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新共同訳引照Web版 V2.0

ローマの信徒への手紙3章10節

次のように書いてあるとおりです。「正しい者はいない。一人もいない。 [→ネストレ引照]

  1. [10−18]

      ローマの信徒への手紙 1章18節 - 32節
                ◆人類の罪
      1章18節 不義によって真理の働きを妨げる人間のあらゆる不信心と不義に対して、神は天から怒りを現されます。
      1章19節 なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。
      1章20節 世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには弁解の余地がありません。
      1章21節 なぜなら、神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなったからです。
      1章22節 自分では知恵があると吹聴しながら愚かになり、
      1章23節 滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです。
      1章24節 そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。
      1章25節 神の真理を偽りに替え、造り主の代わりに造られた物を拝んでこれに仕えたのです。造り主こそ、永遠にほめたたえられるべき方です、アーメン。
      1章26節 それで、神は彼らを恥ずべき情欲にまかせられました。女は自然の関係を自然にもとるものに変え、
      1章27節 同じく男も、女との自然の関係を捨てて、互いに情欲を燃やし、男どうしで恥ずべきことを行い、その迷った行いの当然の報いを身に受けています。
      1章28節 彼らは神を認めようとしなかったので、神は彼らを無価値な思いに渡され、そのため、彼らはしてはならないことをするようになりました。
      1章29節 あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念にあふれ、陰口を言い、
      1章30節 人をそしり、神を憎み、人を侮り、高慢であり、大言を吐き、悪事をたくらみ、親に逆らい、
      1章31節 無知、不誠実、無情、無慈悲です。
      1章32節 彼らは、このようなことを行う者が死に値するという神の定めを知っていながら、自分でそれを行うだけではなく、他人の同じ行為をも是認しています。

      ローマの信徒への手紙 2章1節 - 29節
                ◆神の正しい裁き
      2章1節 だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです。
      2章2節 神はこのようなことを行う者を正しくお裁きになると、わたしたちは知っています。
      2章3節 このようなことをする者を裁きながら、自分でも同じことをしている者よ、あなたは、神の裁きを逃れられると思うのですか。
      2章4節 あるいは、神の憐れみがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と寛容と忍耐とを軽んじるのですか。
      2章5節 あなたは、かたくなで心を改めようとせず、神の怒りを自分のために蓄えています。この怒りは、神が正しい裁きを行われる怒りの日に現れるでしょう。
      2章6節 神はおのおのの行いに従ってお報いになります。
      2章7節 すなわち、忍耐強く善を行い、栄光と誉れと不滅のものを求める者には、永遠の命をお与えになり、
      2章8節 反抗心にかられ、真理ではなく不義に従う者には、怒りと憤りをお示しになります。
      2章9節 すべて悪を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシア人にも、苦しみと悩みが下り、
      2章10節 すべて善を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシア人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。
      2章11節 神は人を分け隔てなさいません。
      2章12節 律法を知らないで罪を犯した者は皆、この律法と関係なく滅び、また、律法の下にあって罪を犯した者は皆、律法によって裁かれます。
      2章13節 律法を聞く者が神の前で正しいのではなく、これを実行する者が、義とされるからです。
      2章14節 たとえ律法を持たない異邦人も、律法の命じるところを自然に行えば、律法を持たなくとも、自分自身が律法なのです。
      2章15節 こういう人々は、律法の要求する事柄がその心に記されていることを示しています。彼らの良心もこれを証ししており、また心の思いも、互いに責めたり弁明し合って、同じことを示しています。
      2章16節 そのことは、神が、わたしの福音の告げるとおり、人々の隠れた事柄をキリスト・イエスを通して裁かれる日に、明らかになるでしょう。
                ◆ユダヤ人と律法
      2章17節 ところで、あなたはユダヤ人と名乗り、律法に頼り、神を誇りとし、
      2章18節 その御心を知り、律法によって教えられて何をなすべきかをわきまえています。
      2章19節 -20節また、律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負しています。
      2章21節 それならば、あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか。「盗むな」と説きながら、盗むのですか。
      2章22節 「姦淫するな」と言いながら、姦淫を行うのですか。偶像を忌み嫌いながら、神殿を荒らすのですか。
      2章23節 あなたは律法を誇りとしながら、律法を破って神を侮っている。
      2章24節 「あなたたちのせいで、神の名は異邦人の中で汚されている」と書いてあるとおりです。
      2章25節 あなたが受けた割礼も、律法を守ればこそ意味があり、律法を破れば、それは割礼を受けていないのと同じです。
      2章26節 だから、割礼を受けていない者が、律法の要求を実行すれば、割礼を受けていなくても、受けた者と見なされるのではないですか。
      2章27節 そして、体に割礼を受けていなくても律法を守る者が、あなたを裁くでしょう。あなたは律法の文字を所有し、割礼を受けていながら、律法を破っているのですから。
      2章28節 外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、肉に施された外見上の割礼が割礼ではありません。
      2章29節 内面がユダヤ人である者こそユダヤ人であり、文字ではなく“霊”によって心に施された割礼こそ割礼なのです。その誉れは人からではなく、神から来るのです。

  2. [10-12]

      詩篇 14章1節 - 3節
      14章1節 【指揮者によって。ダビデの詩。】神を知らぬ者は心に言う/「神などない」と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。
      14章2節 主は天から人の子らを見渡し、探される/目覚めた人、神を求める人はいないか、と。
      14章3節 だれもかれも背き去った。皆ともに、汚れている。善を行う者はいない。ひとりもいない。

      詩篇 53章2節 - 4節
      53章2節 神を知らぬ者は心に言う/「神などない」と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。
      53章3節 神は天から人の子らを見渡し、探される/目覚めた人、神を求める人はいないか、と。
      53章4節 だれもかれも背き去った。皆ともに、汚れている。善を行う者はいない。ひとりもいない。