の作と見るべきで、詩の根本思想は一方に神の憐憫とその真実とに対する確き信頼を有ち、ダビデに約束せられし約束に対して不動の信念を持ちつゝ、他方これらの事実を全然裏切るが如くに見ゆるイスラエルの現状を見て、この二つの矛盾の間に悶ゆる心を示している。而して詩人はこの矛盾を解決することなしに、徹頭徹尾エホバの愛憐に対する信頼とその約束に対する希望とに終始している点がイスラエルの信仰の根本の姿であって、最も貴き霊的至宝である。而してこの矛盾はイエス・キリストの受肉によって完全に解決せられ、神の愛と神の真と而して永遠に動かざるダビデの王位とが確立したのである。本篇には「憐憫」「真実」の二語が七回繰返され本篇の基調をなす。1−4節、5−18節、19−37節、38−51節の四つの区分より成る。
〔1〕エホバの憐憫とその真実(1−4)
89篇1節よしイスラエルの現状は俘囚の下に在りて苦しみつつありともエホバの憐憫はとこしえに変らざればわれエホバの憐憫をとこしへにうたはん、われ口をもて声を大にして《汝の》【エホバの】眞實をよろづ代につげしらせん。
文語訳 | 89篇1節 われヱホバの憐憫をとこしへにうたはん われ口もてヱホバの眞實をよろづ代につげしらせん
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口語訳 | 89篇1節 主よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌い、わたしの口をもってあなたのまことをよろずよに告げ知らせます。
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関根訳 | 89篇2節 ヤハヴェの恵みの業をいつまでもわたしは歌おう。あなたの真実を代々にわが口で告げ知らせよう。
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新共同 | 89篇2節 主の慈しみをとこしえにわたしは歌います。わたしの口は代々に あなたのまことを告げ知らせます。
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89篇2節われ宣言していふ『エホバのあはれみは決してイスラエルを離るゝことなく永遠に建てらる、汝はその眞實をかたく天にさだめ永遠にこれを守りたまはん』と。
文語訳 | 89篇2節 われいふ あはれみは永遠にたてらる汝はその眞實をかたく天にさだめたまはんと
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口語訳 | 89篇2節 あなたのいつくしみはとこしえに堅く立ち、あなたのまことは天のようにゆるぐことはありません。
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関根訳 | 89篇3節 げにわたしは思った、「恵みのは永遠にたてられ、天にあなたの真実がかたく立つ」、と。
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新共同 | 89篇3節 わたしは申します。「天にはとこしえに慈しみが備えられ あなたのまことがそこに立てられますように。」
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89篇3節エホバ誓いて言い給うわれわが撰びたるもの即ちダビデと契約をむすび、わが僕ダビデにちかひたり。
文語訳 | 89篇3節 われわが撰びたるものと契約をむすびわが僕ダビデにちかひたり
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口語訳 | 89篇3節 あなたは言われました、「わたしはわたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓った、
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関根訳 | 89篇4節 「わたしは選んだ者と契約を結び、わが僕ダビデに対して誓いをたてた。
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新共同 | 89篇4節 「わたしが選んだ者とわたしは契約を結び わたしの僕ダビデに誓った
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89篇4節われなんぢの裔をとこしへに固うして決して亡ぶることならからしめ、なんぢの座位をたてて代々におよばしめ汝の王位を永遠までも絶ゆることなからしめん。 セラ。
文語訳 | 89篇4節 われなんぢの裔をとこしへに固うし なんぢの座位をたてて代々におよばしめん セラ
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口語訳 | 89篇4節 『わたしはあなたの子孫をとこしえに堅くし、あなたの王座を建てて、よろずよに至らせる』」。〔セラ
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関根訳 | 89篇5節 わたしは永久に君の裔を立て君の位を代々建てる」、と。セラ
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新共同 | 89篇5節 あなたの子孫をとこしえに立て あなたの王座を代々に備える、と。」〔セラ
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89篇5節エホバよ、《諸天》【もろもろの天】はその凡ての造られしものの栄光をもてなんぢの*奇しき御業をほめん、なんぢの眞實をもてその約束を守り給うこともまたイスラエルの《聖徒》【潔きもの】の會にてほめらるべし。
文語訳 | 89篇5節 ヱホバよもろもろの天はなんぢの奇しき事跡をほめん なんぢの眞實もまた潔きものの會にてほめらるべし
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口語訳 | 89篇5節 主よ、もろもろの天にあなたのくすしきみわざをほめたたえさせ、聖なる者のつどいで、あなたのまことをほめたたえさせてください。
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関根訳 | 89篇6節 ヤハヴェよ、天はあなたの妙なる業をほめ、聖なる者の群もあなたの真実をほめる。
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新共同 | 89篇6節 主よ、天があなたの驚くべき力を告白し 聖なるものがその集会で あなたのまことを告白しますように。
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補註
「奇しき御業」は原文単数を用う、神の救の全経綸を一の奇蹟と見しものならん。「聖きものの會」は学者は一般に天使または天の被造物の群と解す。ヨブ5:1参照。
89篇6節(そは)蒼天にある数々の存在の中にてたれかエホバに類ふものあらんや、神(々)の子(ら)なる天使たちのなかに誰かエホバのごとき者あらんや。天上天下エホバに比すべきものはなし。
文語訳 | 89篇6節 蒼天にてたれかヱホバに類ふものあらんや 神の子のなかに誰かヱホバのごとき者あらんや
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口語訳 | 89篇6節 大空のうちに、だれか主と並ぶものがあるでしょうか。神の子らのうちに、だれか主のような者があるでしょうか。
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関根訳 | 89篇7節 げに誰か雲間にあってヤハヴェに等しき者があろう、神々の子らのうち誰かヤハヴェにしく者があろう。
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新共同 | 89篇7節 雲の上で、誰が主に並びえましょう 神々の子らの中で誰が主に比べられましょう。
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89篇7節神は《聖徒》【きよきもの】の公會の中にて畏むべきものなり、その四周にあるすべての者にまさりて懼るべきものなり。宇宙の凡ての被造物はエホバを畏れかしこむべきなり。
文語訳 | 89篇7節 神はきよきものの公會のなかにて畏むべきものなり その四周にあるすべての者にまさりて懼るべきものなり
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口語訳 | 89篇7節 主は聖なる者の会議において恐るべき神、そのまわりにあるすべての者にまさって大いなる恐るべき者です。
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関根訳 | 89篇8節 聖なる者の集いでいと恐るべき神、その周りのすべての者に畏まれるお方。
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新共同 | 89篇8節 聖なるものの集いにおいて あなたは恐れられる神。御もとにあるものすべてに超えて 大いに畏れ敬われる方です。
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89篇8節萬軍の神エホバよ、〔ヤハよ〕汝のごとく大能あるものは誰ぞや、汝の大能によりたのむ者は救を得ん。(ヤハよ) なんぢの眞實はなんぢをめぐり汝は真実をもて取りかこまれたり。
文語訳 | 89篇8節 萬軍の神ヱホバよヤハよ汝のごとく大能あるものは誰ぞや なんぢの眞實はなんぢをめぐりたり
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口語訳 | 89篇8節 万軍の神、主よ、主よ、だれかあなたのように大能のある者があるでしょうか。あなたのまことは、あなたをめぐっています。
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関根訳 | 89篇9節 ヤハヴェ、万軍の神よ、誰かあなたのように強かろう。ヤハよ、あなたの真実もあなたの周りにある。
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新共同 | 89篇9節 万軍の神、主よ 誰があなたのような威力を持つでしょう。主よ、あなたの真実は あなたを取り囲んでいます。
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89篇9節なんぢその大能をもて海の*あるるををさめ、またその如く諸国民の高慢をくだきたまい、その浪のたちあがらんときは之をしづめたまふなり。
文語訳 | 89篇9節 なんぢ海のあるゝををさめ その浪のたちあがらんときは之をしづめたまふなり
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口語訳 | 89篇9節 あなたは海の荒れるのを治め、その波の起るとき、これを静められます。
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関根訳 | 89篇10節 あなたは海の高ぶりを治め、波が騒ぐ時、それを静められる。
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新共同 |
89篇10節 あなた
は誇り高い海を支配し 波が高く起これば、それを静められます。
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補註
「あるる」は原語「高ぶり」。
89篇10節なんぢ、ラハブ即ちイスラエルの敵たるエジプトを殺されしもののごとく撃碎き、《なんぢの》【おのれの】仇どもを力ある腕をもて打散したまへり。げに汝の力はおそるべきかな。
文語訳 | 89篇10節 なんぢラハブを殺されしもののごとく撃碎きおのれの仇どもを力ある腕をもて打散したまへり
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口語訳 | 89篇10節 あなたはラハブを、殺された者のように打ち砕き、あなたの敵を力ある腕をもって散らされました。
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関根訳 | 89篇11節 ラハブを砕いて、切り殺された者のようにし、力強い腕をもってあなたの敵を散らす。
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新共同 | 89篇11節 あなたはラハブを砕き、刺し殺し 御腕の力を振るって敵を散らされました。
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89篇11節然のみならず汝は天地の創造主に在し給えば〔もろもろの〕(諸〕天は汝のもの、地もまた汝のものなり、世界とその中に充つるものとはすべてみな《なんぢその基を置きたまへり。》【なんぢの基したまへるなり】
文語訳 | 89篇11節 もろもろの天はなんぢのもの地もまた汝のものなり 世界とその中にみつるものとはなんぢの基したまへるなり
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口語訳 | 89篇11節 もろもろの天はあなたのもの、地もまたあなたのもの、世界とその中にあるものとはあなたがその基をおかれたものです。
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関根訳 | 89篇12節 天はあなたのもの、地もあなたのもの、世界とそれに満ちるものはあなたが築かれた。
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新共同 | 89篇12節 天はあなたのもの、地もあなたのもの。御自ら世界とそこに満ちるものの基を置き
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89篇12節北と南とは地の両極までもみななんぢ造りたまへり、タボル、ヘルモンの如き秀峰は汝の創造を讃美するものゝ如くなんぢの御名によりて歡びよばふ。
文語訳 | 89篇12節 北と南はなんぢ造りたまへり タボル、ヘルモンはなんぢの名によりて歡びよばふ
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口語訳 | 89篇12節 北と南はあなたがこれを造られました。タボルとヘルモンは、み名を喜び歌います。
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関根訳 | 89篇13節 北と南はあなたがこれを創造し、タボルとヘルモンはあなたのみ名をたたえる。
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新共同 | 89篇13節 北と南を創造されました。タボル山、ヘルモン山は 御名を喜び歌います。
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89篇13節なんぢは大能のみうでをもちたまふ、なんぢの手はつよく汝のみぎの手はたかし。げに汝は力の神に在し給う、汝の為さんとし給うことは一として成し得ざるはなし。
文語訳 | 89篇13節 なんぢは大能のみうでをもちたまふ なんぢの手はつよく汝のみぎの手はたかし
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口語訳 | 89篇13節 あなたは大能の腕をもたれます。あなたの手は強く、あなたの右の手は高く、
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関根訳 | 89篇14節 あなたのみ腕には力あり、み手は強く、右のみ手は高く上げられる。
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新共同 | 89篇14節 あなたは力強い業を成し遂げる腕を具え 御手の力を振るい 右の御手を高く上げられます。
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89篇14節天下を治むるに欠くべからざる義と公平とはなんぢの寶座のもとゐにして汝は常に正義と公平とをもて全世界を支配し給うなり、あはれみと眞實とは汝より出でて汝の聖顏のまへに《侍る。》【あらはれゆく】
文語訳 | 89篇14節 義と公平はなんぢの寶座のもとゐなり あはれみと眞實とは聖顏のまへにあらはれゆく
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口語訳 | 89篇14節 義と公平はあなたのみくらの基、いつくしみと、まことはあなたの前に行きます。
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関根訳 | 89篇15節 義と公平はみ位の支え、恵みと真はみ前に先だつ。
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新共同 | 89篇15節 正しい裁きは御座の基 慈しみとまことは御前に進みます。
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89篇15節かかるエホバを仰ぎつゝ叫ぶ
《*歡呼の聲》
【よろこびの音】を知る民はさいはひなり、エホバよ、かれらは御顔の光のなかを《歩むなり。》【歩めり】
文語訳 | 89篇15節 よろこびの音をしる民はさいはひなり ヱホバよかれらはみかほの光のなかをあゆめり
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口語訳 | 89篇15節 祭の日の喜びの声を知る民はさいわいです。主よ、彼らはみ顔の光のなかを歩み、
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関根訳 | 89篇16節 あなたを迎える喜びの叫びを知る民に幸あれ、彼らは、ヤハヴェよ、み顔の光に歩む。
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新共同 | 89篇16節 いかに幸いなことでしょう 勝利の叫びを知る民は。主よ、御顔の光の中を彼らは歩きます。
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補註
「歓呼の聲」現行訳「よろこびの音」は宗教上の儀式、王の即位その他の重要なる機会に発する叫びの声。
89篇16節かれらは汝の御名を信ずるによりて終日よろこび、汝の義によりて他のもろもろの民よりも高く《あげらる。》【あげられたり】
文語訳 | 89篇16節 かれらは名によりて終日よろこび 汝の義によりて高くあげられたり
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口語訳 | 89篇16節 ひねもす、み名によって喜び、あなたの義をほめたたえます。
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関根訳 | 89篇17節 ひねもすあなたのみ名を喜び、あなたの義に高められる。
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新共同 | 89篇17節 絶えず、御名によって喜び躍り 恵みの御業にあずかって奮い立ちます。
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89篇17節(そは)かれらの力の《飾》【榮光】即ち我らの飾なる力はなんぢ《にして》【なり】 汝の惠によりてわれらの角われらの力はたかくあげられん。
文語訳 | 89篇17節 かれらの力の榮光はなんぢなり 汝の惠によりてわれらの角はたかくあげられん
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口語訳 | 89篇17節 あなたは彼らの力の栄光だからです。われらの角はあなたの恵みによって高くあげられるでしょう。
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関根訳 | 89篇18節 げにあなたは彼らの栄えある力、あなたのいつくしみはわれらの角を高くする。
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新共同 | 89篇18節 あなたは彼らの力の輝きです。御旨によって、我らの角を高く上げてください。
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89篇18節そはわれらの盾として我らを守る王はエホバに屬き、われらの王はイスラエルの聖者なるエホバにつけ(ばな)り。その王がエホバに属する民こそ最も幸なるものなれ。
文語訳 | 89篇18節 そはわれらの盾はヱホバに屬きわれらの王はイスラエルの聖者につけり
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口語訳 | 89篇18節 われらの盾は主に属し、われらの王はイスラエルの聖者に属します。
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関根訳 | 89篇19節 われらの盾はヤハヴェのもの、われらの王はイスラエルの聖者のもの。
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新共同 | 89篇19節 主は我らの盾 イスラエルの聖なる方は我らの王。
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〔3〕ダビデに対する約束(19−37)
89篇19節そのときエホバ、預言者ナタンにより異象をもて(サムエル後7:17)なんぢの《*聖者》【聖徒】なるダビデにつげ(て言ひ)たまはく、われ《ちからある者の上に佑助を置き》【佑助をちからあるものに委ねたり】〔わが〕民のなかより《撰べるものを》【一人をえらびて】高くあげてこれを王位に即かしめたり。
文語訳 | 89篇19節 そのとき異象をもてなんぢの聖徒につげたまはく われ佑助をちからあるものに委ねたり わが民のなかより一人をえらびて高くあげたり
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口語訳 | 89篇19節 昔あなたは幻をもってあなたの聖徒に告げて言われました、「わたしは勇士に栄冠を授け、民の中から選ばれた者を高くあげた。
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関根訳 | 89篇20節 その時あなたは幻の中にあなたの聖徒に語り、「わたしは助けを一人の勇者にさずけ、民の中から一人の若者を選んだ」、と言われた。
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新共同 | 89篇20節 あなたの慈しみに生きる人々に かつて、あなたは幻によってお告げになりました。「わたしは一人の勇士に助けを約束する。わたしは彼を民の中から選んで高く上げた。
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補註
「聖徒」は原語単数でダビデを指すと解す、複数の意味とすればイスラエルを指す事となる。19-38節はサムエル後書第7章のようやくの如きもの故これを参照しつつ読むべし。
89篇20節即ちわれわが*僕ダビデを《見出して》【得て】之にわが聖き膏をそゝげり。かくして彼を王となせり。
文語訳 | 89篇20節 われわが僕ダビデをえて之にわが聖膏をそゝげり
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口語訳 | 89篇20節 わたしはわがしもべダビデを得て、これにわが聖なる油をそそいだ。
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関根訳 | 89篇21節 「わが僕、ダビデを見つけ出しわが聖なる油を彼に注いだ、
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新共同 | 89篇21節 わたしはわたしの僕ダビデを見いだし 彼に聖なる油を注いだ。
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補註
「僕ダビデ」なる称呼につきてはサムエル後7:5、8を見よ。
89篇21節わが手はかれとともに堅く、われは堅くわが手を以て彼を支え、わが臂は彼を助けてかれを強くせん。
文語訳 | 89篇21節 わが手はかれとともに堅くわが臂はかれを強くせん
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口語訳 | 89篇21節 わが手は常に彼と共にあり、わが腕はまた彼を強くする。
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関根訳 | 89篇22節 わが手は強く彼にともない、わが腕も強く彼を支える。
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新共同 | 89篇22節 わたしの手は彼を固く支え わたしの腕は彼に勇気を与えるであろう。
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89篇22節されば仇かれを*しへたぐることなし、惡の子かれを苦しむることなからん。
文語訳 | 89篇22節 仇かれをしへたぐることなし惡の子かれを苦しむることなからん
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口語訳 | 89篇22節 敵は彼をだますことなく、悪しき者は彼を卑しめることはない。
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関根訳 | 89篇23節 敵は彼を襲わず、不法の人は彼をおさえない。
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新共同 | 89篇23節 敵は彼を欺きえず 不正な者が彼を低くすることはない。
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補註
「しへたぐる」の原語は債権者が債務者をしえたぐる如き場合に用いらるる語として解せられているけれどもやや不明の語、あるいは突然に襲撃する意味と解す。
89篇23節われは常にかれを守りかれの前にその〔もろもろの〕敵をたふし、彼を《にくむ》【にくめる】ものを撃たん。
文語訳 | 89篇23節 われかれの前にそのもろもろの敵をたふし彼をにくめるものを撃たん
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口語訳 | 89篇23節 わたしは彼の前にもろもろのあだを打ち滅ぼし、彼を憎む者どもを打ち倒す。
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関根訳 | 89篇24節 わたしは彼の前から仇を追いはらい、彼を憎む者をわたしは撃つ。
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新共同 | 89篇24節 わたしは彼の前で彼を苦しめる者を滅ぼし 彼を憎む者を倒す。
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89篇24節されどわが眞實とわが憐閥とは永遠にダビデとともに居り、わが名によりて我を信ずるが故にその角はたかくあげられその力は強くせられん。
文語訳 | 89篇24節 されどわが眞實とわが隣閥とはダビデとともに居り わが名によりてその角はたかくあげられん
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口語訳 | 89篇24節 わがまことと、わがいつくしみは彼と共にあり、わが名によって彼の角は高くあげられる。
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関根訳 | 89篇25節 わが真実と恵みは彼とともにあり、彼の角はわが名の故に高くされる。
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新共同 | 89篇25節 わたしの真実と慈しみは彼と共にあり わたしの名によって彼の角は高く上がる。
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89篇25節われまたかれの政治を祝しかれの手を海のうへにおきてその版図を西は地中海上まで及ぼしそのみぎの手をユーフラテの河の上におかん。かくて東はユーフラテ付近の河々までもその領土を拡張するに至らん。
文語訳 | 89篇25節 われ亦かれの手を海のうへにおき そのみぎの手を河のうへにおかん
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口語訳 |
89篇25節 わたしは彼の手を海の上におき、彼の右の手を川の上におく。
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関根訳 | 89篇26節 わたしは彼の手を海の上におき、その右の手を流れの上におく。
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新共同 | 89篇26節 わたしは彼の手を海にまで届かせ 彼の右の手を大河にまで届かせる。
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89篇26節ダビデはこの故に我に感謝し、我にむかひて汝はわが父、わが神、わが救の岩なりとよばん。
文語訳 | 89篇26節 ダビデ我にむかひて汝はわが父わが神わがすくひの岩なりとよばん
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口語訳 | 89篇26節 彼はわたしにむかい『あなたはわが父、わが神、わが救の岩』と呼ぶであろう。
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関根訳 | 89篇27節 彼はわたしに向かってあなたはわが父、わが神、わが救いの岩、と言う。
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新共同 | 89篇27節 彼はわたしに呼びかけるであろう あなたはわたしの父 わたしの神、救いの岩、と。
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89篇27節われまた彼をわが*初子となして彼に最上の位置を与え、地の王たちのうち最もたかき者となさん。
文語訳 | 89篇27節 われまた彼をわが初子となし地の王たちのうち最もたかき者となさん
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口語訳 | 89篇27節 わたしはまた彼をわがういごとし、地の王たちのうちの最も高い者とする。
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関根訳 | 89篇28節 わたしも彼を長子とし、地の王たちのいと高き者とする。
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新共同 | 89篇28節 わたしは彼を長子とし 地の諸王の中で最も高い位に就ける。
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補註
「子」「初子」はこの場合イスラエルの王を指す、イスラエルの民を指す場合多し(出エジプト4:22。エレミヤ31:9)。
89篇28節如何なることありともわれとこしへに(わが)憐憫をかれがためにたもちて変ることなかるべく《わが契約をかれがために堅うせん。》【之とたてし契約はかはることなかるべし】
文語訳 | 89篇28節 われとこしへに憐憫をかれがためにたもち 之とたてし契約はかはることなかるべし
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口語訳 | 89篇28節 わたしはとこしえに、わがいつくしみを彼のために保ち、わが契約は彼のために堅く立つ。
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関根訳 | 89篇29節 わたしは永遠に彼にわが恵みをほどこし、わが契約は彼に向って変わらない。
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新共同 | 89篇29節 とこしえの慈しみを彼に約束し わたしの契約を彼に対して確かに守る。
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89篇29節われまたその裔をとこしへに〔存へ〕、そのくらゐを天の日數のごとく永遠より永遠までもながらへしめん。
文語訳 | 89篇29節 われまたその裔をとこしへに存へ そのくらゐを天の日數のごとくながらへしめん
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口語訳 | 89篇29節 わたしは彼の家系をとこしえに堅く定め、その位を天の日数のようにながらえさせる。
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関根訳 | 89篇30節 わたしはその裔をいつまでも支え、その位を天の日数とひとしくする。
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新共同 | 89篇30節 わたしは彼の子孫を永遠に支え 彼の王座を天の続く限り支える。
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*89篇30節もしその子(ら)わが法をはなれ、わが審判にしたがひて歩まず、
文語訳 | 89篇30節 もしその子わが法をはなれ わが審判にしたがひて歩まず
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口語訳 | 89篇30節 もしその子孫がわがおきてを捨て、わがさばきに従って歩まないならば、
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関根訳 | 89篇31節 その子らがわが律法を棄て、わが誡命に歩まず、
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新共同 | 89篇31節 しかし、彼の子らがわたしの教えを捨て わたしの裁きによって歩まず
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補註
本節以下はサムエル後7:14以下参照。
89篇31節わが律法をやぶり、わが誡命をまもらずば、
文語訳 | 89篇31節 わが律法
をやぶり、わが誡命をまもらずば、
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口語訳 | 89篇31節 もし彼らがわが定めを犯し、わが戒めを守らないならば、
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関根訳 | 89篇32節 わが掟をけがし、わが命令にそむくときは、
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新共同 | 89篇32節 わたしの掟を破り わたしの戒めを守らないならば
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89篇32節われ杖をもて彼らを打ちてかれらの愆をただし、鞭をもて彼らをこらしめてその邪曲をただすべし。
文語訳 | 89篇32節 われ杖をもてかれらの愆をたゞし鞭をもてその邪曲をたゞすべし
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口語訳 | 89篇32節 わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する。
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関根訳 | 89篇33節 わたしは杖をもって彼らの咎を罰し、こらしめをもってかれらの罪を罰する。
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新共同 | 89篇33節 彼らの背きに対しては杖を 悪に対しては疫病を罰として下す。
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89篇33節されど彼との間の契約の故に、彼よりわが憐憫を〔ことごとくは〕*とりさらず、わが眞實を《偽ること》【おとろへしむること】なからん。
文語訳 | 89篇33節 されど彼よりわが憐憫をことごとくはとりさらず わが眞實をおとろへしむることなからん
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口語訳 | 89篇33節 しかし、わたしはわがいつくしみを彼から取り去ることなく、わがまことにそむくことはない。
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関根訳 | 89篇34節 しかしわが恵みを彼から取り去らず、わが真実を偽りに変えない。
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新共同 | 89篇34節 それでもなお、わたしは慈しみを彼から取り去らず わたしの真実をむなしくすることはない。
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補註
「とりさらず」は原語の綴を一字変更せる文字の訳。
89篇34節われ決しておのれの契約をやぶらず、己のくちびるより出でしことをかへじ。故にこの意味において最も信頼すべきものなり。
文語訳 | 89篇34節 われおのれの契約をやぶらず己のくちびるより出でしことをかへじ
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口語訳 | 89篇34節 わたしはわが契約を破ることなく、わがくちびるから出た言葉を変えることはない。
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関根訳 | 89篇35節 わが契約をけがさず、わが口の言葉を変えない。
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新共同 | 89篇35節 契約を破ることをせず わたしの唇から出た言葉を変えることはない。
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89篇35節われ曩にわが聖をさして誓へり、われダビデに虚僞をいはじ。
文語訳 | 89篇35節 われ曩にわが聖をさして誓へり われダビデに爲僞をいはじ
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口語訳 | 89篇35節 わたしはひとたびわが聖によって誓った。わたしはダビデに偽りを言わない。
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関根訳 | 89篇36節 一つのことをわが聖さにかけて誓った、ダビデを決して欺くことをしない、と。
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新共同 | 89篇36節 聖なるわたし自身にかけて わたしはひとつのことを誓った ダビデを裏切ることは決してない、と。
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89篇36節その誓は次の如きものであってその裔はとこしへにつづき永遠に絶ゆることなく、その座位は日のごとく永久にかがやきて恒にわが前にあらん。
文語訳 | 89篇36節 その裔はとこしへにつゞき その座位は日のごとく恆にわが前にあらん
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口語訳 | 89篇36節 彼の家系はとこしえに続き、彼の位は太陽のように常にわたしの前にある。
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関根訳 | 89篇37節 彼の裔は永遠につづき、その位はわが前に天日にひとしい。
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新共同 | 89篇37節 彼の子孫はとこしえに続き 彼の王座はわたしの前に太陽のように
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*89篇37節また月のごとく永遠にたてられん、これら日月の如き空にある證人は人間の証人と異り偽ることなく常にまことなり。セラ。
文語訳 | 89篇37節 また月のごとく永遠にたてられん空にある證人はまことなり セラ
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口語訳 | 89篇37節 また月のようにとこしえに堅く定められ、大空の続くかぎり堅く立つ」。〔セラ
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関根訳 | 89篇38節 月のように永遠にかたく雲の中の証人のように変わらない」、とセラ
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新共同 | 89篇38節 雲の彼方の確かな証しである月のように とこしえに立つであろう。」〔セラ
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補註
本節後半は不明の構造をなす。種々の読み方あり。
〔4〕神は約束を破棄し給えるや(38−52)
89篇38節神はかくも憐憫と真実とに富み約束に忠実に在し給えり。されどエホバはあたかもこの約束を無視し給うものの如くにその受膏者なるダビデの子孫をとほざけて棄てたまへり、なんぢこれをいきどほりたまへり。
文語訳 | 89篇38節 されどその受膏者をとほざけて棄てたまへり なんぢ之をいきどほりたまへり
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口語訳 | 89篇38節 しかしあなたは、あなたの油そそがれた者を捨ててしりぞけ、彼に対して激しく怒られました。
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関根訳 | 89篇39節 ところがあなたはあなたのメシアをうち棄て、拒み、烈しく怒られた。
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新共同 | 89篇39節 しかしあなたは、御自ら油を注がれた人に対して 激しく怒り、彼を退け、見捨て
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89篇39節なんぢ無慈悲にも己がしもべの汝より与えられし契約をいみ、其のかんむりをけがしその王位より彼を引き下して地にまでおとしたまへり。
文語訳 | 89篇39節 なんぢ己がしもべの契約をいみ 其かんむりをけがして地にまでおとし給へり
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口語訳 | 89篇39節 あなたはそのしもべとの契約を廃棄し、彼の冠を地になげうって、けがされました。
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関根訳 | 89篇40節 あなたの僕の契約をしりぞけ、その王冠を泥土にゆだねられた。
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新共同 | 89篇40節 あなたの僕への契約を破棄し 彼の王冠を地になげうって汚し
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89篇40節またその民の葡萄園の垣をことごとく倒してこれを他国の自由なる侵略に露し、その保砦をあれすたれしめこれを保護し得ざるに至らしめたまへり。
文語訳 | 89篇40節 またその垣をことごとく倒し その保砦をあれすたれしめたまへり
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口語訳 | 89篇40節 あなたはその城壁をことごとくこわし、そのとりでを荒れすたれさせられました。
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関根訳 | 89篇41節 そのすべての垣をこぼち、その砦を廃墟とされた。
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新共同 | 89篇41節 彼の防壁をことごとく破り 砦をすべて廃虚とされた。
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89篇41節それ故にその葡萄園なるイスラエルはその道をすぐるすべての者にかすめられ(80:12)、これを目撃する隣人にののしらる。
文語訳 | 89篇41節 その道をすぐるすべての者にかすめられ隣人にのゝしらる
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口語訳 | 89篇41節 そこを通り過ぎる者は皆彼をかすめ、彼はその隣り人のあざけりとなりました。
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関根訳 | 89篇42節 通りすぎる者はみな彼を掠め、彼はその隣りに嘲られた。
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新共同 | 89篇42節 通りかかる者は皆、そこで略奪し 周囲の民は彼を辱める。
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89篇42節なんぢかえって彼の敵に与しかれが敵のみぎの手をたかく擧げてこれに力を与え、《かれの》【その】もろもろの仇をしてイスラエルを攻めしめこれをよろこばしめたまへり。
文語訳 | 89篇42節 なんぢかれが敵のみぎの手をたかく擧げそのもろもろの仇をよろこばしめたまへり
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口語訳 | 89篇42節 あなたは彼のあだの右の手を高くあげ、そのもろもろの敵を喜ばせられました。
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関根訳 |
89篇43節
あなたはその仇の右手を高くし、そのすべての敵を喜ばせた。
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新共同 | 89篇43節 彼を苦しめる者の右の手をあなたは高く上げ 彼の敵が喜び祝うことを許された。
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89篇43節なんぢかれの劍の刃をふりかへして敵に向わざらしめ戰鬪にたつに堪へざらしめたまひき。
文語訳 | 89篇43節 なんぢかれの劍の刃をふりかへして戰鬪にたつに堪へざらしめたまひき
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口語訳 | 89篇43節 まことに、あなたは彼のつるぎの刃をかえして、彼を戦いに立たせられなかったのです。
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関根訳 | 89篇44節 あなたはその刃の向きをかえ、戦いの中に彼を立たせなかった。
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新共同 | 89篇44節 しかも、彼の剣を再び岩のかけらとし 戦いの時にも、彼の力を興してくださらない。
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89篇44節またその王たる光輝をけして恥辱の中に陥れその座位を地になげおとし、
文語訳 | 89篇44節 またその光輝をけしその座位を地になげおとし
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口語訳 | 89篇44節 あなたは彼の手から王のつえを取り去り、その王座を地に投げすてられました。
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関根訳 | 89篇45節 あなたは彼の栄光を取り去り、その位を地になげすてた。
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新共同 | 89篇45節 あなたは彼の清さを取り去り 彼の王座を地になげうたれた。
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89篇45節その*年若き日をちぢめ、王の若年を苦痛の中に終らしめ、恥をその上に覆ひたまへり。何たる悲しむべきことぞ、エホバに相応しからざるにあらずや。セラ。
文語訳 | 89篇45節 その年若き日をちゞめ恥をそのうへに覆ひたまへり セラ
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口語訳 | 89篇45節 あなたは彼の若き日をちぢめ、恥をもって彼をおおわれました。〔セラ
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関根訳 | 89篇46節 その若き時の日数を短くし、恥をもって彼を蔽われた。セラ
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新共同 | 89篇46節 あなたは彼の若さの日を短くし 恥で彼を覆われた。〔セラ
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補註
「年若き日」幼君エホヤキンがバビロンに捕われしを指すと見ることを得。
89篇46節エホバよ、かくて幾何時をへたまふや、自己をとこしへに隱して我らとその王を放置したまふや、御怒は火《の如くもゆるや。》【のもゆるごとくなるべきか】そはあまりに無慈悲なるにあらずや。
文語訳 | 89篇46節 ヱホバよかくて幾何時をへたまふや 自己をとこしへに隱したまふや忿怒は火のもゆるごとくなるべきか
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口語訳 | 89篇46節 主よ、いつまでなのですか。とこしえにお隠れになるのですか。あなたの怒りはいつまで火のように燃えるのですか。
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関根訳 | 89篇47節 ヤハヴェよ、いつまでつづけてみ顔をかくし、あなたの怒りは火のように燃えつづけるのか。
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新共同 | 89篇47節 いつまで、主よ、隠れておられるのですか。御怒りは永遠に火と燃え続けるのですか。
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89篇47節ねがはくは*わが《生涯》【時のいかに短かきか】のはかなきを思ひたまへ、《汝は如何なる徒事のためにもろもろの人の子を造りたまひしや。》【汝いたづらにすべての人の子らをつくりたまはんや】もし汝何時までも御顔をかくしたまわば我が生命のある間に汝の憐憫と真実とを見得ざるに至らん、さらば我らは徒事の為に造られしにあらずや。
文語訳 | 89篇47節 ねがはくはわが時のいかに短きかを思ひたまへ 汝いたづらにすべての人の子をつくりたまはんや
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口語訳 | 89篇47節 主よ、人のいのちの、いかに短く、すべての人の子を、いかにはかなく造られたかを、みこころにとめてください。
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関根訳 | 89篇48節 わたしの日数のいくばくなるかをかえりみ給え、あなたはすべての人の子を空しき者に創られた!
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新共同 | 89篇48節 心に留めてください わたしがどれだけ続くものであるかを あなたが人の子らをすべて いかにむなしいものとして創造されたかを。
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補註
「わが生涯を思ひ給へ」は子音を前後することにより「わが弱きを思ひたまへ」となる。
89篇48節《何人か》【誰か】いきて死を
見ず、又おのがたましひを陰府(の手)より《救ふものぞ。》【救ひうるものあらんや】かかるものは有り得ざるなり。セラ。
文語訳 | 89篇48節 誰かいきて死をみず又おのがたましひを陰府より救ひうるものあらんや セラ
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口語訳 | 89篇48節 だれか生きて死を見ず、その魂を陰府の力から救いうるものがあるでしょうか。〔セラ
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関根訳 | 89篇49節 生きて、死を見ぬ人があるだろうか、陰府の手からその身を救い得る者が。セラ
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新共同 | 89篇49節 命ある人間で、死を見ないものがあるでしょうか。陰府の手から魂を救い出せるものが ひとりでもあるでしょうか。〔セラ
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89篇49節主よ、なんぢが眞實をもてダビデに誓ひたまへる昔日のあはれみは何處にありや。今は全く面影だになきにあらずや。
文語訳 | 89篇49節 主よなんぢが眞實をもてダビデに誓ひたまへる昔日のあはれみはいづこにありや
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口語訳 | 89篇49節 主よ、あなたがまことをもってダビデに誓われた昔のいつくしみはどこにありますか。
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関根訳 | 89篇50節 主よ、あなたが真実をもってダビデに誓ったさきの日のあなたの恵みはどこにいったのか。
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新共同 | 89篇50節 主よ、真実をもってダビデに誓われた あなたの始めからの慈しみは どこに行ってしまったのでしょうか。
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89篇50節主よ、願はくはなんぢの僕のうくる謗をみこゝろにとめたまへ、これを無視し給うなかれ〔現行訳は次節をここに入れる〕我〔もろもろの〕*民のそしりをわが懐にいだく。
文語訳 | 89篇50節 主よねがはくはなんぢの僕のうくる謗をみこゝろにとめたまヘ、我もろもろの民のそしりをわが懷中にいだく。
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口語訳 | 89篇50節 主よ、あなたのしもべがうけるはずかしめをみこころにとめてください。主よ、あなたのもろもろの敵はわたしをそしり、あなたの油そそがれた者の足跡をそしります。わたしはもろもろの民のそしりをわたしのふところにいだいているのです。
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関根訳 | 89篇51節 主よ、あなたの僕らの辱かしめをかえりみ給え、わたしはすべての民のそしりをふところにいだいている。
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新共同 | 89篇51節 主よ、御心に留めてください あなたの僕が辱めを受けていることを これら強大な民をわたしが胸に耐えていることを。
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補註
「民のそしり」と訳せるは原文を幾分変更せるもの、原文のままとすれば「我は多数の民をことごとくいだく」となり意味をなさず。
89篇51節エホバよ、汝の〔もろもろの〕仇は(かくして)われをそしり、なんぢの受膏者なる王のあしあとをそしれり。我らこれにたえがたし。願わくは来りて速に救い給え。
文語訳 | 89篇51節 ヱホバよ汝のもろもろの仇はわれをそしりなんぢの受膏者のあしあとをそしれり。
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口語訳 | 89篇51節 (50節に合節)
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関根訳 | 89篇52節 ヤハヴェよ、あなたの敵はののしり、あなたのメシアの足跡をそしるのです。
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新共同 | 89篇52節 彼らは、主よ、あなたの敵であり 彼らは辱めるのです。彼らはあなたの油注がれた者を追って 辱めるのです。
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*89篇52節エホバは永遠にほむべきかな。アーメン、アーメン。
文語訳 | 89篇52節 ヱホバは永遠にほむべきかな アーメン アーメン
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口語訳 | 89篇52節 主はとこしえにほむべきかな。アァメン、アァメン。
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関根訳 | 89篇53節 ヤハヴェは永遠にほむべきかな、アーメン・アーメン。
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新共同 | 89篇53節 主をたたえよ、とこしえに。アーメン、アーメン。
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補註
本節は第三巻の結尾の頌栄。