黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳ヨシュア記第9章

◆ギブオン人の服従

9章1節 ヨルダン川の西側の山地、シェフェラ、レバノン山のふもとに至る大海の沿岸地方に住むヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の王たちは皆、このことを伝え聞くと、

9章2節 集結してヨシュアの率いるイスラエルと一致して戦おうとした。

9章3節 ところがギブオンの住民は、ヨシュアがエリコとアイに対してしたことを聞き、

9章4節 賢く立ちまわった。彼らは使者を装い、古びた袋、使い古して繕ってあるぶどう酒の革袋をろばに負わせ、

9章5節 継ぎの当たった古靴を履き、着古した外套をまとい、食糧として干からびたぼろぼろのパンを携えた。

9章6節 彼らはギルガルの陣営に来てヨシュアとイスラエル人に、「わたしたちは遠い国から参りました。どうか今、わたしたちと協定を結んでください」と言うと、

9章7節 イスラエル人はそのヒビ人に言った。「お前たちは、我々と共にここに住んでいるのだろう。どうして協定を結べようか。」

9章8節 彼らはヨシュアに、「わたしたちはあなたの僕でございます」と言うと、ヨシュアは尋ねた。「あなたたちは何者か、どこから来たのか。」

9章9節 彼らは言った。「僕どもはあなたの神、主の御名を慕ってはるかな遠い国から参りました。主がエジプトでなさった一切のことも、

9章10節 ヨルダン川の東側のアモリ人の二人の王、すなわちヘシュボンの王シホンとアシュタロトにいたバシャンの王オグになさったことも、ことごとく伝え聞きました。

9章11節 わたしたちの長老はじめ国の住民は皆、わたしたちに、『旅の食糧を手に携え、彼らに会って、わたしたちはあなたたちの僕です、どうか今、わたしたちと協定を結んでくださいと言いなさい』と申しました。

9章12節 御覧ください。これがわたしたちのパンです。ここに来ようと出発した日に、食糧として家から携え出たときにはまだ温かかったのが、今はすっかり干からびてぼろぼろです。

9章13節 このぶどう酒の革袋も酒を詰めたときは真新しかったのですが、御覧ください、破れてしまいました。わたしたちの外套も靴も、はるかな長旅のため、古びてしまいました。」

9章14節 男たちは彼らの食糧を受け取ったが、主の指示を求めなかった。

9章15節 ヨシュアは彼らと和を講じ、命を保障する協定を結び、共同体の指導者たちもその誓いに加わった。

9章16節 協定を結んでから三日後、彼らが近くの者で、自分たちのうちに住んでいることを聞くと、

9章17節 イスラエルの人々はそこをたって、三日目に彼らの町ギブオン、ケフィラ、ベエロト、キルヤト・エアリムに着いた。

9章18節 イスラエルの人々は、共同体の指導者たちがイスラエルの神、主にかけて誓いを立てていたので、彼らを攻撃はしなかったが、共同体全体は指導者たちに不平を鳴らした。

9章19節 指導者たちは皆、共同体全体に言った。「我々はイスラエルの神、主にかけて彼らに誓った。今、彼らに手をつけることはできない。

9章20節 我々のなすべきことはこうである。彼らを生かしておこう。彼らに誓った誓いのゆえに、御怒りが我々に下ることはないだろう。」

9章21節 指導者たちは続けた。「彼らを生かしておき、共同体全体のために柴刈りと水くみをさせよう。」彼らはこうして、指導者たちの告げたとおりになった。

9章22節 ヨシュアはギブオンの住民を呼び集めて、彼らに言った。「お前たちはなぜ、我々を欺いて、はるかな遠い国から来たと言ったのか。お前たちは我々のうちに住んでいるではないか。

9章23節 お前たちは今、呪われて、奴隷となり、お前たちの間からわが神の宮の柴刈り、水くみが断えることはないだろう。」

9章24節 彼らはヨシュアに答えた。「あなたの神、主がその僕モーセに、『この地方はすべてあなたたちに与える。土地の住民をすべて滅ぼせ』とお命じになったことが僕どもにはっきり伝わって来たので、あなたたちのゆえに命を失うのを非常に恐れ、このことをいたしました。

9章25節 御覧ください。わたしたちは今はあなたの手の中にあります。あなたが良いと見なし、正しいと見なされることをなさってください。」

9章26節 ヨシュアは彼らにそのようにし、イスラエルの人々の手から彼らを助け、殺すことを許さなかった。

9章27節 ヨシュアは、その日、彼らを共同体および主の祭壇のため、主の選ばれた所で柴刈りまた水くみとした。それは今日まで続いている。


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