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新共同訳引照Web版 V2.0

マルコによる福音書16章17節

信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。 [→ネストレ引照]

  1. [わたしの名によって悪霊を追い出し]

      マルコによる福音書 9章38節
                ◆逆らわない者は味方
      9章38節 ヨハネがイエスに言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました。」

      ルカによる福音書 10章17節
                ◆七十二人、帰って来る
      10章17節 七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。「主よ、お名前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」

      使徒言行録 16章18節
      16章18節 彼女がこんなことを幾日も繰り返すので、パウロはたまりかねて振り向き、その霊に言った。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け。」すると即座に、霊が彼女から出て行った。

  2. [新しい言葉を語る]

      使徒言行録 2章4節
      2章4節 すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。

      使徒言行録 10章46節
      10章46節 異邦人が異言を話し、また神を賛美しているのを、聞いたからである。そこでペトロは、

      使徒言行録 19章6節
      19章6節 パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が降り、その人たちは異言を話したり、預言をしたりした。

      コリントの信徒への手紙一 12章10節
      12章10節 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。

      コリントの信徒への手紙一 12章28節
      12章28節 神は、教会の中にいろいろな人をお立てになりました。第一に使徒、第二に預言者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気をいやす賜物を持つ者、援助する者、管理する者、異言を語る者などです。

      コリントの信徒への手紙一 12章30節
      12章30節 皆が病気をいやす賜物を持っているだろうか。皆が異言を語るだろうか。皆がそれを解釈するだろうか。

      コリントの信徒への手紙一 13章1節
      13章1節 たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。

      コリントの信徒への手紙一 14章2節 - 40節
      14章2節 異言を語る者は、人に向かってではなく、神に向かって語っています。それはだれにも分かりません。彼は霊によって神秘を語っているのです。
      14章3節 しかし、預言する者は、人に向かって語っているので、人を造り上げ、励まし、慰めます。
      14章4節 異言を語る者が自分を造り上げるのに対して、預言する者は教会を造り上げます。
      14章5節 あなたがた皆が異言を語れるにこしたことはないと思いますが、それ以上に、預言できればと思います。異言を語る者がそれを解釈するのでなければ、教会を造り上げるためには、預言する者の方がまさっています。
      14章6節 だから兄弟たち、わたしがあなたがたのところに行って異言を語ったとしても、啓示か知識か預言か教えかによって語らなければ、あなたがたに何の役に立つでしょう。
      14章7節 笛であれ竪琴であれ、命のない楽器も、もしその音に変化がなければ、何を吹き、何を弾いているのか、どうして分かるでしょう。
      14章8節 ラッパがはっきりした音を出さなければ、だれが戦いの準備をしますか。
      14章9節 同じように、あなたがたも異言で語って、明確な言葉を口にしなければ、何を話しているか、どうして分かってもらえましょう。空に向かって語ることになるからです。
      14章10節 世にはいろいろな種類の言葉があり、どれ一つ意味を持たないものはありません。
      14章11節 だから、もしその言葉の意味が分からないとなれば、話し手にとってわたしは外国人であり、わたしにとってその話し手も外国人であることになります。
      14章12節 あなたがたの場合も同じで、霊的な賜物を熱心に求めているのですから、教会を造り上げるために、それをますます豊かに受けるように求めなさい。
      14章13節 だから、異言を語る者は、それを解釈できるように祈りなさい。
      14章14節 わたしが異言で祈る場合、それはわたしの霊が祈っているのですが、理性は実を結びません。
      14章15節 では、どうしたらよいのでしょうか。霊で祈り、理性でも祈ることにしましょう。霊で賛美し、理性でも賛美することにしましょう。
      14章16節 さもなければ、仮にあなたが霊で賛美の祈りを唱えても、教会に来て間もない人は、どうしてあなたの感謝に「アーメン」と言えるでしょうか。あなたが何を言っているのか、彼には分からないからです。
      14章17節 あなたが感謝するのは結構ですが、そのことで他の人が造り上げられるわけではありません。
      14章18節 わたしは、あなたがたのだれよりも多くの異言を語れることを、神に感謝します。
      14章19節 しかし、わたしは他の人たちをも教えるために、教会では異言で一万の言葉を語るより、理性によって五つの言葉を語る方をとります。
      14章20節 兄弟たち、物の判断については子供となってはいけません。悪事については幼子となり、物の判断については大人になってください。
      14章21節 律法にこう書いてあります。「『異国の言葉を語る人々によって、/異国の人々の唇で/わたしはこの民に語るが、/それでも、彼らはわたしに耳を傾けないだろう』/と主は言われる。」
      14章22節 このように、異言は、信じる者のためではなく、信じていない者のためのしるしですが、預言は、信じていない者のためではなく、信じる者のためのしるしです。
      14章23節 教会全体が一緒に集まり、皆が異言を語っているところへ、教会に来て間もない人か信者でない人が入って来たら、あなたがたのことを気が変だとは言わないでしょうか。
      14章24節 反対に、皆が預言しているところへ、信者でない人か、教会に来て間もない人が入って来たら、彼は皆から非を悟らされ、皆から罪を指摘され、
      14章25節 心の内に隠していたことが明るみに出され、結局、ひれ伏して神を礼拝し、「まことに、神はあなたがたの内におられます」と皆の前で言い表すことになるでしょう。
                ◆集会の秩序
      14章26節 兄弟たち、それではどうすればよいだろうか。あなたがたは集まったとき、それぞれ詩編の歌をうたい、教え、啓示を語り、異言を語り、それを解釈するのですが、すべてはあなたがたを造り上げるためにすべきです。
      14章27節 異言を語る者がいれば、二人かせいぜい三人が順番に語り、一人に解釈させなさい。
      14章28節 解釈する者がいなければ、教会では黙っていて、自分自身と神に対して語りなさい。
      14章29節 預言する者の場合は、二人か三人が語り、他の者たちはそれを検討しなさい。
      14章30節 座っている他の人に啓示が与えられたら、先に語りだしていた者は黙りなさい。
      14章31節 皆が共に学び、皆が共に励まされるように、一人一人が皆、預言できるようにしなさい。
      14章32節 預言者に働きかける霊は、預言者の意に服するはずです。
      14章33節 神は無秩序の神ではなく、平和の神だからです。聖なる者たちのすべての教会でそうであるように、
      14章34節 婦人たちは、教会では黙っていなさい。婦人たちには語ることが許されていません。律法も言っているように、婦人たちは従う者でありなさい。
      14章35節 何か知りたいことがあったら、家で自分の夫に聞きなさい。婦人にとって教会の中で発言するのは、恥ずべきことです。
      14章36節 それとも、神の言葉はあなたがたから出て来たのでしょうか。あるいは、あなたがたにだけ来たのでしょうか。
      14章37節 自分は預言する者であるとか、霊の人であると思っている者がいれば、わたしがここに書いてきたことは主の命令であると認めなさい。
      14章38節 それを認めない者は、その人もまた認められないでしょう。
      14章39節 わたしの兄弟たち、こういうわけですから、預言することを熱心に求めなさい。そして、異言を語ることを禁じてはなりません。
      14章40節 しかし、すべてを適切に、秩序正しく行いなさい。