黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳出エジプト記第28章

◆祭服

28章1節 次に、祭司としてわたしに仕えさせるために、イスラエルの人々の中から、兄弟アロンとその子ら、すなわち、ナダブ、アビフ、エルアザルとイタマルを、アロンと共にあなたの近くに置きなさい。

28章2節 あなたの兄弟アロンに威厳と美しさを添える聖なる祭服を作らねばならない。

28章3節 あなたは、わたしが知恵の霊を与えたすべての知恵ある者たちに説明して、わたしの祭司として聖別されたアロンのために祭服を作らせなさい。

28章4節 彼らが作るべき衣類は、胸当て、エフォド、上着、格子縞の長い服、ターバン、飾り帯である。あなたの兄弟であるアロンとその子らが祭司としてわたしに仕えるときの聖なる祭服を作るために、

28章5節 彼らは金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻布を受け取る。

◆エフォド

28章6節 彼らは金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って、意匠家の描いた模様のエフォドを織り、

28章7節 その両端に二本の肩ひもを付ける。

28章8節 付け帯はエフォドと同じように、金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って作る。

28章9節 また、二個のラピス・ラズリを取り、その上にイスラエルの子らの名を彫りつける。

28章10節 六つの名を第一の石に、残る六つの名を第二の石に、生まれた順に彫りつける。

28章11節 印章に石の細工人が彫るように、イスラエルの子らの名をその二個の石に彫りつけ、その石を金で縁取りする。

28章12節 この二個の石をエフォドの両肩ひもに付け、イスラエルの子らのための記念の石とする。アロンは彼らの名を記念として両肩に付け、主の御前に立つ。

28章13節 金の縁取りをし、

28章14節 二本の純金の鎖を組みひものように作って、金で縁取りをしたものに付ける。

◆胸当て

28章15節 次に、金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使ってエフォドと同じように、意匠家の描いた模様の、裁きの胸当てを織りなさい。

28章16節 それは、縦横それぞれ一ゼレトの真四角なものとし、二重にする。

28章17節 それに宝石を四列に並べて付ける。第一列ルビートパーズエメラルド

28章18節 第二列ざくろ石サファイアジャスパー

28章19節 第三列オパールめのう紫水晶

28章20節 第四列藍玉ラピス・ラズリ碧玉/これらの並べたものを金で縁取りする。

28章21節 これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して十二個あり、それぞれの宝石には、十二部族に従ってそれぞれの名が印章に彫るように彫りつけられている。

28章22節 次に、組みひも状にねじった純金の鎖を作り、胸当てに付ける。

28章23節 更に、金環二個を作っておのおのを胸当ての上の端に付ける。

28章24節 そして、二本の金の鎖を胸当ての端の二個の金環にそれぞれ通して、

28章25節 二本の鎖の両端を金の縁取り細工に結び付け、エフォドの肩ひもの外側に取り付ける。

28章26節 また別の二個の金環を作って、おのおのを胸当ての下の端、つまりエフォドと接するあたりの裏側に取り付ける。

28章27節 更に、別の二個の金環を作り、それを二本のエフォドの肩ひもの下、すなわちエフォドの付け帯のすぐ上、そのつなぎ目のあたりの外側に取り付ける。

28章28節 胸当ては、その環とエフォドの環を青いねじりひもで結び、それがエフォドの付け帯の上に来るようにし、胸当てがエフォドからはずれないようにする。

28章29節 このようにして、アロンは聖所に入るとき、裁きの胸当てにあるイスラエルの子らの名を胸に帯び、常に主の御前に記念とするのである。

28章30節 裁きの胸当てにはウリムとトンミムを入れる。それらは、アロンが主の御前に出るときに、その胸に帯びる。アロンはこうして、イスラエルの人々の裁きを、主の御前に常に胸に帯びるのである。

◆上着

28章31節 また、エフォドと共に着る上着を青一色の布で作りなさい。

28章32節 その上着の真ん中に頭を通す穴をあけ、そのへりは革の鎧の襟のように縁取りをして破れないようにする。

28章33節 上着の裾の回りには、青、紫、および緋色の毛糸で作ったざくろの飾りを付け、その間に金の鈴を付ける。

28章34節 金の鈴の次にざくろの飾り、金の鈴の次にざくろの飾りと、上着の裾の回りに付ける。

28章35節 アロンが聖所で務めをするとき、この上着を着ける。それは彼が中に入って、主の御前に出るときにも、立ち去るときにも、鈴の音が聞こえるようにして、死を招くことがないためである。

◆額当て

28章36節 また、純金の花模様の額当てを作り、その上に印章に彫るように「主の聖なる者」と彫りなさい。

28章37節 次に、この額当ての両端に青いねじりひもを付け、ターバンに当てて結び、ターバンの正面にくるようにする。

28章38節 これがアロンの額にあれば、アロンは、イスラエルの人々がささげる献げ物、つまり、聖なる献げ物に関して生じた罪を負うことになる。また、彼がそれを常に額に帯びていれば、彼らは主の御前に受け入れられる。

◆アロンとその子らの衣服

28章39節 また、亜麻の長い服を格子縞に織り、亜麻のターバンを作り、またつづれ織をした飾り帯を作りなさい。

28章40節 また、アロンの子らのためにも長い服を作り、飾り帯を作り、威厳と美しさを添えるターバンを作りなさい。

28章41節 これらの衣服を兄弟アロンとその子らに着せ、彼らに油を注いで祭司の職に就かせ、彼らを聖別してわたしに仕えさせなさい。

28章42節 また、彼らに亜麻布のズボンを作り、腰から腿までの肌を覆い隠すようにしなさい。

28章43節 アロンとその子らがそれを身に着けていれば、臨在の幕屋に入ったとき、あるいは聖所で務めをするために祭壇に近づいたとき、罪を負って死を招くことがない。これは彼とその後の子らにとって不変の定めである。


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