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新共同訳引照Web版 V2.0

マルコによる福音書9章12節

イエスは言われた。「確かに、まずエリヤが来て、すべてを元どおりにする。それなら、人の子は苦しみを重ね、辱めを受けると聖書に書いてあるのはなぜか。 [→ネストレ引照]

  1. [まずエリヤが来て]

      マラキ書 3章23節
      3章23節 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあなたたちに遣わす。

      マタイによる福音書 11章14節
      11章14節 あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。

  2. [人の子は苦しみを重ね]

      マタイによる福音書 16章21節
                ◆イエス、死と復活を予告する
      16章21節 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

      マタイによる福音書 26章24節
      26章24節 人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」

      マルコによる福音書 9章31節
      9章31節 それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。

  3. [辱めを受ける]

      ルカによる福音書 23章11節
      23章11節 ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返した。

  4. [聖書に書いてある]

      詩篇 22章2節 - 19節
      22章2節 わたしの神よ、わたしの神よ/なぜわたしをお見捨てになるのか。なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず/呻きも言葉も聞いてくださらないのか。
      22章3節 わたしの神よ/昼は、呼び求めても答えてくださらない。夜も、黙ることをお許しにならない。
      22章4節 だがあなたは、聖所にいまし/イスラエルの賛美を受ける方。
      22章5節 わたしたちの先祖はあなたに依り頼み/依り頼んで、救われて来た。
      22章6節 助けを求めてあなたに叫び、救い出され/あなたに依り頼んで、裏切られたことはない。
      22章7節 わたしは虫けら、とても人とはいえない。人間の屑、民の恥。
      22章8節 わたしを見る人は皆、わたしを嘲笑い/唇を突き出し、頭を振る。
      22章9節 「主に頼んで救ってもらうがよい。主が愛しておられるなら/助けてくださるだろう。」
      22章10節 わたしを母の胎から取り出し/その乳房にゆだねてくださったのはあなたです。
      22章11節 母がわたしをみごもったときから/わたしはあなたにすがってきました。母の胎にあるときから、あなたはわたしの神。
      22章12節 わたしを遠く離れないでください/苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。
      22章13節 雄牛が群がってわたしを囲み/バシャンの猛牛がわたしに迫る。
      22章14節 餌食を前にした獅子のようにうなり/牙をむいてわたしに襲いかかる者がいる。
      22章15節 わたしは水となって注ぎ出され/骨はことごとくはずれ/心は胸の中で蝋のように溶ける。
      22章16節 口は渇いて素焼きのかけらとなり/舌は上顎にはり付く。あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
      22章17節 犬どもがわたしを取り囲み/さいなむ者が群がってわたしを囲み/獅子のようにわたしの手足を砕く。
      22章18節 骨が数えられる程になったわたしのからだを/彼らはさらしものにして眺め
      22章19節 わたしの着物を分け/衣を取ろうとしてくじを引く。

      イザヤ書 53章3節 - 12節
      53章3節 彼は軽蔑され、人々に見捨てられ/多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠し/わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
      53章4節 彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。
      53章5節 彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
      53章6節 わたしたちは羊の群れ/道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて/主は彼に負わせられた。
      53章7節 苦役を課せられて、かがみ込み/彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように/毛を切る者の前に物を言わない羊のように/彼は口を開かなかった。
      53章8節 捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか/わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり/命ある者の地から断たれたことを。
      53章9節 彼は不法を働かず/その口に偽りもなかったのに/その墓は神に逆らう者と共にされ/富める者と共に葬られた。
      53章10節 病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ/彼は自らを償いの献げ物とした。彼は、子孫が末永く続くのを見る。主の望まれることは/彼の手によって成し遂げられる。
      53章11節 彼は自らの苦しみの実りを見/それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために/彼らの罪を自ら負った。
      53章12節 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびただしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで/罪人のひとりに数えられたからだ。多くの人の過ちを担い/背いた者のために執り成しをしたのは/この人であった。