黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳イザヤ書第18章

◆クシュとの陰謀

18章1節 災いだ、遠くクシュの川のかなたで/羽の音を立てている国は。

18章2節 彼らは、パピルスの舟を水に浮かべ/海を渡って使節を遣わす。行け、足の速い使者たちよ。背高く、肌の滑らかな国/遠くの地でも恐れられている民へ。強い力で踏みにじる国/幾筋もの川で区切られている国へ。

18章3節 世界の住民、地上に住むすべての人よ/山に合図の旗が立てられたら、見るがよい/角笛が吹き鳴らされたら、聞くがよい。

18章4節 主はわたしにこう言われた。「わたしは黙して/わたしの住む所から、目を注ごう。太陽よりも烈しく輝く熱のように/暑い刈り入れ時を脅かす雨雲のように。」

18章5節 刈り入れ時の前に、花が終わり/花の房が実となり、熟し始めると/主は枝を刃物で切り落とし/つるを折り、取り去られる。

18章6節 それはすべて、山の猛禽と野の獣に与えられる。猛禽は、それを餌として夏を過ごし/野獣もすべて、それを餌として冬を過ごす。

18章7節 そのとき、貢ぎ物が万軍の主にもたらされる。背高く、肌の滑らかな民から/遠くの地でも恐れられている民から/強い力で踏みにじる国/幾筋もの川で区切られている国から/万軍の主の名が置かれた場所/シオンの山へもたらされる。


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