黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳アモス書第7章

◆第一の幻

7章1節 主なる神はこのようにわたしに示された。見よ、主は二番草の生え始めるころ、いなごを造られた。それは、王が刈り取った後に生える二番草であった。

7章2節 いなごが大地の青草を食べ尽くそうとしたので、わたしは言った。「主なる神よ、どうぞ赦してください。ヤコブはどうして立つことができるでしょう/彼は小さいものです。」

7章3節 主はこれを思い直され/「このことは起こらない」と言われた。

◆第二の幻

7章4節 主なる神はこのようにわたしに示された。見よ、主なる神は審判の火を呼ばれた。火が大いなる淵をなめ尽くし、畑も焼き尽くそうとしたので、

7章5節 わたしは言った。「主なる神よ、どうぞやめてください。ヤコブはどうして立つことができるでしょう/彼は小さいものです。」

7章6節 主はこれを思い直され/「このことも起こらない」と主なる神は言われた。

◆第三の幻

7章7節 主はこのようにわたしに示された。見よ、主は手に下げ振りを持って、下げ振りで点検された城壁の上に立っておられる。

7章8節 主はわたしに言われた。「アモスよ、何が見えるか。」わたしは答えた。「下げ振りです。」主は言われた。「見よ、わたしは/わが民イスラエルの真ん中に下げ振りを下ろす。もはや、見過ごしにすることはできない。

7章9節 イサクの塚は荒らされ/イスラエルの聖なる高台は廃虚になる。わたしは剣をもって/ヤロブアムの家に立ち向かう。」

◆アモスと祭司アマツヤ

7章10節 ベテルの祭司アマツヤは、イスラエルの王ヤロブアムに人を遣わして言った。「イスラエルの家の真ん中で、アモスがあなたに背きました。この国は彼のすべての言葉に耐えられません。

7章11節 アモスはこう言っています。『ヤロブアムは剣で殺される。イスラエルは、必ず捕らえられて/その土地から連れ去られる。』」

7章12節 アマツヤはアモスに言った。「先見者よ、行け。ユダの国へ逃れ、そこで糧を得よ。そこで預言するがよい。

7章13節 だが、ベテルでは二度と預言するな。ここは王の聖所、王国の神殿だから。」

7章14節 アモスは答えてアマツヤに言った。「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない。わたしは家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ。

7章15節 主は家畜の群れを追っているところから、わたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と言われた。

7章16節 今、主の言葉を聞け。あなたは、『イスラエルに向かって預言するな、イサクの家に向かってたわごとを言うな』と言う。

7章17節 それゆえ、主はこう言われる。お前の妻は町の中で遊女となり/息子、娘らは剣に倒れ/土地は測り縄で分けられ/お前は汚れた土地で死ぬ。イスラエルは、必ず捕らえられて/その土地から連れ去られる。」


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