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新共同訳引照Web版 V2.0

使徒言行録22章3節

「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。 [→ネストレ引照]

  1. [3-16]

      使徒言行録 9章1節 - 22節
                ◆サウロの回心
      9章1節 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、
      9章2節 ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。
      9章3節 ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。
      9章4節 サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。
      9章5節 「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
      9章6節 起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」
      9章7節 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。
      9章8節 サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。
      9章9節 サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。
      9章10節 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。
      9章11節 すると、主は言われた。「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家にいるサウロという名の、タルソス出身の者を訪ねよ。今、彼は祈っている。
      9章12節 アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」
      9章13節 しかし、アナニアは答えた。「主よ、わたしは、その人がエルサレムで、あなたの聖なる者たちに対してどんな悪事を働いたか、大勢の人から聞きました。
      9章14節 ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権限を受けています。」
      9章15節 すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。
      9章16節 わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に示そう。」
      9章17節 そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」
      9章18節 すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。そこで、身を起こして洗礼を受け、
      9章19節 食事をして元気を取り戻した。
                ◆サウロ、ダマスコで福音を告げ知らせる
      9章19節 サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちと一緒にいて、
      9章20節 すぐあちこちの会堂で、「この人こそ神の子である」と、イエスのことを宣べ伝えた。
      9章21節 これを聞いた人々は皆、非常に驚いて言った。「あれは、エルサレムでこの名を呼び求める者たちを滅ぼしていた男ではないか。また、ここへやって来たのも、彼らを縛り上げ、祭司長たちのところへ連行するためではなかったか。」
      9章22節 しかし、サウロはますます力を得て、イエスがメシアであることを論証し、ダマスコに住んでいるユダヤ人をうろたえさせた。

      使徒言行録 26章9節 - 18節
      26章9節 実は私自身も、あのナザレの人イエスの名に大いに反対すべきだと考えていました。
      26章10節 そして、それをエルサレムで実行に移し、この私が祭司長たちから権限を受けて多くの聖なる者たちを牢に入れ、彼らが死刑になるときは、賛成の意思表示をしたのです。
      26章11節 また、至るところの会堂で、しばしば彼らを罰してイエスを冒涜するように強制し、彼らに対して激しく怒り狂い、外国の町にまでも迫害の手を伸ばしたのです。」
                ◆パウロ、自分の回心を語る
      26章12節 「こうして、私は祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向かったのですが、
      26章13節 その途中、真昼のことです。王よ、私は天からの光を見たのです。それは太陽より明るく輝いて、私とまた同行していた者との周りを照らしました。
      26章14節 私たちが皆地に倒れたとき、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか。とげの付いた棒をけると、ひどい目に遭う』と、私にヘブライ語で語りかける声を聞きました。
      26章15節 私が、『主よ、あなたはどなたですか』と申しますと、主は言われました。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
      26章16節 起き上がれ。自分の足で立て。わたしがあなたに現れたのは、あなたがわたしを見たこと、そして、これからわたしが示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人にするためである。
      26章17節 わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。
      26章18節 それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」

  2. [タルソス]

      使徒言行録 21章39節
      21章39節 パウロは言った。「わたしは確かにユダヤ人です。キリキア州のれっきとした町、タルソスの市民です。どうか、この人たちに話をさせてください。」

  3. [ガマリエル]

      使徒言行録 5章34節
      5章34節 ところが、民衆全体から尊敬されている律法の教師で、ファリサイ派に属するガマリエルという人が、議場に立って、使徒たちをしばらく外に出すように命じ、

  4. [もとで]

      申命記 33章3節
      33章3節 あなたは民らを慈しみ/すべての聖なる者をあなたの御手におかれる。彼らはあなたの足もとにひれ伏し/あなたの御告げを受ける。

      ルカによる福音書 10章39節
      10章39節 彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。

  5. [先祖の律法について]

      使徒言行録 28章17節
                ◆パウロ、ローマで宣教する
      28章17節 三日の後、パウロはおもだったユダヤ人たちを招いた。彼らが集まって来たとき、こう言った。「兄弟たち、わたしは、民に対しても先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に引き渡されてしまいました。

      ペテロの手紙一 1章18節
      1章18節 知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、

  6. [厳しい教育を受け]

      使徒言行録 23章6節
      23章6節 パウロは、議員の一部がサドカイ派、一部がファリサイ派であることを知って、議場で声を高めて言った。「兄弟たち、わたしは生まれながらのファリサイ派です。死者が復活するという望みを抱いていることで、わたしは裁判にかけられているのです。」

      使徒言行録 26章5節
      26章5節 彼らは以前から私を知っているのです。だから、私たちの宗教の中でいちばん厳格な派である、ファリサイ派の一員として私が生活していたことを、彼らは証言しようと思えば、証言できるのです。

      フィリピの信徒への手紙 3章6節
      3章6節 熱心さの点では教会の迫害者、律法の義については非のうちどころのない者でした。

  7. [熱心に神に仕えていました]

      使徒言行録 21章20節
      21章20節 これを聞いて、人々は皆神を賛美し、パウロに言った。「兄弟よ、ご存じのように、幾万人ものユダヤ人が信者になって、皆熱心に律法を守っています。

      ローマの信徒への手紙 10章2節
      10章2節 わたしは彼らが熱心に神に仕えていることを証ししますが、この熱心さは、正しい認識に基づくものではありません。