黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳エズラ記第8章

◆バビロンから上って来た人々

8章1節 アルタクセルクセス王の治世に、わたしと共にバビロンから上って来た家長と、その家系は次のとおりである。

8章2節 ピネハスの一族からゲルショム、イタマルの一族からダニエル、ダビデの一族からハトシュ、

8章3節 シェカンヤの一族の者、パルオシュの一族から、ゼカルヤと、彼と共に家系に従って記録された男百五十人。

8章4節 パハト・モアブの一族から、ゼラフヤの子エルヨエナイと男二百人。

8章5節 ザトの一族から、ヤハジエルの子シェカンヤと男三百人。

8章6節 アディンの一族から、ヨナタンの子エベドと男五十人。

8章7節 エラムの一族から、アタルヤの子エシャヤと男七十人。

8章8節 シェファトヤの一族から、ミカエルの子ゼバドヤと男八十人。

8章9節 ヨアブの一族から、エヒエルの子オバドヤと男二百十八人。

8章10節 バニの一族から、ヨシフヤの子シェロミトと男百六十人。

8章11節 ベバイの一族から、ベバイの子ゼカルヤと男二十八人。

8章12節 アズガドの一族から、ハカタンの子ヨハナンと男百十人。

8章13節 アドニカムの一族から、その最後の者たちで、名をエリフェレト、エイエル、シェマヤという者と男六十人。

8章14節 ビグワイの一族から、ウタイ、ザクルと男七十人。

◆レビ人の勧誘

8章15節 わたしはアハワに向かって流れる川のほとりに彼らを集めた。そこでわたしたちは、三日間野営した。そこには民も祭司もいるのが分かったが、レビ人が見当たらなかった。

8章16節 そこでわたしは頭たちエリエゼル、アリエル、シェマヤ、エルナタン、ヤリブ、エルナタン、ナタン、ゼカルヤ、メシュラム、教官ヨヤリブとエルナタンを遣わし、

8章17節 カシフヤという所の頭イドのもとに行かせた。そしてカシフヤという所の神殿の使用人である彼とその兄弟たちに、わたしたちの神の神殿に仕える者をよこしてほしいと伝えさせた。

8章18節 慈しみ深い神の御手がわたしたちを助けてくださり、彼らはイスラエルの子レビの子であるマフリの一族のシェレブヤという有能な人物を、その子らと兄弟十八人と共に連れて来た。

8章19節 更に、メラリの一族からハシャブヤとその兄弟エシャヤ、および彼らの子ら二十人、

8章20節 また、レビ人に奉仕するようにダビデと高官たちが定めた神殿の使用人の中からも、二百二十人の使用人を連れて来た。皆一人一人その名が記録されている。

◆旅の初めの祈り

8章21節 わたしはアハワ川のほとりで断食を呼びかけ、神の前に身をかがめ、わたしたちのため、幼い子らのため、また持ち物のために旅の無事を祈ることにした。

8章22節 わたしは旅の間敵から守ってもらうために、歩兵や騎兵を王に求めることを恥とした。「わたしたちの神を尋ね求める者には、恵み溢れるその御手が差し伸べられ、神を見捨てる者には必ず激しい怒りが下ります」と王に言っていたからである。

8章23節 そのためにわたしたちは断食してわたしたちの神に祈り、祈りは聞き入れられた。

◆神殿の祭具を寄託

8章24節 わたしは祭司長の中から十二人、すなわちシェレブヤ、ハシャブヤ、および彼らの兄弟十人をえり分けた。

8章25節 そして王とその顧問官たち、高官たち、および居合わせたすべてのイスラエル人が神殿への礼物としてささげた金銀、祭具を量って彼らに託した。

8章26節 わたしが量って彼らの手に託したものは、次のとおりである。銀六百五十キカル、銀の祭具百キカル、金百キカル、

8章27節 金杯二十個一千ダリク、良質の輝く青銅の器二個、これは金に等しい貴重品であった。

8章28節 わたしは彼らに言った。「あなたたちは、主にささげられた聖なる人々です。この祭具も聖なる物で、この金銀も、あなたたちの先祖の神、主にささげられる随意の献げ物です。

8章29節 これをエルサレムの神殿の祭司室で、祭司とレビ人の長たちとイスラエルの家長のいる前で、量って手渡すまで、よく注意して預かってください。」

8章30節 こうして量られた金銀、祭具は、エルサレムの神殿に携えて行くようにと、祭司とレビ人に渡された。

◆エルサレムに到着

8章31節 わたしたちは第一の月の十二日に、エルサレムに向かってアハワ川を出発した。道中待ち伏せる敵の攻撃も、神の御手に守られて、免れることができた。

8章32節 エルサレムに到着し、そこで三日間休息を取った。

8章33節 四日目に、わたしたちの神の神殿で金銀、祭具が量られ、ウリヤの子、祭司メレモトの手に渡された。ピネハスの子エルアザルがそれに立ち合い、レビ人のイエシュアの子ヨザバドとビヌイの子ノアドヤもそばにいた。

8章34節 数にも量にも間違いはなかった。数量はすべてそのとき記録された。

8章35節 捕らわれの地から帰って来た捕囚の子らは、イスラエルの神に焼き尽くす献げ物をささげた。雄牛十二頭を全イスラエルのために、また雄羊九十六匹、小羊七十七匹、贖罪のための雄山羊十二匹をささげた。これらはすべて主への焼き尽くす献げ物とした。

8章36節 彼らが王の命令書を地方総督とユーフラテス西方の長官たちに渡したので、イスラエルの民と神殿は彼らの支援を受けた。


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