マルコによる福音書14章53節
          ◆最高法院で裁判を受ける
  (マタ26:57-68 ルカ22:54-55 ルカ22:63-71 ヨハ18:13-14 ヨハ18:19-24 )
人々は、イエスを大祭司のところへ連れて行った。祭司長、長老、律法学者たちが皆、集まって来た。
[→ネストレ引照]
●マタイによる福音書 26章57節 - 68節
          ◆最高法院で裁判を受ける
26章57節 人々はイエスを捕らえると、大祭司カイアファのところへ連れて行った。そこには、律法学者たちや長老たちが集まっていた。
26章58節 ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで行き、事の成り行きを見ようと、中に入って、下役たちと一緒に座っていた。
26章59節 さて、祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にしようとしてイエスにとって不利な偽証を求めた。
26章60節 偽証人は何人も現れたが、証拠は得られなかった。最後に二人の者が来て、
26章61節 「この男は、『神の神殿を打ち倒し、三日あれば建てることができる』と言いました」と告げた。
26章62節 そこで、大祭司は立ち上がり、イエスに言った。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」
26章63節 イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける神に誓って我々に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」
26章64節 イエスは言われた。「それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、/人の子が全能の神の右に座り、/天の雲に乗って来るのを見る。」
26章65節 そこで、大祭司は服を引き裂きながら言った。「神を冒涜した。これでもまだ証人が必要だろうか。諸君は今、冒涜の言葉を聞いた。
26章66節 どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。
26章67節 そして、イエスの顔に唾を吐きかけ、こぶしで殴り、ある者は平手で打ちながら、
26章68節 「メシア、お前を殴ったのはだれか。言い当ててみろ」と言った。
●ヨハネによる福音書 18章12節 - 13節
          ◆イエス、大祭司のもとに連行される
18章12節 そこで一隊の兵士と千人隊長、およびユダヤ人の下役たちは、イエスを捕らえて縛り、
18章13節 まず、アンナスのところへ連れて行った。彼が、その年の大祭司カイアファのしゅうとだったからである。
●ヨハネによる福音書 18章19節 - 24節
          ◆大祭司、イエスを尋問する
18章19節 大祭司はイエスに弟子のことや教えについて尋ねた。
18章20節 イエスは答えられた。「わたしは、世に向かって公然と話した。わたしはいつも、ユダヤ人が皆集まる会堂や神殿の境内で教えた。ひそかに話したことは何もない。
18章21節 なぜ、わたしを尋問するのか。わたしが何を話したかは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。その人々がわたしの話したことを知っている。」
18章22節 イエスがこう言われると、そばにいた下役の一人が、「大祭司に向かって、そんな返事のしかたがあるか」と言って、イエスを平手で打った。
18章23節 イエスは答えられた。「何か悪いことをわたしが言ったのなら、その悪いところを証明しなさい。正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか。」
18章24節 アンナスは、イエスを縛ったまま、大祭司カイアファのもとに送った。