黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳エレミヤ書第11章

◆破られた契約

11章1節 主からエレミヤに臨んだ言葉。

11章2節 「この契約の言葉を聞け。それをユダの人、エルサレムの住民に告げよ。

11章3節 彼らに向かって言え。イスラエルの神、主はこう言われる。この契約の言葉に聞き従わない者は呪われる。

11章4節 これらの言葉はわたしがあなたたちの先祖を、鉄の炉であるエジプトの地から導き出したとき、命令として与えたものである。わたしは言った。わたしの声に聞き従い、あなたたちに命じるところをすべて行えば、あなたたちはわたしの民となり、わたしはあなたたちの神となる。

11章5節 それは、わたしがあなたたちの先祖に誓った誓いを果たし、今日見るように、乳と蜜の流れる地を彼らに与えるためであった。」わたしは答えて言った。「アーメン、主よ」と。

11章6節 主はわたしに言われた。「ユダの町々とエルサレムの通りで、これらの言葉をすべて呼ばわって言え。この契約の言葉を聞き、これを行え。

11章7節 わたしは、あなたたちの先祖をエジプトの地から導き上ったとき、彼らに厳しく戒め、また今日に至るまで、繰り返し戒めて、わたしの声に聞き従え、と言ってきた。

11章8節 しかし、彼らはわたしに耳を傾けず、聞き従わず、おのおのその悪い心のかたくなさのままに歩んだ。今、わたしは、この契約の言葉をことごとく彼らの上に臨ませる。それを行うことを命じたが、彼らが行わなかったからだ。」

11章9節 主はわたしに言われた。「ユダの人とエルサレムの住民が共謀しているのが見える。

11章10節 彼らは昔、先祖が犯した罪に戻り、わたしの言葉に聞き従うことを拒み、他の神々に従ってそれらを礼拝している。こうしてイスラエルの家とユダの家は、わたしが彼らの先祖と結んだ契約を破った。」

11章11節 それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしは彼らに災いをくだす。彼らはこれを逃れることはできない。わたしに助けを求めて叫んでも、わたしはそれを聞き入れない。

11章12節 ユダの町々とエルサレムの住民は、彼らが香をたいていた神々のところに行って助けを求めるが、災いがふりかかるとき、神々は彼らを救うことができない。

11章13節 ユダよ、お前の町の数ほど神々があり、お前たちはエルサレムの通りの数ほど、恥ずべきものへの祭壇とバアルに香をたくための祭壇を設けた。

11章14節 あなたは、この民のために祈ってはならない。彼らのために嘆きと祈りの声をあげてはならない。災いのゆえに、彼らがわたしを呼び求めてもわたしは聞き入れない。」

11章15節 わたしの家で/わたしの愛する者はどうなったのか。多くの者が悪だくみを行い/献げ物の肉を彼女から取り上げている。あなたに災いがふりかかるとき、むしろ喜べ。

11章16節 主はあなたを、美しい実の豊かになる/緑のオリーブと呼ばれた。大いなる騒乱の物音がするとき/火がそれを包み、その枝を損なう。

11章17節 あなたを植えられた万軍の主は、あなたについて災いを宣言される。それは、イスラエルの家とユダの家が悪を行い、バアルに香をたいてわたしを怒らせたからだ。

◆エレミヤの訴え

11章18節 主が知らせてくださったので/わたしは知った。彼らが何をしているのか見せてくださった。

11章19節 わたしは、飼いならされた小羊が/屠り場に引かれて行くように、何も知らなかった。彼らはわたしに対して悪だくみをしていた。「木をその実の盛りに滅ぼし/生ける者の地から絶とう。彼の名が再び口にされることはない。」

11章20節 万軍の主よ/人のはらわたと心を究め/正義をもって裁かれる主よ。わたしに見させてください/あなたが彼らに復讐されるのを。わたしは訴えをあなたに打ち明け/お任せします。

11章21節 それゆえ、主はこう言われる。アナトトの人々はあなたの命をねらい/「主の名によって預言するな/我々の手にかかって死にたくなければ」と言う。

11章22節 それゆえ、万軍の主はこう言われる。「見よ、わたしは彼らに罰を下す。若者らは剣の餌食となり/息子、娘らは飢えて死ぬ。

11章23節 ひとりも生き残る者はない。わたしはアナトトの人々に災いをくだす。それは報復の年だ。」


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