ルカによる福音書23章33節
「されこうべ」と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。
[→ネストレ引照]
●マタイによる福音書 27章33節 - 44節
27章33節 そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、
27章34節 苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。
27章35節 彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
27章36節 そこに座って見張りをしていた。
27章37節 イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
27章38節 折から、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。
27章39節 そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、
27章40節 言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」
27章41節 同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。
27章42節 「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。
27章43節 神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」
27章44節 一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
●マルコによる福音書 15章22節 - 32節
15章22節 そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。
15章23節 没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
15章24節 それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、/その服を分け合った、/だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。
15章25節 イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。
15章26節 罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。
15章27節 また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。
15章28節 (†底本に節が欠落 異本訳)こうして、「その人は犯罪人の一人に数えられた」という聖書の言葉が実現した。
15章29節 そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、
15章30節 十字架から降りて自分を救ってみろ。」
15章31節 同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。
15章32節 メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。
●ヨハネによる福音書 19章17節 - 24節
19章17節 イエスは、自ら十字架を背負い、いわゆる「されこうべの場所」、すなわちヘブライ語でゴルゴタという所へ向かわれた。
19章18節 そこで、彼らはイエスを十字架につけた。また、イエスと一緒にほかの二人をも、イエスを真ん中にして両側に、十字架につけた。
19章19節 ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上に掛けた。それには、「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書いてあった。
19章20節 イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がその罪状書きを読んだ。それは、ヘブライ語、ラテン語、ギリシア語で書かれていた。
19章21節 ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「『ユダヤ人の王』と書かず、『この男は「ユダヤ人の王」と自称した』と書いてください」と言った。
19章22節 しかし、ピラトは、「わたしが書いたものは、書いたままにしておけ」と答えた。
19章23節 兵士たちは、イエスを十字架につけてから、その服を取り、四つに分け、各自に一つずつ渡るようにした。下着も取ってみたが、それには縫い目がなく、上から下まで一枚織りであった。
19章24節 そこで、「これは裂かないで、だれのものになるか、くじ引きで決めよう」と話し合った。それは、/「彼らはわたしの服を分け合い、/わたしの衣服のことでくじを引いた」という聖書の言葉が実現するためであった。兵士たちはこのとおりにしたのである。