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新共同訳引照Web版 V2.0

マタイによる福音書14章1節


          ◆洗礼者ヨハネ、殺される   (マコ6:14-29 ルカ9:7-9 )

そのころ、領主ヘロデはイエスの評判を聞き、 [→ネストレ引照]

  1. [(1−12)]

      マルコによる福音書 6章14節 - 29節
                ◆洗礼者ヨハネ、殺される
      6章14節 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」
      6章15節 そのほかにも、「彼はエリヤだ」と言う人もいれば、「昔の預言者のような預言者だ」と言う人もいた。
      6章16節 ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。
      6章17節 実は、ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアと結婚しており、そのことで人をやってヨハネを捕らえさせ、牢につないでいた。
      6章18節 ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。
      6章19節 そこで、ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。
      6章20節 なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。
      6章21節 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが、自分の誕生日の祝いに高官や将校、ガリラヤの有力者などを招いて宴会を催すと、
      6章22節 ヘロディアの娘が入って来て踊りをおどり、ヘロデとその客を喜ばせた。そこで、王は少女に、「欲しいものがあれば何でも言いなさい。お前にやろう」と言い、
      6章23節 更に、「お前が願うなら、この国の半分でもやろう」と固く誓ったのである。
      6章24節 少女が座を外して、母親に、「何を願いましょうか」と言うと、母親は、「洗礼者ヨハネの首を」と言った。
      6章25節 早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます」と願った。
      6章26節 王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の願いを退けたくなかった。
      6章27節 そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。衛兵は出て行き、牢の中でヨハネの首をはね、
      6章28節 盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。
      6章29節 ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めた。

  2. [領主]

      ルカによる福音書 9章7節 - 9節
                ◆ヘロデ、戸惑う
      9章7節 ところで、領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。というのは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もいれば、
      9章8節 「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言う人もいたからである。
      9章9節 しかし、ヘロデは言った。「ヨハネなら、わたしが首をはねた。いったい、何者だろう。耳に入ってくるこんなうわさの主は。」そして、イエスに会ってみたいと思った。

  3. [ヘロデ]

      マルコによる福音書 8章15節
      8章15節 そのとき、イエスは、「ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種によく気をつけなさい」と戒められた。

      ルカによる福音書 3章1節
                ◆洗礼者ヨハネ、教えを宣べる
      3章1節 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、リサニアがアビレネの領主、

      ルカによる福音書 3章19節
      3章19節 ところで、領主ヘロデは、自分の兄弟の妻ヘロディアとのことについて、また、自分の行ったあらゆる悪事について、ヨハネに責められたので、

      ルカによる福音書 8章3節
      8章3節 ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、それにスサンナ、そのほか多くの婦人たちも一緒であった。彼女たちは、自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた。

      ルカによる福音書 9章7節 - 9節
                ◆ヘロデ、戸惑う
      9章7節 ところで、領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。というのは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もいれば、
      9章8節 「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言う人もいたからである。
      9章9節 しかし、ヘロデは言った。「ヨハネなら、わたしが首をはねた。いったい、何者だろう。耳に入ってくるこんなうわさの主は。」そして、イエスに会ってみたいと思った。

      ルカによる福音書 13章31節
                ◆エルサレムのために嘆く
      13章31節 ちょうどそのとき、ファリサイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに言った。「ここを立ち去ってください。ヘロデがあなたを殺そうとしています。」

      ルカによる福音書 23章7節 - 8節
      23章7節 ヘロデの支配下にあることを知ると、イエスをヘロデのもとに送った。ヘロデも当時、エルサレムに滞在していたのである。
      23章8節 彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスのうわさを聞いて、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見たいと望んでいたからである。

      ルカによる福音書 23章11節 - 12節
      23章11節 ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返した。
      23章12節 この日、ヘロデとピラトは仲がよくなった。それまでは互いに敵対していたのである。

      ルカによる福音書 23章15節
      23章15節 ヘロデとても同じであった。それで、我々のもとに送り返してきたのだが、この男は死刑に当たるようなことは何もしていない。

      使徒言行録 4章27節
      4章27節 事実、この都でヘロデとポンティオ・ピラトは、異邦人やイスラエルの民と一緒になって、あなたが油を注がれた聖なる僕イエスに逆らいました。

      使徒言行録 12章1節
                ◆ヤコブの殺害とペトロの投獄
      12章1節 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、