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新共同訳引照Web版 V2.0

使徒言行録6章5節

一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、 [→ネストレ引照]

  1. [信仰と聖霊に満ちている人]

      使徒言行録 6章3節
      6章3節 それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。

      使徒言行録 11章24節
      11章24節 バルナバは立派な人物で、聖霊と信仰とに満ちていたからである。こうして、多くの人が主へと導かれた。

  2. [ステファノ]

      使徒言行録 6章8節 - 9節
                ◆ステファノの逮捕
      6章8節 さて、ステファノは恵みと力に満ち、すばらしい不思議な業としるしを民衆の間で行っていた。
      6章9節 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、ステファノと議論した。

      使徒言行録 7章59節
      7章59節 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。

      使徒言行録 8章2節
      8章2節 しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って大変悲しんだ。

      使徒言行録 11章19節
                ◆アンティオキアの教会
      11章19節 ステファノの事件をきっかけにして起こった迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。

      使徒言行録 22章20節
      22章20節 また、あなたの証人ステファノの血が流されたとき、わたしもその場にいてそれに賛成し、彼を殺す者たちの上着の番もしたのです。』

  3. [フィリポ]

      使徒言行録 8章5節 - 40節
      8章5節 フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。
      8章6節 群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。
      8章7節 実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。
      8章8節 町の人々は大変喜んだ。
      8章9節 ところで、この町に以前からシモンという人がいて、魔術を使ってサマリアの人々を驚かせ、偉大な人物と自称していた。
      8章10節 それで、小さな者から大きな者に至るまで皆、「この人こそ偉大なものといわれる神の力だ」と言って注目していた。
      8章11節 人々が彼に注目したのは、長い間その魔術に心を奪われていたからである。
      8章12節 しかし、フィリポが神の国とイエス・キリストの名について福音を告げ知らせるのを人々は信じ、男も女も洗礼を受けた。
      8章13節 シモン自身も信じて洗礼を受け、いつもフィリポにつき従い、すばらしいしるしと奇跡が行われるのを見て驚いていた。
      8章14節 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。
      8章15節 二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。
      8章16節 人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降っていなかったからである。
      8章17節 ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
      8章18節 シモンは、使徒たちが手を置くことで、“霊”が与えられるのを見、金を持って来て、
      8章19節 言った。「わたしが手を置けば、だれでも聖霊が受けられるように、わたしにもその力を授けてください。」
      8章20節 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよい。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。
      8章21節 お前はこのことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が神の前に正しくないからだ。
      8章22節 この悪事を悔い改め、主に祈れ。そのような心の思いでも、赦していただけるかもしれないからだ。
      8章23節 お前は腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしには分かっている。」
      8章24節 シモンは答えた。「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」
      8章25節 このように、ペトロとヨハネは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰って行った。
                ◆フィリポとエチオピアの高官
      8章26節 さて、主の天使はフィリポに、「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け」と言った。そこは寂しい道である。
      8章27節 フィリポはすぐ出かけて行った。折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、
      8章28節 帰る途中であった。彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。
      8章29節 すると、“霊”がフィリポに、「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」と言った。
      8章30節 フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。
      8章31節 宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
      8章32節 彼が朗読していた聖書の個所はこれである。「彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。毛を刈る者の前で黙している小羊のように、/口を開かない。
      8章33節 卑しめられて、その裁きも行われなかった。だれが、その子孫について語れるだろう。彼の命は地上から取り去られるからだ。」
      8章34節 宦官はフィリポに言った。「どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。自分についてですか。だれかほかの人についてですか。」
      8章35節 そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。
      8章36節 道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。宦官は言った。「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
      8章37節 (†底本に節が欠落 異本訳)フィリポが、「真心から信じておられるなら、差し支えありません」と言うと、宦官は、「イエス・キリストは神の子であると信じます」と答えた。
      8章38節 そして、車を止めさせた。フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官に洗礼を授けた。
      8章39節 彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。
      8章40節 フィリポはアゾトに姿を現した。そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアまで行った。

      使徒言行録 21章8節
      21章8節 翌日そこをたってカイサリアに赴き、例の七人の一人である福音宣教者フィリポの家に行き、そこに泊まった。

  4. [アンティオキア]

      使徒言行録 11章19節
                ◆アンティオキアの教会
      11章19節 ステファノの事件をきっかけにして起こった迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。

  5. [改宗者]

      マタイによる福音書 23章15節
      23章15節 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、自分より倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ。