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新共同訳引照Web版 V2.0

ヤコブの手紙1章26節

自分は信心深い者だと思っても、舌を制することができず、自分の心を欺くならば、そのような人の信心は無意味です。 [→ネストレ引照]

  1. [節全体]

      詩篇 39章2節
      39章2節 わたしは言いました。「わたしの道を守ろう、舌で過ちを犯さぬように。神に逆らう者が目の前にいる。わたしの口にくつわをはめておこう。」

      詩篇 141章3節
      141章3節 主よ、わたしの口に見張りを置き/唇の戸を守ってください。

      ヤコブの手紙 3章2節 - 12節
      3章2節 わたしたちは皆、度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です。
      3章3節 馬を御するには、口にくつわをはめれば、その体全体を意のままに動かすことができます。
      3章4節 また、船を御覧なさい。あのように大きくて、強風に吹きまくられている船も、舵取りは、ごく小さい舵で意のままに操ります。
      3章5節 同じように、舌は小さな器官ですが、大言壮語するのです。御覧なさい。どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。
      3章6節 舌は火です。舌は「不義の世界」です。わたしたちの体の器官の一つで、全身を汚し、移り変わる人生を焼き尽くし、自らも地獄の火によって燃やされます。
      3章7節 あらゆる種類の獣や鳥、また這うものや海の生き物は、人間によって制御されていますし、これまでも制御されてきました。
      3章8節 しかし、舌を制御できる人は一人もいません。舌は、疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています。
      3章9節 わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。
      3章10節 同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。わたしの兄弟たち、このようなことがあってはなりません。
      3章11節 泉の同じ穴から、甘い水と苦い水がわき出るでしょうか。
      3章12節 わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません。