黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳箴言第4章

◆父の諭し

4章1節 子らよ、父の諭しを聞け/分別をわきまえるために、耳を傾けよ。

4章2節 わたしは幸いを説いているのだ。わたしの教えを捨ててはならない。

4章3節 わたしも父にとっては息子であり/母のもとでは、いとけない独り子であった。

4章4節 父はわたしに教えて言った。「わたしの言葉をお前の心に保ち/わたしの戒めを守って、命を得よ。

4章5節 わたしの口が言いきかせることを/忘れるな、離れ去るな。知恵を獲得せよ、分別を獲得せよ。

4章6節 知恵を捨てるな/彼女はあなたを見守ってくれる。分別を愛せよ/彼女はあなたを守ってくれる。

4章7節 知恵の初めとして/知恵を獲得せよ。これまでに得たものすべてに代えても/分別を獲得せよ。

4章8節 知恵をふところに抱け/彼女はあなたを高めてくれる。分別を抱きしめよ/彼女はあなたに名誉を与えてくれる。

4章9節 あなたの頭に優雅な冠を戴かせ/栄冠となってあなたを飾る。」

4章10節 わが子よ、聞け、わたしの言うことを受け入れよ。そうすれば、命の年月は増す。

4章11節 わたしはあなたに知恵の道を教え/まっすぐな道にあなたを導いた。

4章12節 歩いても、あなたの足取りはたじろがず/走っても、つまずくことはないであろう。

4章13節 諭しをとらえて放してはならない。それを守れ、それはあなたの命だ。

4章14節 神に逆らう者の道を歩くな。悪事をはたらく者の道を進むな。

4章15節 それを避けよ、その道を通るな。そこからそれて、通り過ぎよ。

4章16節 彼らは悪事をはたらかずには床に就かず/他人をつまずかせなければ熟睡できない。

4章17節 背信のパンを食べ、不法の酒を飲む。

4章18節 神に従う人の道は輝き出る光/進むほどに光は増し、真昼の輝きとなる。

4章19節 神に逆らう者の道は闇に閉ざされ/何につまずいても、知ることはない。

4章20節 わが子よ、わたしの言葉に耳を傾けよ。わたしの言うことに耳を向けよ。

4章21節 見失うことなく、心に納めて守れ。

4章22節 それらに到達する者にとって、それは命となり/全身を健康にする。

4章23節 何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。

4章24節 曲がった言葉をあなたの口から退け/ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。

4章25節 目をまっすぐ前に注げ。あなたに対しているものに/まなざしを正しく向けよ。

4章26節 どう足を進めるかをよく計るなら/あなたの道は常に確かなものとなろう。

4章27節 右にも左にも偏ってはならない。悪から足を避けよ。


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