黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳民数記第34章

◆イスラエルの嗣業の土地

34章1節 主はモーセに仰せになった。

34章2節 イスラエルの人々に命じて、こう言いなさい。あなたたちがカナンの土地に入るとき、嗣業としてあなたたちのものになる土地は、それぞれ境で囲まれたカナンの土地であって、それは次のとおりである。

34章3節 南側は、エドムと国境を接するツィンの荒れ野に延びる。すなわち、その南境は、塩の海の南端を東の起点とし、

34章4節 そこからアクラビムの坂を南に向かい、ツィンを経て、カデシュ・バルネアの南に達する。そこから更に、ハツァル・アダル、アツモンを経、

34章5節 アツモンからエジプトの川に向かい、海に達する。

34章6節 西境は大海の沿岸である。これが西境である。

34章7節 北境は次のとおりである。大海からホル山まで線を引き、

34章8節 更に、ホル山からレボ・ハマトに線を引いて、ツェダドの境に達する。

34章9節 更に、境界線はジフロンを経て、ハツァル・エナンに達する。これが北境である。

34章10節 東境は、ハツァル・エナンからシェファムに線を引き、

34章11節 シェファムからアインの東側のリブラに下る。更に境界線は、キネレト湖の東斜面を経て、

34章12節 ヨルダン川を下り、塩の海に達する。以上の境界線の内側があなたたちの土地である。

34章13節 モーセはイスラエルの人々に命じた。「これは、あなたたちがくじを引いて、嗣業として受け継ぐべき土地である。主はこれを九つの部族と半部族に与えよ、と命じられた。

34章14節 ルベンの子孫の部族とガドの子孫の部族は、それぞれ家系に従って、既に嗣業の土地を受けており、マナセの半部族もそれを受けている。

34章15節 この二つの部族と半部族は、エリコに近いヨルダン川の対岸、日の昇る東側に、彼らの嗣業の土地を既に受けている。」

◆土地配分のために選ばれた人々

34章16節 主はモーセに仰せになった。

34章17節 あなたたちにこの土地を嗣業として分け与える人の名は、次のとおりである。すなわち、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアである。

34章18節 あなたたちは、各部族から指導者を一名選んで、土地を分け与えさせなさい。

34章19節 その人々の名は次のとおりである。ユダ族からは、エフネの子カレブ、

34章20節 シメオンの子孫の部族からは、アミフドの子シェムエル、

34章21節 ベニヤミン族からは、キスロンの子エリダド、

34章22節 ダンの子孫の部族からは、指導者ヨグリの子ブキ、

34章23節 ヨセフの子マナセの子孫の部族からは、指導者エフォドの子ハニエル、

34章24節 エフライムの子孫の部族からは、指導者シフタンの子ケムエル、

34章25節 ゼブルンの子孫の部族からは、指導者パルナクの子エリツァファン、

34章26節 イサカルの子孫の部族からは、指導者アザンの子パルティエル、

34章27節 アシェルの子孫の部族からは、指導者シェロミの子アヒフド、

34章28節 ナフタリの子孫の部族からは、指導者アミフドの子ペダフエル。

34章29節 以上は、主がカナンの土地でイスラエルの人々に嗣業を分け与えることを命じた人々である。


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