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新共同訳引照Web版 V2.0

ルカによる福音書10章39節

彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。 [→ネストレ引照]

  1. [マリア]

      ルカによる福音書 10章42節
      10章42節 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

      ヨハネによる福音書 11章1節 - 45節
                ◆ラザロの死
      11章1節 ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザロといった。
      11章2節 このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その兄弟ラザロが病気であった。
      11章3節 姉妹たちはイエスのもとに人をやって、「主よ、あなたの愛しておられる者が病気なのです」と言わせた。
      11章4節 イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」
      11章5節 イエスは、マルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
      11章6節 ラザロが病気だと聞いてからも、なお二日間同じ所に滞在された。
      11章7節 それから、弟子たちに言われた。「もう一度、ユダヤに行こう。」
      11章8節 弟子たちは言った。「ラビ、ユダヤ人たちがついこの間もあなたを石で打ち殺そうとしたのに、またそこへ行かれるのですか。」
      11章9節 イエスはお答えになった。「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、つまずくことはない。この世の光を見ているからだ。
      11章10節 しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである。」
      11章11節 こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」
      11章12節 弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。
      11章13節 イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りについて話されたものと思ったのである。
      11章14節 そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。
      11章15節 わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」
      11章16節 すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに、「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。
                ◆イエスは復活と命
      11章17節 さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。
      11章18節 ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。
      11章19節 マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。
      11章20節 マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。
      11章21節 マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。
      11章22節 しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」
      11章23節 イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、
      11章24節 マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。
      11章25節 イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。
      11章26節 生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」
      11章27節 マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」
                ◆イエス、涙を流す
      11章28節 マルタは、こう言ってから、家に帰って姉妹のマリアを呼び、「先生がいらして、あなたをお呼びです」と耳打ちした。
      11章29節 マリアはこれを聞くと、すぐに立ち上がり、イエスのもとに行った。
      11章30節 イエスはまだ村には入らず、マルタが出迎えた場所におられた。
      11章31節 家の中でマリアと一緒にいて、慰めていたユダヤ人たちは、彼女が急に立ち上がって出て行くのを見て、墓に泣きに行くのだろうと思い、後を追った。
      11章32節 マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」と言った。
      11章33節 イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、心に憤りを覚え、興奮して、
      11章34節 言われた。「どこに葬ったのか。」彼らは、「主よ、来て、御覧ください」と言った。
      11章35節 イエスは涙を流された。
      11章36節 ユダヤ人たちは、「御覧なさい、どんなにラザロを愛しておられたことか」と言った。
      11章37節 しかし、中には、「盲人の目を開けたこの人も、ラザロが死なないようにはできなかったのか」と言う者もいた。
                ◆イエス、ラザロを生き返らせる
      11章38節 イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた。墓は洞穴で、石でふさがれていた。
      11章39節 イエスが、「その石を取りのけなさい」と言われると、死んだラザロの姉妹マルタが、「主よ、四日もたっていますから、もうにおいます」と言った。
      11章40節 イエスは、「もし信じるなら、神の栄光が見られると、言っておいたではないか」と言われた。
      11章41節 人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた。「父よ、わたしの願いを聞き入れてくださって感謝します。
      11章42節 わたしの願いをいつも聞いてくださることを、わたしは知っています。しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです。あなたがわたしをお遣わしになったことを、彼らに信じさせるためです。」
      11章43節 こう言ってから、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれた。
      11章44節 すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた。イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。
                ◆イエスを殺す計画
      11章45節 マリアのところに来て、イエスのなさったことを目撃したユダヤ人の多くは、イエスを信じた。

      ヨハネによる福音書 12章3節
      12章3節 そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。

  2. [足もとに座って]

      申命記 33章3節
      33章3節 あなたは民らを慈しみ/すべての聖なる者をあなたの御手におかれる。彼らはあなたの足もとにひれ伏し/あなたの御告げを受ける。

      列王記下 4章37節
      4章37節 彼女は近づいてエリシャの足もとに身をかがめ、地にひれ伏し、自分の子供を受け取って出て行った。

      ルカによる福音書 8章35節
      8章35節 そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。彼らはイエスのところに来ると、悪霊どもを追い出してもらった人が、服を着、正気になってイエスの足もとに座っているのを見て、恐ろしくなった。