ヨハネによる福音書15章1節
          ◆イエスはまことのぶどうの木
「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。
[→ネストレ引照]
●詩篇 80章9節 - 16節
80章9節 あなたはぶどうの木をエジプトから移し/多くの民を追い出して、これを植えられました。
80章10節 そのために場所を整え、根付かせ/この木は地に広がりました。
80章11節 その陰は山々を覆い/枝は神々しい杉をも覆いました。
80章12節 あなたは大枝を海にまで/若枝を大河にまで届かせられました。
80章13節 なぜ、あなたはその石垣を破られたのですか。通りかかる人は皆、摘み取って行きます。
80章14節 森の猪がこれを荒らし/野の獣が食い荒らしています。
80章15節 万軍の神よ、立ち帰ってください。天から目を注いで御覧ください。このぶどうの木を顧みてください
80章16節 あなたが右の御手で植えられた株を/御自分のために強くされた子を。
●イザヤ書 5章1節 - 7節
          ◆ぶどう畑の歌
5章1節 わたしは歌おう、わたしの愛する者のために/そのぶどう畑の愛の歌を。わたしの愛する者は、肥沃な丘に/ぶどう畑を持っていた。
5章2節 よく耕して石を除き、良いぶどうを植えた。その真ん中に見張りの塔を立て、酒ぶねを掘り/良いぶどうが実るのを待った。しかし、実ったのは酸っぱいぶどうであった。
5章3節 さあ、エルサレムに住む人、ユダの人よ/わたしとわたしのぶどう畑の間を裁いてみよ。
5章4節 わたしがぶどう畑のためになすべきことで/何か、しなかったことがまだあるというのか。わたしは良いぶどうが実るのを待ったのに/なぜ、酸っぱいぶどうが実ったのか。
5章5節 さあ、お前たちに告げよう/わたしがこのぶどう畑をどうするか。囲いを取り払い、焼かれるにまかせ/石垣を崩し、踏み荒らされるにまかせ
5章6節 わたしはこれを見捨てる。枝は刈り込まれず/耕されることもなく/茨やおどろが生い茂るであろう。雨を降らせるな、とわたしは雲に命じる。
5章7節 イスラエルの家は万軍の主のぶどう畑/主が楽しんで植えられたのはユダの人々。主は裁き(ミシュパト)を待っておられたのに/見よ、流血(ミスパハ)。正義(ツェダカ)を待っておられたのに/見よ、叫喚(ツェアカ)。
●エゼキエル書 19章10節 - 14節
19章10節 お前の母は水のほとりに植えられた/園のぶどうの木のようだ。多くの水のゆえに/豊かに実を結ぶ枝を張った。
19章11節 その木には/支配者たちの杖となる強い枝があった。丈は雲間に届くほど高くなり/丈高く、枝が多いゆえに際立って見えた。
19章12節 怒りによって、木は引き抜かれ/地に投げ捨てられた。東風はその実を枯らし/強い枝はもぎ取られて枯れ/火がそれを焼き尽くした。
19章13節 今や、その木は/荒れ野に、乾いた水なき地に/移し植えられた。
19章14節 また、若枝の茂る太い枝から/火が出て、実を焼き尽くした。それゆえ、この木には/支配者の杖となる強い枝はなくなった。この歌は悲しみの歌。悲しみの歌としてうたわれた。
●マタイによる福音書 21章33節 - 41節
          ◆「ぶどう園と農夫」のたとえ
21章33節 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。
21章34節 さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。
21章35節 だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。
21章36節 また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。
21章37節 そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。
21章38節 農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』
21章39節 そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。
21章40節 さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」
21章41節 彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」