-bgcolor

ネストレ引照Web版 V2.0

(NESTLE-ALAND27版による引照個所を新共同訳にて表示)

マルコによる福音書5章21節

          ◆ヤイロの娘とイエスの服に触れる女

イエスが舟に乗って再び向こう岸に渡られると、大勢の群衆がそばに集まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。

  1. [21−43]

    マタイによる福音書 9章18節 - 26節
              ◆指導者の娘とイエスの服に触れる女
    9章18節 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」
    9章19節 そこで、イエスは立ち上がり、彼について行かれた。弟子たちも一緒だった。
    9章20節 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れた。
    9章21節 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。
    9章22節 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさい。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。
    9章23節 イエスは指導者の家に行き、笛を吹く者たちや騒いでいる群衆を御覧になって、
    9章24節 言われた。「あちらへ行きなさい。少女は死んだのではない。眠っているのだ。」人々はイエスをあざ笑った。
    9章25節 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになった。すると、少女は起き上がった。
    9章26節 このうわさはその地方一帯に広まった。

    ルカによる福音書 8章40節 - 56節
              ◆ヤイロの娘とイエスの服に触れる女
    8章40節 イエスが帰って来られると、群衆は喜んで迎えた。人々は皆、イエスを待っていたからである。
    8章41節 そこへ、ヤイロという人が来た。この人は会堂長であった。彼はイエスの足もとにひれ伏して、自分の家に来てくださるようにと願った。
    8章42節 十二歳ぐらいの一人娘がいたが、死にかけていたのである。イエスがそこに行かれる途中、群衆が周りに押し寄せて来た。
    8章43節 ときに、十二年このかた出血が止まらず、医者に全財産を使い果たしたが、だれからも治してもらえない女がいた。
    8章44節 この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血が止まった。
    8章45節 イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。人々は皆、自分ではないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っているのです」と言った。
    8章46節 しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行ったのを感じたのだ」と言われた。
    8章47節 女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由とたちまちいやされた次第とを皆の前で話した。
    8章48節 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」
    8章49節 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」
    8章50節 イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われる。」
    8章51節 イエスはその家に着くと、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、それに娘の父母のほかには、だれも一緒に入ることをお許しにならなかった。
    8章52節 人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。そこで、イエスは言われた。「泣くな。死んだのではない。眠っているのだ。」
    8章53節 人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
    8章54節 イエスは娘の手を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
    8章55節 すると娘は、その霊が戻って、すぐに起き上がった。イエスは、娘に食べ物を与えるように指図をされた。
    8章56節 娘の両親は非常に驚いた。イエスは、この出来事をだれにも話さないようにとお命じになった。

    列王記上 0章1717節v - 24節

    列王記下 4章8節
    4章8節 ある日、エリシャはシュネムに行った。そこに一人の裕福な婦人がいて、彼を引き止め、食事を勧めた。以来彼はそこを通るたびに、立ち寄って食事をするようになった。

    列王記下 4章17節 - 37節
    4章17節 しかし、この婦人は身ごもり、エリシャが告げたとおり翌年の同じころ、男の子を産んだ。
    4章18節 その子は大きくなったが、ある日刈り入れをする人々と共にいた父のところに行ったとき、
    4章19節 「頭が、頭が」と言った。父が従者に、「この子を母親のところに抱いて行ってくれ」と言ったので、
    4章20節 従者はその子を母親のところに抱いて行った。その子は母の膝の上でじっとしていたが、昼ごろ死んでしまった。
    4章21節 彼女は上って行って神の人の寝台にその子を横たえ、戸を閉めて出て来た。
    4章22節 それから夫を呼び、「従者一人と雌ろば一頭をわたしのために出してください。神の人のもとに急いで行って、すぐに戻って来ます」と言った。
    4章23節 夫は、「どうして、今日その人のもとに行くのか。新月でも安息日でもないのに」と言ったが、「行って参ります」と彼女は言い、
    4章24節 雌ろばに鞍を置き、従者に、「手綱を引いて進んで行きなさい。わたしが命じないかぎり進むのをやめてはいけません」と命じた。
    4章25節 こうして彼女は出かけ、カルメル山にいる神の人のもとに来た。神の人は遠くから彼女を見て、従者ゲハジに言った。「見よ、あのシュネムの婦人だ。
    4章26節 すぐに走って行って彼女を迎え、『お変わりありませんか、御主人はお変わりありませんか。お子さんはお変わりありませんか』と挨拶しなさい。」彼女は、「変わりはございません」と答えたが、
    4章27節 山の上にいる神の人のもとに来て、その足にすがりついた。ゲハジは近寄って引き離そうとしたが、神の人は言った。「そのままにしておきなさい。彼女はひどく苦しんでいる。主はそれをわたしに隠して知らされなかったのだ。」
    4章28節 すると彼女は言った。「わたしがあなたに子供を求めたことがありましょうか。わたしを欺かないでくださいと申し上げたではありませんか。」
    4章29節 そこでエリシャはゲハジに命じた。「腰に帯を締め、わたしの杖を手に持って行きなさい。だれかに会っても挨拶してはならない。まただれかが挨拶しても答えてはならない。お前はわたしの杖をその子供の顔の上に置きなさい。」
    4章30節 その子供の母親が、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしは決してあなたを離れません」と言ったので、エリシャは立ち上がり、彼女の後について行った。
    4章31節 ゲハジは二人より先に行って、杖をその子供の顔の上に置いたが、声も出さず、何の反応も示さなかったので、引き返してエリシャに会い、「子供は目を覚ましませんでした」と告げた。
    4章32節 エリシャが家に着いてみると、彼の寝台に子供は死んで横たわっていた。
    4章33節 彼は中に入って戸を閉じ、二人だけになって主に祈った。
    4章34節 そしてエリシャは寝台に上がって、子供の上に伏し、自分の口を子供の口に、目を子供の目に、手を子供の手に重ねてかがみ込むと、子供の体は暖かくなった。
    4章35節 彼は起き上がり、家の中をあちこち歩き回ってから、再び寝台に上がって子供の上にかがみ込むと、子供は七回くしゃみをして目を開いた。
    4章36節 エリシャはゲハジを呼び、「あのシュネムの婦人を呼びなさい」と言った。ゲハジに呼ばれて彼女がエリシャのもとに来ると、エリシャは、「あなたの子を受け取りなさい」と言った。
    4章37節 彼女は近づいてエリシャの足もとに身をかがめ、地にひれ伏し、自分の子供を受け取って出て行った。

    使徒言行録 9章36節 - 43節
              ◆ペトロ、タビタを生き返らせる
    9章36節 ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。
    9章37節 ところが、そのころ病気になって死んだので、人々は遺体を清めて階上の部屋に安置した。
    9章38節 リダはヤッファに近かったので、弟子たちはペトロがリダにいると聞いて、二人の人を送り、「急いでわたしたちのところへ来てください」と頼んだ。
    9章39節 ペトロはそこをたって、その二人と一緒に出かけた。人々はペトロが到着すると、階上の部屋に案内した。やもめたちは皆そばに寄って来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたときに作ってくれた数々の下着や上着を見せた。
    9章40節 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。
    9章41節 ペトロは彼女に手を貸して立たせた。そして、聖なる者たちとやもめたちを呼び、生き返ったタビタを見せた。
    9章42節 このことはヤッファ中に知れ渡り、多くの人が主を信じた。
    9章43節 ペトロはしばらくの間、ヤッファで革なめし職人のシモンという人の家に滞在した。