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新共同訳引照Web版 V2.0

マタイによる福音書13章1節


          ◆「種を蒔く人」のたとえ   (マコ4:1-9 ルカ8:4-8 )

その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。 [→ネストレ引照]

  1. [(1−15)]

      マルコによる福音書 4章1節 - 12節
                ◆「種を蒔く人」のたとえ
      4章1節 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、群衆は皆、湖畔にいた。
      4章2節 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。
      4章3節 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出て行った。
      4章4節 蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
      4章5節 ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。
      4章6節 しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
      4章7節 ほかの種は茨の中に落ちた。すると茨が伸びて覆いふさいだので、実を結ばなかった。
      4章8節 また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。」
      4章9節 そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。
                ◆たとえを用いて話す理由
      4章10節 イエスがひとりになられたとき、十二人と一緒にイエスの周りにいた人たちとがたとえについて尋ねた。
      4章11節 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。
      4章12節 それは、/『彼らが見るには見るが、認めず、/聞くには聞くが、理解できず、/こうして、立ち帰って赦されることがない』/ようになるためである。」

      ルカによる福音書 8章4節 - 10節
                ◆「種を蒔く人」のたとえ
      8章4節 大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえを用いてお話しになった。
      8章5節 「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
      8章6節 ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。
      8章7節 ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。
      8章8節 また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。
                ◆たとえを用いて話す理由
      8章9節 弟子たちは、このたとえはどんな意味かと尋ねた。
      8章10節 イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されているが、他の人々にはたとえを用いて話すのだ。それは、/『彼らが見ても見えず、/聞いても理解できない』/ようになるためである。」