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新共同訳引照Web版 V2.0

ヨハネによる福音書19章38節


          ◆墓に葬られる   (マタ27:57-61 マコ15:42-47 ルカ23:50-56 )

その後、イエスの弟子でありながら、ユダヤ人たちを恐れて、そのことを隠していたアリマタヤ出身のヨセフが、イエスの遺体を取り降ろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトが許したので、ヨセフは行って遺体を取り降ろした。 [→ネストレ引照]

  1. [38−42]

      マタイによる福音書 27章56節 - 71節
      27章56節 その中には、マグダラのマリア、ヤコブとヨセフの母マリア、ゼベダイの子らの母がいた。
                ◆墓に葬られる
      27章57節 夕方になると、アリマタヤ出身の金持ちでヨセフという人が来た。この人もイエスの弟子であった。
      27章58節 この人がピラトのところに行って、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。そこでピラトは、渡すようにと命じた。
      27章59節 ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、きれいな亜麻布に包み、
      27章60節 岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、墓の入り口には大きな石を転がしておいて立ち去った。
      27章61節 マグダラのマリアともう一人のマリアとはそこに残り、墓の方を向いて座っていた。
                ◆番兵、墓を見張る
      27章62節 明くる日、すなわち、準備の日の翌日、祭司長たちとファリサイ派の人々は、ピラトのところに集まって、
      27章63節 こう言った。「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました。
      27章64節 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」
      27章65節 ピラトは言った。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい。」
      27章66節 そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。

      マルコによる福音書 15章42節 - 47節
                ◆墓に葬られる
      15章42節 既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、
      15章43節 アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。
      15章44節 ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。
      15章45節 そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。
      15章46節 ヨセフは亜麻布を買い、イエスを十字架から降ろしてその布で巻き、岩を掘って作った墓の中に納め、墓の入り口には石を転がしておいた。
      15章47節 マグダラのマリアとヨセの母マリアとは、イエスの遺体を納めた場所を見つめていた。

      ルカによる福音書 23章50節 - 56節
                ◆墓に葬られる
      23章50節 さて、ヨセフという議員がいたが、善良な正しい人で、
      23章51節 同僚の決議や行動には同意しなかった。ユダヤ人の町アリマタヤの出身で、神の国を待ち望んでいたのである。
      23章52節 この人がピラトのところに行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出て、
      23章53節 遺体を十字架から降ろして亜麻布で包み、まだだれも葬られたことのない、岩に掘った墓の中に納めた。
      23章54節 その日は準備の日であり、安息日が始まろうとしていた。
      23章55節 イエスと一緒にガリラヤから来た婦人たちは、ヨセフの後について行き、墓と、イエスの遺体が納められている有様とを見届け、
      23章56節 家に帰って、香料と香油を準備した。
                ◆復活する
      23章56節 婦人たちは、安息日には掟に従って休んだ。

  2. [ユダヤ人たちを恐れて]

      ヨハネによる福音書 7章13節
      7章13節 しかし、ユダヤ人たちを恐れて、イエスについて公然と語る者はいなかった。

      ヨハネによる福音書 9章22節
      9章22節 両親がこう言ったのは、ユダヤ人たちを恐れていたからである。ユダヤ人たちは既に、イエスをメシアであると公に言い表す者がいれば、会堂から追放すると決めていたのである。

      ヨハネによる福音書 12章42節
      12章42節 とはいえ、議員の中にもイエスを信じる者は多かった。ただ、会堂から追放されるのを恐れ、ファリサイ派の人々をはばかって公に言い表さなかった。

      ヨハネによる福音書 20章19節
                ◆イエス、弟子たちに現れる
      20章19節 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。

  3. [アリマタヤ出身のヨセフ]

      マルコによる福音書 15章43節
      15章43節 アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。