黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳イザヤ書第27章

27章1節 その日、主は/厳しく、大きく、強い剣をもって/逃げる蛇レビヤタン/曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し/また海にいる竜を殺される。

◆主のぶどう畑

27章2節 その日には、見事なぶどう畑について喜び歌え。

27章3節 主であるわたしはその番人。常に水を注ぎ/害する者のないよう、夜も昼もそれを見守る。

27章4節 わたしは、もはや憤っていない。茨とおどろをもって戦いを挑む者があれば/わたしは進み出て、彼らを焼き尽くす。

27章5節 そうではなく、わたしを砦と頼む者は/わたしと和解するがよい。和解をわたしとするがよい。

27章6節 時が来れば、ヤコブは根を下ろし/イスラエルは芽を出し、花を咲かせ/地上をその実りで満たす。

27章7節 主は、彼を撃った者を撃たれたように/彼をも撃たれたか。彼を殺した者を殺されたように/彼をも殺されたか。

27章8節 あなたは彼と争って/彼を追い立て、追放された。東風の日に、激しい風をもって/彼を吹き払われた。

27章9節 それゆえ、ヤコブの咎はこのようにして贖われ/罪が除かれると、その結果はこのようになる。すなわち、祭壇の石はことごとく/砕けた石膏のようになり/アシェラの柱や香炉台は/再び建つことがなくなる。

◆都の破滅

27章10節 城壁に囲まれた都は孤立し/置き去りになり、見捨てられて荒れ野となる。子牛はそこで草をはみ、そこに伏し/また、小枝をも食い尽くす。

27章11節 枝は枯れて折れ、女たちが来てそれを燃やす。これは全く分別のない民だ。それゆえ、造り主は憐れみをかけず/その民を形づくられた方は恵みを与えられない。

◆イスラエルの回復

27章12節 その日が来ると/ユーフラテスの流れからエジプトの大河まで/主は穂を打つように打たれる。しかし、イスラエルの人々よ/あなたたちは、ひとりひとり拾い集められる。

27章13節 その日が来ると、大きな角笛が吹き鳴らされ/アッシリアの地に失われて行った者も/エジプトの地に追いやられた者も来て/聖なる山、エルサレムで主にひれ伏す。


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