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新共同訳引照Web版 V2.0

マタイによる福音書26章47節


          ◆裏切られ、逮捕される   (マコ14:43-50 ルカ22:47-53 ヨハ18:3-12 )

イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダがやって来た。祭司長たちや民の長老たちの遣わした大勢の群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。 [→ネストレ引照]

  1. [(47−56)]

      マルコによる福音書 14章43節 - 50節
                ◆裏切られ、逮捕される
      14章43節 さて、イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒に来た。
      14章44節 イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。捕まえて、逃がさないように連れて行け」と、前もって合図を決めていた。
      14章45節 ユダはやって来るとすぐに、イエスに近寄り、「先生」と言って接吻した。
      14章46節 人々は、イエスに手をかけて捕らえた。
      14章47節 居合わせた人々のうちのある者が、剣を抜いて大祭司の手下に打ってかかり、片方の耳を切り落とした。
      14章48節 そこで、イエスは彼らに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。
      14章49節 わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいて教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。しかし、これは聖書の言葉が実現するためである。」
      14章50節 弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。

      ルカによる福音書 22章47節 - 53節
                ◆裏切られる
      22章47節 イエスがまだ話しておられると、群衆が現れ、十二人の一人でユダという者が先頭に立って、イエスに接吻をしようと近づいた。
      22章48節 イエスは、「ユダ、あなたは接吻で人の子を裏切るのか」と言われた。
      22章49節 イエスの周りにいた人々は事の成り行きを見て取り、「主よ、剣で切りつけましょうか」と言った。
      22章50節 そのうちのある者が大祭司の手下に打ちかかって、その右の耳を切り落とした。
      22章51節 そこでイエスは、「やめなさい。もうそれでよい」と言い、その耳に触れていやされた。
      22章52節 それからイエスは、押し寄せて来た祭司長、神殿守衛長、長老たちに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのか。
      22章53節 わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいたのに、あなたたちはわたしに手を下さなかった。だが、今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている。」

      ヨハネによる福音書 18章3節 - 11節
      18章3節 それでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちを引き連れて、そこにやって来た。松明やともし火や武器を手にしていた。
      18章4節 イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。
      18章5節 彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。
      18章6節 イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。
      18章7節 そこで、イエスが「だれを捜しているのか」と重ねてお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスだ」と言った。
      18章8節 すると、イエスは言われた。「『わたしである』と言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人々は去らせなさい。」
      18章9節 それは、「あなたが与えてくださった人を、わたしは一人も失いませんでした」と言われたイエスの言葉が実現するためであった。
      18章10節 シモン・ペトロは剣を持っていたので、それを抜いて大祭司の手下に打ってかかり、その右の耳を切り落とした。手下の名はマルコスであった。
      18章11節 イエスはペトロに言われた。「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は、飲むべきではないか。」

  2. [祭司長]

      マタイによる福音書 26章14節
                ◆ユダ、裏切りを企てる
      26章14節 そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行き、