黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳箴言第5章

◆父の諭し

5章1節 わが子よ、わたしの知恵に耳を傾け/わたしの英知に耳を向けよ。

5章2節 そうすれば、あなたは唇に慎みを守り/知識を保つことができる。

5章3節 よその女の唇は蜜を滴らせ/その口は油よりも滑らかだ。

5章4節 だがやがて、苦よもぎよりも苦くなり/両刃の剣のように鋭くなる。

5章5節 彼女の足は死へ下って行き/一歩一歩と、陰府に達する。

5章6節 人生の道のりを計ろうともせず/自分の道から外れても、知ることもない。

5章7節 それゆえ、子らよ、わたしに聞き従え。わたしの口の言葉からそれてはならない。

5章8節 あなたの道を彼女から遠ざけよ。その門口に近寄るな。

5章9節 あなたの栄えを他人に/長寿を残酷なものに渡してはならない。

5章10節 よその者があなたの力に飽き足りることを許すな。異邦人の家を/あなたが労した実りで満たしてはならない。

5章11節 さもなければ後になって/肉も筋も消耗し、あなたは呻き

5章12節 言わなければならない。「どうして、わたしの心は諭しを憎み/懲らしめをないがしろにしたのだろうか。

5章13節 教えてくれる人の声に聞き従わず/導いてくれる人の声に耳を向けなかった。

5章14節 会衆の中でも、共同体の中でも/わたしは最悪の者になりそうだ。」

5章15節 あなた自身の井戸から水を汲み/あなた自身の泉から湧く水を飲め。

5章16節 その源は溢れ出て/広場に幾筋もの流れができるであろう。

5章17節 その水をあなただけのものにせよ。あなたのもとにいるよその者に渡すな。

5章18節 あなたの水の源は祝福されよ。若いときからの妻に喜びを抱け。

5章19節 彼女は愛情深い雌鹿、優雅なかもしか。いつまでもその乳房によって満ち足り/常にその愛に酔うがよい。

5章20節 わが子よ/どうしてよその女に酔うことがあろう/異邦の女の胸を抱くことがあろう。

5章21節 人の歩む道は主の御目の前にある。その道を主はすべて計っておられる。

5章22節 主に逆らう者は自分の悪の罠にかかり/自分の罪の綱が彼を捕える。

5章23節 諭しを受け入れることもなく/重なる愚行に狂ったまま、死ぬであろう。


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