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新共同訳引照Web版 V2.0

ルカによる福音書23章2節

そして、イエスをこう訴え始めた。「この男はわが民族を惑わし、皇帝に税を納めるのを禁じ、また、自分が王たるメシアだと言っていることが分かりました。」 [→ネストレ引照]

  1. [(2−3)]

      マタイによる福音書 27章11節 - 14節
                ◆ピラトから尋問される
      27章11節 さて、イエスは総督の前に立たれた。総督がイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と言われた。
      27章12節 祭司長たちや長老たちから訴えられている間、これには何もお答えにならなかった。
      27章13節 するとピラトは、「あのようにお前に不利な証言をしているのに、聞こえないのか」と言った。
      27章14節 それでも、どんな訴えにもお答えにならなかったので、総督は非常に不思議に思った。

      マルコによる福音書 15章2節 - 5節
      15章2節 ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。
      15章3節 そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。
      15章4節 ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」
      15章5節 しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。

      ヨハネによる福音書 18章29節 - 37節
      18章29節 そこで、ピラトが彼らのところへ出て来て、「どういう罪でこの男を訴えるのか」と言った。
      18章30節 彼らは答えて、「この男が悪いことをしていなかったら、あなたに引き渡しはしなかったでしょう」と言った。
      18章31節 ピラトが、「あなたたちが引き取って、自分たちの律法に従って裁け」と言うと、ユダヤ人たちは、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません」と言った。
      18章32節 それは、御自分がどのような死を遂げるかを示そうとして、イエスの言われた言葉が実現するためであった。
      18章33節 そこで、ピラトはもう一度官邸に入り、イエスを呼び出して、「お前がユダヤ人の王なのか」と言った。
      18章34節 イエスはお答えになった。「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか。」
      18章35節 ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」
      18章36節 イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない。」
      18章37節 そこでピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」

  2. [惑わし]

      ルカによる福音書 23章14節
      23章14節 言った。「あなたたちは、この男を民衆を惑わす者としてわたしのところに連れて来た。わたしはあなたたちの前で取り調べたが、訴えているような犯罪はこの男には何も見つからなかった。

  3. [皇帝]

      ルカによる福音書 20章22節
      20章22節 ところで、わたしたちが皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」

      ルカによる福音書 20章25節
      20章25節 イエスは言われた。「それならば、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」

      ヨハネによる福音書 19章12節
      19章12節 そこで、ピラトはイエスを釈放しようと努めた。しかし、ユダヤ人たちは叫んだ。「もし、この男を釈放するなら、あなたは皇帝の友ではない。王と自称する者は皆、皇帝に背いています。」

      使徒言行録 17章7節
      17章7節 ヤソンは彼らをかくまっているのです。彼らは皇帝の勅令に背いて、『イエスという別の王がいる』と言っています。」