黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳ホセア書第7章

7章1節 イスラエルをいやそうとしても/かえって、エフライムの不義/サマリアの悪が現れる。実に、彼らは偽りをたくらむ。盗人は家に忍び込み/外では追いはぎの群れが人を襲う。

7章2節 わたしは彼らの悪事をすべて心に留めている。しかし、彼らは少しも意に介さない。今や、彼らは悪に取り囲まれ/その有様はわたしの目の前にある。

7章3節 彼らは悪事によって王を/欺きによって高官たちを喜ばせる。

7章4節 彼らは皆、姦淫を行う者/燃えるかまどのようだ。パンを焼く者は小麦粉をこねると/膨むまで、火をかき立てずにじっと待つ。

7章5節 我々の王の祝いの日に/高官たちはぶどう酒の熱で無力になり/王は陰謀を働く者たちと手を結び

7章6節 燃えるかまどのようなたくらみに心を近づける。夜の間眠っていた彼らの怒りは/朝になると燃え盛る火のように炎を噴く。

7章7節 彼らは皆、かまどのように熱くなり/自分たちを支配する者を焼き尽くした。王たちはことごとく倒れ/ひとりとして、わたしを呼ぶ者はなかった。

◆イスラエルと諸国民

7章8節 エフライムは諸国民の中に交ぜ合わされ/エフライムは裏返さずに焼かれた菓子となった。

7章9節 他国の人々が彼の力を食い尽くしても/彼はそれに気づかない。白髪が多くなっても/彼はそれに気づかない。

7章10節 イスラエルを罪に落とすのは自らの高慢である。彼らは神なる主に帰らず/これらすべてのことがあっても/主を尋ね求めようとしない。

7章11節 エフライムは鳩のようだ。愚かで、悟りがない。エジプトに助けを求め/あるいは、アッシリアに頼って行く。

7章12節 彼らが出て行こうとするとき/わたしはその上に網を張り/網にかかった音を聞くと/空の鳥のように、引き落として捕らえる。

7章13節 なんと災いなことか。彼らはわたしから離れ去った。わたしに背いたから、彼らは滅びる。どんなに彼らを救おうとしても/彼らはわたしに偽って語る。

7章14節 彼らは心からわたしの助けを求めようとはしない。寝床の上で泣き叫び/穀物と新しい酒を求めて身を傷つけるが/わたしには背を向けている。

7章15節 わたしは、彼らを教えてその腕を強くしたが/彼らはわたしに対して悪事をたくらんだ。

7章16節 彼らは戻ってきたが/ねじれた弓のようにむなしいものに向かった。高官たちは自分で吐いた呪いのために/剣にかかって倒れ/エジプトの地で、物笑いの種となる。


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