黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳創世記第10章

◆ノアの子孫

10章1節 ノアの息子、セム、ハム、ヤフェトの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに息子が生まれた。

10章2節 ヤフェトの子孫はゴメル、マゴグ、メディア、ヤワン、トバル、メシェク、ティラスであった。

10章3節 ゴメルの子孫は、アシュケナズ、リファト、トガルマであった。

10章4節 ヤワンの子孫は、エリシャ、タルシシュ、キティム、ロダニムであった。

10章5節 海沿いの国々は、彼らから出て、それぞれの地に、その言語、氏族、民族に従って住むようになった。

10章6節 ハムの子孫は、クシュ、エジプト、プト、カナンであった。

10章7節 クシュの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカであり、ラマの子孫はシェバとデダンであった。

10章8節 クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。

10章9節 彼は、主の御前に勇敢な狩人であり、「主の御前に勇敢な狩人ニムロドのようだ」という言い方がある。

10章10節 彼の王国の主な町は、バベル、ウルク、アッカドであり、それらはすべてシンアルの地にあった。

10章11節 彼はその地方からアッシリアに進み、ニネベ、レホボト・イル、カラ、

10章12節 レセンを建てた。レセンはニネベとカラとの間にある、非常に大きな町であった。

10章13節 エジプトにはリディア人、アナミム人、レハビム人、ナフトヒム人、

10章14節 上エジプト人、カスルヒム人、カフトル人が生まれた。このカフトル人からペリシテ人が出た。

10章15節 カナンには長男シドンとヘト、

10章16節 また、エブス人、アモリ人、ギルガシ人、

10章17節 ヒビ人、アルキ人、シニ人、

10章18節 アルワド人、ツェマリ人、ハマト人が生まれた。その後、カナン人の諸氏族が広がった。

10章19節 カナン人の領土は、シドンから南下してゲラルを経てガザまでを含み、更に、ソドム、ゴモラ、アドマ、ツェボイムを経てラシャまでを含んだ。

10章20節 これらが、氏族、言語、地域、民族ごとにまとめたハムの子孫である。

10章21節 セムにもまた子供が生まれた。彼はエベルのすべての子孫の先祖であり、ヤフェトの兄であった。

10章22節 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクシャド、ルド、アラムであった。

10章23節 アラムの子孫は、ウツ、フル、ゲテル、マシュであった。

10章24節 アルパクシャドにはシェラが生まれ、シェラにはエベルが生まれた。

10章25節 エベルには二人の息子が生まれた。ひとりの名は、その時代に土地が分けられた(パラグ)ので、ペレグといい、その兄弟はヨクタンといった。

10章26節 ヨクタンには、アルモダド、シェレフ、ハツァルマベト、イエラ、

10章27節 ハドラム、ウザル、ディクラ、

10章28節 オバル、アビマエル、シェバ、

10章29節 オフィル、ハビラ、ヨバブが生まれた。これらは皆、ヨクタンの息子であった。

10章30節 彼らはメシャからセファルに至る東の高原地帯に住んでいた。

10章31節 これらが、氏族、言語、地域、民族ごとにまとめたセムの子孫である。

10章32節 ノアの子孫である諸氏族を、民族ごとの系図にまとめると以上のようになる。地上の諸民族は洪水の後、彼らから分かれ出た。


[前 章][次 章]