黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳申命記第18章

◆レビ人および祭司に関する規定

18章1節 レビ人である祭司、レビ族のすべての者には、イスラエル人と同じ嗣業の割り当てがない。彼らは、燃やして主にささげる献げ物を自分の嗣業の分として食べることができる。

18章2節 同胞の中で彼には嗣業の土地がない。主の言われたとおり、主が彼の嗣業である。

18章3節 祭司が民から、牛にせよ羊にせよ、それをいけにえとしてささげる者から受け取る分は次のとおりである。肩と両頬と胃の部分は祭司に与えられる。

18章4節 穀物、ぶどう酒、オリーブ油の初物および羊の毛の初物も祭司に与えられる。

18章5節 あなたの神、主が全部族の中から彼を選び、彼とその子らを永久に主の名によって仕える者とされたからである。

18章6節 レビ人は、現在寄留しているイスラエル中のどの町からでも、望むがままに主の選ばれる場所に移り、

18章7節 主の御前に立つ者となっている自分の兄弟である他のレビ人と同じように、その神、主の名によって仕えることができる。

18章8節 彼は先祖の財産を売って得たものを別として、他のレビ人と同じ分を食べることができる。

◆異教の習慣への警告

18章9節 あなたが、あなたの神、主の与えられる土地に入ったならば、その国々のいとうべき習慣を見習ってはならない。

18章10節 あなたの間に、自分の息子、娘に火の中を通らせる者、占い師、卜者、易者、呪術師、

18章11節 呪文を唱える者、口寄せ、霊媒、死者に伺いを立てる者などがいてはならない。

18章12節 これらのことを行う者をすべて、主はいとわれる。これらのいとうべき行いのゆえに、あなたの神、主は彼らをあなたの前から追い払われるであろう。

18章13節 あなたは、あなたの神、主と共にあって全き者でなければならない。

18章14節 あなたが追い払おうとしているこれらの国々の民は、卜者や占い師に尋ねるが、あなたの神、主はあなたがそうすることをお許しにならない。

◆預言者を立てる約束

18章15節 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

18章16節 このことはすべて、あなたがホレブで、集会の日に、「二度とわたしの神、主の声を聞き、この大いなる火を見て、死ぬことのないようにしてください」とあなたの神、主に求めたことによっている。

18章17節 主はそのときわたしに言われた。「彼らの言うことはもっともである。

18章18節 わたしは彼らのために、同胞の中からあなたのような預言者を立ててその口にわたしの言葉を授ける。彼はわたしが命じることをすべて彼らに告げるであろう。

18章19節 彼がわたしの名によってわたしの言葉を語るのに、聞き従わない者があるならば、わたしはその責任を追及する。

18章20節 ただし、その預言者がわたしの命じていないことを、勝手にわたしの名によって語り、あるいは、他の神々の名によって語るならば、その預言者は死なねばならない。」

18章21節 あなたは心の中で、「どうして我々は、その言葉が主の語られた言葉ではないということを知りうるだろうか」と言うであろう。

18章22節 その預言者が主の御名によって語っても、そのことが起こらず、実現しなければ、それは主が語られたものではない。預言者が勝手に語ったのであるから、恐れることはない。


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