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ネストレ引照Web版 V2.0

(NESTLE-ALAND27版による引照個所を新共同訳にて表示)

ルカによる福音書9章37節

          ◆悪霊に取りつかれた子をいやす

翌日、一同が山を下りると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。

  1. [37−43a]

    マタイによる福音書 17章14節 - 21節
              ◆悪霊に取りつかれた子をいやす
    17章14節 一同が群衆のところへ行くと、ある人がイエスに近寄り、ひざまずいて、
    17章15節 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。
    17章16節 お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした。」
    17章17節 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」
    17章18節 そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた。
    17章19節 弟子たちはひそかにイエスのところに来て、「なぜ、わたしたちは悪霊を追い出せなかったのでしょうか」と言った。
    17章20節 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」
    17章21節 (†底本に節が欠落 異本訳)しかし、この種のものは、祈りと断食によらなければ出て行かない。

    マルコによる福音書 9章14節 - 29 節
              ◆汚れた霊に取りつかれた子をいやす
    9章14節 一同がほかの弟子たちのところに来てみると、彼らは大勢の群衆に取り囲まれて、律法学者たちと議論していた。
    9章15節 群衆は皆、イエスを見つけて非常に驚き、駆け寄って来て挨拶した。
    9章16節 イエスが、「何を議論しているのか」とお尋ねになると、
    9章17節 群衆の中のある者が答えた。「先生、息子をおそばに連れて参りました。この子は霊に取りつかれて、ものが言えません。
    9章18節 霊がこの子に取りつくと、所かまわず地面に引き倒すのです。すると、この子は口から泡を出し、歯ぎしりして体をこわばらせてしまいます。この霊を追い出してくださるようにお弟子たちに申しましたが、できませんでした。」
    9章19節 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。その子をわたしのところに連れて来なさい。」
    9章20節 人々は息子をイエスのところに連れて来た。霊は、イエスを見ると、すぐにその子を引きつけさせた。その子は地面に倒れ、転び回って泡を吹いた。
    9章21節 イエスは父親に、「このようになったのは、いつごろからか」とお尋ねになった。父親は言った。「幼い時からです。
    9章22節 霊は息子を殺そうとして、もう何度も火の中や水の中に投げ込みました。おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください。」
    9章23節 イエスは言われた。「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」
    9章24節 その子の父親はすぐに叫んだ。「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」
    9章25節 イエスは、群衆が走り寄って来るのを見ると、汚れた霊をお叱りになった。「ものも言わせず、耳も聞こえさせない霊、わたしの命令だ。この子から出て行け。二度とこの子の中に入るな。」
    9章26節 すると、霊は叫び声をあげ、ひどく引きつけさせて出て行った。その子は死んだようになったので、多くの者が、「死んでしまった」と言った。
    9章27節 しかし、イエスが手を取って起こされると、立ち上がった。
    9章28節 イエスが家の中に入られると、弟子たちはひそかに、「なぜ、わたしたちはあの霊を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねた。
    9章29節 イエスは、「この種のものは、祈りによらなければ決して追い出すことはできないのだ」と言われた。