-bgcolor

新共同訳引照Web版 V2.0

マタイによる福音書12章34節

蝮の子らよ、あなたたちは悪い人間であるのに、どうして良いことが言えようか。人の口からは、心にあふれていることが出て来るのである。 [→ネストレ引照]

  1. [蝮の子]

      マタイによる福音書 3章7節
      3章7節 ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、こう言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。

      マタイによる福音書 23章33節
      23章33節 蛇よ、蝮の子らよ、どうしてあなたたちは地獄の罰を免れることができようか。

      ルカによる福音書 3章7節
      3章7節 そこでヨハネは、洗礼を授けてもらおうとして出て来た群衆に言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。

  2. [人の口]

      マタイによる福音書 15章18節
      15章18節 しかし、口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す。

      マルコによる福音書 7章21節
      7章21節 中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。みだらな行い、盗み、殺意、

      ルカによる福音書 6章45節
      6章45節 善い人は良いものを入れた心の倉から良いものを出し、悪い人は悪いものを入れた倉から悪いものを出す。人の口は、心からあふれ出ることを語るのである。」

      ヤコブの手紙 3章2節 - 12節
      3章2節 わたしたちは皆、度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です。
      3章3節 馬を御するには、口にくつわをはめれば、その体全体を意のままに動かすことができます。
      3章4節 また、船を御覧なさい。あのように大きくて、強風に吹きまくられている船も、舵取りは、ごく小さい舵で意のままに操ります。
      3章5節 同じように、舌は小さな器官ですが、大言壮語するのです。御覧なさい。どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。
      3章6節 舌は火です。舌は「不義の世界」です。わたしたちの体の器官の一つで、全身を汚し、移り変わる人生を焼き尽くし、自らも地獄の火によって燃やされます。
      3章7節 あらゆる種類の獣や鳥、また這うものや海の生き物は、人間によって制御されていますし、これまでも制御されてきました。
      3章8節 しかし、舌を制御できる人は一人もいません。舌は、疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています。
      3章9節 わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。
      3章10節 同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。わたしの兄弟たち、このようなことがあってはなりません。
      3章11節 泉の同じ穴から、甘い水と苦い水がわき出るでしょうか。
      3章12節 わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません。