黒崎幸吉著 註解新約聖書 Web版

新共同訳ホセア書第10章

◆イスラエルに臨む罰

10章1節 イスラエルは伸びほうだいのぶどうの木。実もそれに等しい。実を結ぶにつれて、祭壇を増し/国が豊かになるにつれて、聖なる柱を飾り立てた。

10章2節 彼らの偽る心は、今や罰せられる。主は彼らの祭壇を打ち砕き/聖なる柱を倒される。

10章3節 今、彼らは言う。「我々には王がいなくなった。主を畏れ敬わなかったからだ。だが王がいたとしても、何になろうか」と。

10章4節 彼らは言葉を連ね/偽り誓って、契約を結ぶ。裁きが生え出ても/わが畑の畝に毒草が生えるようだ。

10章5節 サマリアの住民は/ベト・アベンの子牛のためにおびえ/民はそのために嘆き悲しむ。神官たちがその栄光をたたえても/それは彼らから取り去られる。

10章6節 偶像はアッシリアへ運び去られ/大王の貢ぎ物となる。エフライムは嘲りを受け/イスラエルは謀のゆえに辱められる。

10章7節 サマリアは滅ぼされ/王は水に浮かぶ泡のようになる。

10章8節 アベンの聖なる高台/このイスラエルの罪は破壊され/茨とあざみがその祭壇の周りに生い茂る。そのとき、彼らは山に向かい/「我々を覆い隠せ」丘に向かっては/「我々の上に崩れ落ちよ」と叫ぶ。

10章9節 イスラエルよ、ギブアの日々以来/お前は罪を犯し続けている。罪にとどまり、背く者らに/ギブアで戦いが襲いかからないだろうか。

10章10節 いや、わたしは必ず彼らを懲らしめる。諸国民は彼らに対して結集し/二つの悪のゆえに彼らを捕らえる。

10章11節 エフライムは飼い馴らされた雌の子牛/わたしは彼女に脱穀させるのを好んだ。わたしはその美しい首の傍らに来た。エフライムに働く支度をさせよう。ユダは耕し、ヤコブは鋤を引く。

10章12節 恵みの業をもたらす種を蒔け/愛の実りを刈り入れよ。新しい土地を耕せ。主を求める時が来た。ついに主が訪れて/恵みの雨を注いでくださるように。

10章13節 ところがお前たちは悪を耕し/不正を刈り入れ、欺きの実を食べた。自分の力と勇士の数を頼りにしたのだ。

10章14節 どよめきがお前の民に向かって起こり/砦はすべて破壊される。それはシャルマンがベト・アルベルを破壊し/母も子らも打ち殺したあの戦の日のようである。

10章15節 ベテルよ、お前たちの甚だしい悪のゆえに/同じことがお前にも起こる。夜明けと共にイスラエルの王は必ず断たれる。


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