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新共同訳引照Web版 V2.0

ルカによる福音書8章26節


          ◆悪霊に取りつかれたゲラサの人をいやす   (マタ8:28-34 マコ5:1-20 )

一行は、ガリラヤの向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。 [→ネストレ引照]

  1. [26−37]

      マタイによる福音書 8章28節 - 34節
                ◆悪霊に取りつかれたガダラの人をいやす
      8章28節 イエスが向こう岸のガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれもその辺りの道を通れないほどであった。
      8章29節 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。」
      8章30節 はるかかなたで多くの豚の群れがえさをあさっていた。
      8章31節 そこで、悪霊どもはイエスに、「我々を追い出すのなら、あの豚の中にやってくれ」と願った。
      8章32節 イエスが、「行け」と言われると、悪霊どもは二人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れはみな崖を下って湖になだれ込み、水の中で死んだ。
      8章33節 豚飼いたちは逃げ出し、町に行って、悪霊に取りつかれた者のことなど一切を知らせた。
      8章34節 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。

      マルコによる福音書 5章1節 - 17節
                ◆悪霊に取りつかれたゲラサの人をいやす
      5章1節 一行は、湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
      5章2節 イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場からやって来た。
      5章3節 この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎとめておくことはできなかった。
      5章4節 これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしまい、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。
      5章5節 彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。
      5章6節 イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、
      5章7節 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、苦しめないでほしい。」
      5章8節 イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。
      5章9節 そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオン。大勢だから」と言った。
      5章10節 そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきりに願った。
      5章11節 ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。
      5章12節 汚れた霊どもはイエスに、「豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ」と願った。
      5章13節 イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼれ死んだ。
      5章14節 豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。人々は何が起こったのかと見に来た。
      5章15節 彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。
      5章16節 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれた人の身に起こったことと豚のことを人々に語った。
      5章17節 そこで、人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。