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新共同訳引照Web版 V2.0

ルカによる福音書18章31節


          ◆イエス、三度死と復活を予告する   (マタ20:17-19 マコ10:32-34 )

イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子について預言者が書いたことはみな実現する。 [→ネストレ引照]

  1. [31−33]

      マタイによる福音書 20章17節 - 19節
                ◆イエス、三度死と復活を予告する
      20章17節 イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
      20章18節 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、
      20章19節 異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」

      マルコによる福音書 10章32節 - 34節
                ◆イエス、三度自分の死と復活を予告する
      10章32節 一行がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれた。それを見て、弟子たちは驚き、従う者たちは恐れた。イエスは再び十二人を呼び寄せて、自分の身に起ころうとしていることを話し始められた。
      10章33節 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して異邦人に引き渡す。
      10章34節 異邦人は人の子を侮辱し、唾をかけ、鞭打ったうえで殺す。そして、人の子は三日の後に復活する。」

  2. [エルサレムへ上って行く]

      ルカによる福音書 9章51節
                ◆サマリア人から歓迎されない
      9章51節 イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固められた。

      ルカによる福音書 17章11節
                ◆重い皮膚病を患っている十人の人をいやす
      17章11節 イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。

  3. [預言者]

      ルカによる福音書 24章25節
      24章25節 そこで、イエスは言われた。「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち、

      ルカによる福音書 24章44節
      24章44節 イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。」

  4. [書いたことはみな実現する]

      詩篇 22章1節 - 32節
      22章1節 【指揮者によって。「暁の雌鹿」に合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
      22章2節 わたしの神よ、わたしの神よ/なぜわたしをお見捨てになるのか。なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず/呻きも言葉も聞いてくださらないのか。
      22章3節 わたしの神よ/昼は、呼び求めても答えてくださらない。夜も、黙ることをお許しにならない。
      22章4節 だがあなたは、聖所にいまし/イスラエルの賛美を受ける方。
      22章5節 わたしたちの先祖はあなたに依り頼み/依り頼んで、救われて来た。
      22章6節 助けを求めてあなたに叫び、救い出され/あなたに依り頼んで、裏切られたことはない。
      22章7節 わたしは虫けら、とても人とはいえない。人間の屑、民の恥。
      22章8節 わたしを見る人は皆、わたしを嘲笑い/唇を突き出し、頭を振る。
      22章9節 「主に頼んで救ってもらうがよい。主が愛しておられるなら/助けてくださるだろう。」
      22章10節 わたしを母の胎から取り出し/その乳房にゆだねてくださったのはあなたです。
      22章11節 母がわたしをみごもったときから/わたしはあなたにすがってきました。母の胎にあるときから、あなたはわたしの神。
      22章12節 わたしを遠く離れないでください/苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。
      22章13節 雄牛が群がってわたしを囲み/バシャンの猛牛がわたしに迫る。
      22章14節 餌食を前にした獅子のようにうなり/牙をむいてわたしに襲いかかる者がいる。
      22章15節 わたしは水となって注ぎ出され/骨はことごとくはずれ/心は胸の中で蝋のように溶ける。
      22章16節 口は渇いて素焼きのかけらとなり/舌は上顎にはり付く。あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
      22章17節 犬どもがわたしを取り囲み/さいなむ者が群がってわたしを囲み/獅子のようにわたしの手足を砕く。
      22章18節 骨が数えられる程になったわたしのからだを/彼らはさらしものにして眺め
      22章19節 わたしの着物を分け/衣を取ろうとしてくじを引く。
      22章20節 主よ、あなただけは/わたしを遠く離れないでください。わたしの力の神よ/今すぐにわたしを助けてください。
      22章21節 わたしの魂を剣から救い出し/わたしの身を犬どもから救い出してください。
      22章22節 獅子の口、雄牛の角からわたしを救い/わたしに答えてください。
      22章23節 わたしは兄弟たちに御名を語り伝え/集会の中であなたを賛美します。
      22章24節 主を畏れる人々よ、主を賛美せよ。ヤコブの子孫は皆、主に栄光を帰せよ。イスラエルの子孫は皆、主を恐れよ。
      22章25節 主は貧しい人の苦しみを/決して侮らず、さげすまれません。御顔を隠すことなく/助けを求める叫びを聞いてくださいます。
      22章26節 それゆえ、わたしは大いなる集会で/あなたに賛美をささげ/神を畏れる人々の前で満願の献げ物をささげます。
      22章27節 貧しい人は食べて満ち足り/主を尋ね求める人は主を賛美します。いつまでも健やかな命が与えられますように。
      22章28節 地の果てまで/すべての人が主を認め、御もとに立ち帰り/国々の民が御前にひれ伏しますように。
      22章29節 王権は主にあり、主は国々を治められます。
      22章30節 命に溢れてこの地に住む者はことごとく/主にひれ伏し/塵に下った者もすべて御前に身を屈めます。わたしの魂は必ず命を得
      22章31節 -32節子孫は神に仕え/主のことを来るべき代に語り伝え/成し遂げてくださった恵みの御業を/民の末に告げ知らせるでしょう。

      イザヤ書 52章13節 - 53章12節
                ◆主の僕の苦難と死
      52章13節 見よ、わたしの僕は栄える。はるかに高く上げられ、あがめられる。
      52章14節 かつて多くの人をおののかせたあなたの姿のように/彼の姿は損なわれ、人とは見えず/もはや人の子の面影はない。
      52章15節 それほどに、彼は多くの民を驚かせる。彼を見て、王たちも口を閉ざす。だれも物語らなかったことを見/一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。
      53章1節 わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。
      53章2節 乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように/この人は主の前に育った。見るべき面影はなく/輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
      53章3節 彼は軽蔑され、人々に見捨てられ/多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠し/わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
      53章4節 彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。
      53章5節 彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
      53章6節 わたしたちは羊の群れ/道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて/主は彼に負わせられた。
      53章7節 苦役を課せられて、かがみ込み/彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように/毛を切る者の前に物を言わない羊のように/彼は口を開かなかった。
      53章8節 捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか/わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり/命ある者の地から断たれたことを。
      53章9節 彼は不法を働かず/その口に偽りもなかったのに/その墓は神に逆らう者と共にされ/富める者と共に葬られた。
      53章10節 病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ/彼は自らを償いの献げ物とした。彼は、子孫が末永く続くのを見る。主の望まれることは/彼の手によって成し遂げられる。
      53章11節 彼は自らの苦しみの実りを見/それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために/彼らの罪を自ら負った。
      53章12節 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびただしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで/罪人のひとりに数えられたからだ。多くの人の過ちを担い/背いた者のために執り成しをしたのは/この人であった。

      マタイによる福音書 1章22節
      1章22節 このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

      マタイによる福音書 26章24節
      26章24節 人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」

      使徒言行録 4章28節
      4章28節 そして、実現するようにと御手と御心によってあらかじめ定められていたことを、すべて行ったのです。