黒崎幸吉著 旧約聖書略註 Web版 詩篇





詩篇 第38篇

関根訳主体的真実

文語訳( )記念(きねん)のためにつくれるダビデのうた
口語訳記念のためにうたったダビデの歌
関根訳38篇1節ダビデの歌。アズカーラーのために。
新共同38篇1節【賛歌。ダビデの詩。記念。】

記念のためとは神の心に記念せしむる意味で、犠牲をささぐる際に歌われしものならん、本篇は作者の肉体的精神的の甚しき苦悩と、友の誤解、敵の迫害による艱難との中よりエホバに祈り求め、彼に対する絶対の信頼の心を示せる一篇である。苦痛の原因を自己の罪に置く点よりして七懺悔詩(詩篇32篇、緒言参照)の一に数えられ、神の怒を身に受けたる痛切なる苦悩は、切々人に迫るものがある。もしこれをダビデの作とすればデリッチの云うごとく6、38、51、32の順序に従って味読するを適当とする。これをエレミヤの作と見る説、またイスラエルの国民が主格を為すと見る説は適当でない、唯これを国民的懺悔にも適用し得るに過ぎない。苦痛の描写はヨブ記に似たる処あり、イザヤ53章は一層類似点を有す。全篇三段よりなり1−8節において心身の苦悩を述べ、9−14節において友の背反と敵の迫害、15−22節において救を求めて祈る祈を記す。なお神の御名が種々に呼ばれていることに注意すべし(1、9、15、21、22)。


〔1〕肉体的精神的苦悩(1−8)
38篇1節エホバよ、ねがはくは汝の烈しき*忿恚(いきどほり)をもてかくも耐え難きまでに(われ)をせめ、また汝のはげしき*(いかり)をもてなおこの上にも(われ)をこらしめ(たま)ふなかれ。我は最早や耐え得ざるが故なり。

文語訳38篇1節 ヱホバよねがはくは忿恚(いきどほり)をもて(われ)をせめ はげしき(いかり)をもて(われ)をこらしめ(たま)ふなかれ
口語訳38篇1節 主よ、あなたの憤りをもってわたしを責めず、激しい怒りをもってわたしを懲らさないでください。
関根訳38篇2節 ヴェよ、あなたの怒りによってわたしを責めず、(はげ)しい(いきどお)りをもってわたしを罰しないで下さい。
新共同38篇2節 主よ、怒ってわたしを責めないでください。憤って懲らしめないでください。


補註
本節の「忿恚」と「怒」と3節の「怒」とはみな異る原語を用う、詩の修辞法なり。


38篇2節なんぢのさばきの()われにあたりてわが心は痛み、わが肉は傷つき、なんぢのこらしめの御手(みて)わがうへ《に(くだ)れり。》【を壓へたり】

文語訳38篇2節 なんぢの()われにあたり なんぢの(みて)わがうへを(おさ)へたり
口語訳38篇2節 あなたの矢がわたしに突き刺さり、あなたの手がわたしの上にくだりました。
関根訳38篇3節 あなたの矢がひどくわたしに降りかかりあなたのみ手がわたしの上にのしかかっています。
新共同38篇3節 あなたの矢はわたしを射抜き 御手はわたしを押さえつけています。


38篇3節なんぢの*(いかり)によりて我が罪はさばかれ、そのためにわが(にく)には(また)きところなく、病み患い、わが(つみ)によりてわが(ほね)には(すこや)かなるところなし。我が全身は我が罪の上に降れる汝の審判によりてやみおとろえたり。

文語訳38篇3節 なんぢの(いかり)によりてわが(にく)には(また)きところなく わが(つみ)によりてわが(ほね)には(すこや)かなるところなし
口語訳38篇3節 あなたの怒りによって、わたしの肉には全きところなく、わたしの罪によって、わたしの骨には健やかなところはありません。
関根訳38篇4節 あなたのみ怒りの前にわが肉には健やかな所はなくわが罪のためにわが骨には全きものがありません。
新共同38篇4節 わたしの肉にはまともなところもありません あなたが激しく憤られたからです。骨にも安らぎがありません わたしが過ちを犯したからです。


38篇4節(そは)わが不義(ふぎ)洪水の如くに溢れてわが(かうべ)をすぎてたかくみなぎり、重荷(おもに)のごとく我が上を圧えて()ひがたければなり。

文語訳38篇4節 わが不義(ふぎ)(かうべ)をすぎてたかく重荷(おもに)のごとく()ひがたければなり
口語訳38篇4節 わたしの不義はわたしの頭を越え、重荷のように重くて負うことができません。
関根訳38篇5節 わが(とが)はわが頭を圧して覆いかぶさり重荷のように負い難く重いのです。
新共同38篇5節 わたしの罪悪は頭を越えるほどになり 耐え難い重荷となっています。


38篇5節われ(おろか)なるによりて罪に陥りしがためにわが(きず)あしき(にほひ)をはなちて(くさ)れただれたり。我が全身はかくして人に忌み嫌わるるものとなりぬ。

文語訳38篇5節 われ(おろ)かなるによりてわが(きず)あしき(にほひ)をはなちて(くさ)れたゞれたり
口語訳38篇5節 わたしの愚かによって、わたしの傷は悪臭を放ち、腐れただれました。
関根訳38篇6節 わが傷はわが愚かの故にうみを出し悪い臭いをはなっています。
新共同38篇6節 負わされた傷は膿んで悪臭を放ちます わたしが愚かな行いをしたからです。


38篇6節われこの心身の苦痛のためにたえ得ずして()をかがめ》【折屈みて】て転々しいたく〔なげき〕うなたれたり、われ終日(ひねもす)かなしみの喪服を衣てさすらいありく。

文語訳38篇6節 われ折屈(おれかが)みていたくなげきうなたれたり われ終日(ひねもす)かなしみありく
口語訳38篇6節 わたしは折れかがんで、いたくうなだれ、ひねもす悲しんで歩くのです。
関根訳38篇7節 わたしは(そこ)なわれて、いたく(かが)み終日悲しみつつ歩くのです。
新共同38篇7節 わたしは身を屈め、深くうなだれ 一日中、嘆きつつ歩きます。


38篇7節わが*(こし)忌むべき病のためにことごとく()くるが(ごと)干乾き、(にく)(また)きところなければなり。

文語訳38篇7節 わが(こし)はことごとく()くるがごとく(にく)(また)きところなければなり
口語訳38篇7節 わたしの腰はことごとく焼け、わたしの肉には全きところがありません。
関根訳38篇8節 わが腰は熱して焼けるようでわが肉には健やかな所がありません。
新共同38篇8節 腰はただれに覆われています。わたしの肉にはまともなところもありません。


補註
「腰」難解、種々の解あり。


38篇8節(われ)はこの苦痛のために*麻痺(まひ)して》【おとろへはて】完膚なきまでに(いた)く《()(きず)()ひ、わが(こころ)呻吟(うめき)によりて(さけ)べり。》【きずつけられわが心のやすからざるによりてうめき叫べり】まことに見るかげもなき憐むべき姿となりぬ。

文語訳38篇8節 (われ)おとろへはて(いた)くきずつけられわが(こころ)のやすからざるによりて欷歔(うめき)さけべり
口語訳38篇8節 わたしは衰えはて、いたく打ちひしがれ、わたしの心の激しい騒ぎによってうめき叫びます。
関根訳38篇9節 わたしは力つきはて、いたく打たれわが心の(うめ)きによって叫んでいます。
新共同38篇9節 もう立てないほど打ち砕かれ 心は呻き、うなり声をあげるだけです。


補註
「麻痺し」は身体が死ねるものの如く硬直すること。


〔2〕友の背友と敵の迫害(9−14)
38篇9節ああ(しゆ)よ、われこの苦痛の中にありて唯汝に依り頼み、この苦痛より救出されんことを願う。而してわがすべての願望(ねがひ)はなんぢの(みまへ)にあり、汝悉く之を知り給う。またわが嘆息(なげき)はなんぢに(かく)るることなし。

文語訳38篇9節 あゝ(しゆ)よわがすべての願望(ねがひ)はなんぢの(みまへ)にあり わが嘆息(なげき)はなんぢに(かく)るゝことなし
口語訳38篇9節 主よ、わたしのすべての願いはあなたに知られ、わたしの嘆きはあなたに隠れることはありません。
関根訳38篇10節 主よ、わがすべての願いはあなたのみ前にありわが(なげ)きはあなたに隠れることはありません。
新共同38篇10節 わたしの主よ、わたしの願いはすべて御前にあり 嘆きもあなたには隠されていません。


38篇10節わが《(こころ)(さわ)ぎ》【胸をどり】わが(ちから)(は)《(われ)()()り、》【おとろへ】わが()(ひかり)(また)(われ)(ともな)はざりき。》【われをはなれたり】わが全身は無力にして動揺し、活気を失えるものとなりぬ。

文語訳38篇10節 わが(むね)をどりわが(ちから)おとろへ わが()のひかりも(また)われをはなれたり
口語訳38篇10節 わたしの胸は激しく打ち、わたしの力は衰え、わたしの目の光もまた、わたしを離れ去りました。
関根訳38篇11節 わが心は熱に侵され、わが力は去り、わが眼の光も、見よ、わたしを離れ去りました。
新共同38篇11節 心は動転し、力はわたしを見捨て 目の光もまた、去りました。


38篇11節かかる場合に最も望ましきものは友の同情なるに、反対にわが《(した)しきもの、わが隣人(となりびと)》【友わが親しめるもの】は、この悪疫に触るることを恐るるものの如くわが《*災厄(わざはい)(へだ)てて()ち、》【痍をみて遥に立ち】わが(となり)もまた(とほざ)かりてたてり。嘗て親しかりし人々も今や我を嫌うものとなりぬ。

文語訳38篇11節 わが(とも)わが(した)しめるものはわが(きず)をみて(はるか)にたち わが(となり)もまた(とほざ)かりてたてり
口語訳38篇11節 わが友、わがともがらはわたしの災を見て離れて立ち、わが親族もまた遠く離れて立っています。
関根訳38篇12節 わが親しい友はわが病を見て立ちどまりわたしに近かった者たちも遠く離れて見ています。
新共同38篇12節 疫病にかかったわたしを 愛する者も友も避けて立ち わたしに近い者も、遠く離れて立ちます。


補註
「災厄」(現行訳「痍」)は主として癩病の瘡傷につき云うとのこと、ただし本篇の場合は詩的形容と見るべきであろう。


38篇12節わが生命(いのち)を《(もと)むる》【たづぬる】ものたる我が敵我をとらえんとて(わな)をまうけ、(われ)《が破滅(はめつ)(ほつ)する》【をそこなはんとする】ものは、われを害う如きあらゆる破壊的(はくわいてき)(ことば)(かた)り、》【惡しき言をいひ】また終日(ひねもす)欺偽(あざむき)(ねん)ず。》【たばかりを謀る】敵は絶えず我を陥れんとして日もなお足らざるが如く我が苦痛は耐え難し。

文語訳38篇12節 わが生命(いのち)をたずぬるものは(わな)をまうけ(われ)をそこなはんとするものは惡言(あしきこと)をいひ また終日(ひねもす)たばかりを(はか)
口語訳38篇12節 わたしのいのちを求める者はわなを設け、わたしをそこなおうとする者は滅ぼすことを語り、ひねもす欺くことをはかるのです。
関根訳38篇13節 わが生命を求める彼らはわなを設けわが災いを願う者は滅びのことを言い終日奸策をめぐらしています。
新共同38篇13節 わたしの命をねらう者は罠を仕掛けます。わたしに災いを望む者は 欺こう、破滅させよう、と決めて 一日中それを口にしています。


38篇13節(しか)はあれどわれはかかる奸計誹謗の声に対しては聾者(みみしひ)のごとく耳を掩うてきかず、われは(くち)をひらかぬ唖者(おふし)のごとく一言も彼らに向って語らざるべし。その無益なるを知ればなり。

文語訳38篇13節 (しか)はあれどわれは聾者(みみしひ)のごとくきかず われは(くち)をひらかぬ唖者(おふし)のごとし
口語訳38篇13節 しかしわたしは耳しいのように聞かず、おしのように口を開きません。
関根訳38篇14節 しかしわたしは聞こえぬ者のように聞かず口のきけぬ者のように口を開きません。
新共同38篇14節 わたしの耳は聞こえないかのように 聞こうとしません。口は話せないかのように、開こうとしません。


38篇14節()この苦痛を忍びつつわれは彼らの邪悪の言を全くきかざる(ひと)のごとく之に対して心を動かさずまた駁論せず反抗せず、全く(くち)にことあげせぬ(ひと)のごときなり。

文語訳38篇14節 如此(かく)われはきかざる(ひと)のごとく(くち)にことあげせぬ(ひと)のごときなり
口語訳38篇14節 まことに、わたしは聞かない人のごとく、議論を口にしない人のようです。
関根訳38篇15節 わたしは耳の聞こえない者のようになりその口に答えのない者のようになりました。
新共同38篇15節 わたしは聞くことのできない者 口に抗議する力もない者となりました。


〔3〕エホバよ救いたまえ(15−22)
*38篇15節かく耐え難き苦痛の中に沈黙し居る所以は、エホバよ、(われ)なんぢを待望(まちのぞ)ば汝必ず来りて我を救い給うべければなり、(しゆ)わが(かみ)よ、我が汝によばわるときなんぢ〔かならず〕(こた)へたまふべければなり。

文語訳38篇15節 ヱホバよ(われ)なんぢを俟望(まちのぞ)めり (しゆ)わが(かみ)よなんぢかならず(こた)へたまふべければなり
口語訳38篇15節 しかし、主よ、わたしはあなたを待ち望みます。わが神、主よ、あなたこそわたしに答えられるのです。
関根訳38篇16節 まことにヤヴェよ、わたしはあなたを待ち望みます。あなたが、答え給うでしょう、わが主、わが神よ。
新共同38篇16節 主よ、わたしはなお、あなたを待ち望みます。わたしの主よ、わたしの神よ 御自身でわたしに答えてください。


補註
15−16節の二節はみな「何となれば・・・…の故に」を以て始まる。


*38篇16節かく我汝を待望む所以はわれ(さき)にいふ如くもし汝救い給うことなくばおそらくは(かれ)らわが苦難の中に呻吟する(こと)によりて(よろこ)び、汝の無力を嘲いわが(あし)(すべ)らんとき、彼らは自己の勝利を喜び(われ)にむかひて(ほこ)りかにたかぶらんと。 かくては、エホバよ、汝彼らのために嘲られ給うこととなるべし。しかも我は刻々かかる危険の中にあり。

文語訳38篇16節 われ(さき)にいふ おそらくはかれらわが(こと)によりて(よろこ)び わが(あし)のすべらんとき(われ)にむかひて(ほこ)りかにたかぶらんと
口語訳38篇16節 わたしは祈ります、「わが足のすべるとき、わたしにむかって高ぶる彼らにわたしのことによって喜ぶことをゆるさないでください」と。
関根訳38篇17節 わたしは思う、彼らがわが故に喜び、わが脚の(つまず)く時に歓呼することのないようにと。
新共同38篇17節 わたしは願いました 「わたしの足がよろめくことのないように 彼らがそれを喜んで 尊大にふるまうことがないように」と。


38篇17節われは今にも(たふ)るるばかりになり《()り、》【ぬ】わが悲哀(かなしみ)はたえずわが(まへ)にあり。之より逃るる術もなし。

文語訳38篇17節 われ(たふ)るゝばかりになりぬ わが悲哀(かなしみ)はたえずわが(まへ)にあり
口語訳38篇17節 わたしは倒れるばかりになり、わたしの苦しみは常にわたしと共にあります。
関根訳38篇18節 わが悩みはいつもわたしに伴ないわが痛みはたえずわが前にあります。
新共同38篇18節 わたしは今や、倒れそうになっています。苦痛を与えるものが常にわたしの前にあり


38篇18節そは(われ)は敵の悪を攻むることをせずしてみづから不義(ふぎ)をいひあらはし、わが(つみ)のためにかなしめばなり。

文語訳38篇18節 そは(われ)みづから不義(ふぎ)をいひあらはし わが(つみ)のためにかなしめばなり
口語訳38篇18節 わたしは、みずから不義を言いあらわし、わが罪のために悲しみます。
関根訳38篇19節 まことにわが咎をわたしは言い表わしわが罪のためにわたしは悲しんでいます。
新共同38篇19節 わたしは自分の罪悪を言い表そうとして 犯した過ちのゆえに苦悩しています。


38篇19節之に反してわが(あた)は《*潑剌(はつらつ)として(つよ)く、》【いきはたらきてたけく】(ゆゑ)なくして(われ)をうらむるもの(おほ)し。

文語訳38篇19節 わが(あた)はいきはたらきてたけく (ゆゑ)なくして(われ)をうらむるものおほし
口語訳38篇19節 ゆえなく、わたしに敵する者は強く、偽ってわたしを憎む者は多いのです。
関根訳38篇20節 故なくわたしを憎む者は強く偽ってわたしに逆らう者は多いのです。
新共同38篇20節 わたしの敵は強大になり わたしを憎む者らは偽りを重ね


補註
「溌剌として」(現行訳「いきはたらき」)を誤字と見て「故なくして」と読む説多けれど、適否疑わし。


38篇20節我はかく善を以て悪に報いつつあるに関らず(あく)をもて(ぜん)にむくゆるものは、われ《(ぜん)()(もと)むる》【善事にしたがふ】が(ゆゑ)却って我をうらみわが(あた)となれり。まことに彼らは善を悪とし悪を善とす。

文語訳38篇20節 (あく)をもて(ぜん)にむくゆるものはわれ善事(よきこと)にしたがふが(ゆゑ)にわが(あた)となれり
口語訳38篇20節 悪をもって善に報いる者は、わたしがよい事に従うがゆえに、わがあだとなります。
関根訳38篇21節 彼らはわたしに善に報いるに悪をもってしわたしが善きことを求めているのでわたしを敵としているのです。
新共同38篇21節 善意に悪意をもってこたえます。わたしは彼らの幸いを願うのに 彼らは敵対するのです。


38篇21節我が悩みは極まれり、たとい我が友皆我をすつるともエホバよ、(ねが)はくは(われ)を《()て》【はなれ】たまふなかれ、わが(かみ)よ、われに(とほざ)かりたまふなかれ。われ淋しさと弱さとにたえず。

文語訳38篇21節 ヱホバよねがはくは(われ)をはなれたまふなかれ わが(かみ)よわれに(とほざ)かりたまふなかれ
口語訳38篇21節 主よ、わたしを捨てないでください。わが神よ、わたしに遠ざからないでください。
関根訳38篇22節 ヴェよ、わたしを棄てないで下さい。わが神よ、わたしに遠ざからないで下さい。
新共同38篇22節 主よ、わたしを見捨てないでください。わたしの神よ、遠く離れないでください。


38篇22節《わが(すくひ)(いま)したまふ(しゆ)よ、》【主わがすくひよ】()くきたりて(われ)をたすけたまへ。

文語訳38篇22節 (しゆ)わがすくひよ(とく)きたりて(われ)をたすけたまへ
口語訳38篇22節 主、わが救よ、すみやかにわたしをお助けください。
関根訳38篇23節 急いでわたしを助けて下さい、わが主、わが救いよ。
新共同38篇23節 わたしの救い、わたしの主よ すぐにわたしを助けてください。